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住友重機械工業JP:6302
沿革
(住友機械工業株式会社) |
(浦賀重工業株式会社) |
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1888年 |
住友別子鉱業所工作方として発足 |
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1897年 |
榎本武揚の主唱により浦賀船渠株式会社として設立 |
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1902年 |
株式会社東京石川島造船所浦賀分工場を買収併合 |
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1928年 |
住友別子鉱山株式会社新居浜製作所と改称 |
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1934年 |
11月 住友機械製作株式会社として独立 |
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1940年 |
住友機械工業株式会社と改称 |
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1945年 |
四国機械工業株式会社と改称 |
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1948年 |
玉島デイゼル工業株式会社を設立 |
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1949年 |
5月 東京及び大阪の両証券取引所へ株式上場 |
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1952年 |
住友機械工業株式会社と社名復元 |
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1953年 |
玉島デイゼル工業株式会社を浦賀玉島デイゼル工業株式会社と改称 |
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1959年 |
廣造機株式会社(現新日本造機株式会社(現連結子会社))を経営系列化 |
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1961年 |
大府製造所(現名古屋製造所)開設 |
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1962年 |
平塚研究所開設 |
1962年 |
浦賀玉島デイゼル工業株式会社と合併し、浦賀重工業株式会社と改称 |
1965年 |
千葉工場(現千葉製造所)開設 |
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(住友重機械工業株式会社) |
1969年6月 |
住友機械工業株式会社と浦賀重工業株式会社が合併して住友重機械工業株式会社となる |
1972年5月 |
追浜造船所(現横須賀製造所)開設 |
1973年2月 |
東予工場(現愛媛製造所西条工場)開設 |
1982年12月 |
新日本造機株式会社が株式を東京証券取引所市場第二部へ上場 |
1983年4月 |
米国のEaton Corporation(現Axcelis Technologies,Inc.)との合弁により住友イートンノバ株式会社(現住友重機械イオンテクノロジー株式会社(現連結子会社))を設立 |
1986年6月 |
住友建機株式会社を設立し、建設機械事業を譲渡 |
1999年5月 |
大阪製鎖造機株式会社(現住友重機械ギヤボックス株式会社(現連結子会社))を買収 |
2001年4月 |
住友建機株式会社を道路機械・ショベル事業の住友建機株式会社(現連結子会社)とクレーン事業の住友重機械建機クレーン株式会社に分割 |
2001年9月 |
技術開発センター(現技術本部技術研究所)を横須賀製造所に移転 |
2002年7月 |
日立建機株式会社との合弁により日立住友重機械建機クレーン株式会社(現住友重機械建機クレーン株式会社(現連結子会社))を設立 |
2003年4月 |
株式交換により、新日本造機株式会社を完全子会社化 |
2003年4月 |
住友重機械マリンエンジニアリング株式会社(現連結子会社)を設立し、造船事業(販売部門を除く)を譲渡 |
2004年10月 |
住友重機械建機クレーン株式会社(その後、住重建機クレーン株式会社に社名変更、2010年4月に住友重機械工業株式会社に吸収合併)の製造機能を日立住友重機械建機クレーン株式会社(現住友重機械建機クレーン株式会社)に移管 |
2006年10月 |
株式交換により、株式会社セイサ(現住友重機械ギヤボックス株式会社(現連結子会社))を完全子会社化 |
2007年1月 |
吸収分割により、水処理事業を住友重機械エンバイロメント株式会社(現連結子会社)に移管 |
2007年10月 |
日本スピンドル製造株式会社(現連結子会社)が実施した株式交換により、同社を子会社化 |
2008年3月 |
ドイツのプラスチック加工機械メーカーのDemag Ergotech GmbH(現Sumitomo(SHI)Demag Plastics Machinery GmbH(現連結子会社))及びその米国における販売会社のVan Dorn Demag Corp.(その後、Sumitomo(SHI)Demag Plastics Machinery North America,Inc.(現連結子会社)に吸収合併)を買収 |
2009年3月 |
株式取得により、株式会社SEN-SHI・アクセリスカンパニー(現住友重機械イオンテクノロジー株式会社)を完全子会社化 |
2010年10月 |
株式交換により、日本スピンドル製造株式会社を完全子会社化 |
2011年3月 |
ベルギーの産業用ギヤボックスメーカーのHansen Industrial Transmissions NV(現連結子会社)を買収 |
2013年4月 |
吸収分割により、物流システム事業及び機械式駐車場事業を住友重機械搬送システム株式会社(現連結子会社)に移管 |
2015年10月 |
吸収分割により、住友重機械搬送システム株式会社が三菱重工マシナリーテクノロジー株式会社の産業用クレーン事業を譲受 |
2017年3月 |
株式取得により、日立住友重機械建機クレーン株式会社(現住友重機械建機クレーン株式会社)を子会社化 |
2017年6月 |
オランダの循環流動層ボイラメーカーのFW Energie B.V.(現Sumitomo SHI FW Energie B.V.(現連結子会社))を買収 |
2018年6月 |
イタリアの産業用モータメーカーのLafert S.p.A.(現連結子会社)を買収 |
2019年11月 |
英国のインバータメーカーのInvertek Drives Ltd.(現連結子会社)を買収 |
2020年4月 |
吸収合併により、住重プラントエンジニアリング株式会社(消滅会社)をエネルギー環境事業部に統合 |
2022年12月 |
株式取得により、住友重機械建機クレーン株式会社を完全子会社化 |
事業内容
住友重機械工業は、総合機械メーカーとして幅広い事業セグメントを展開しています。同社グループは、子会社179社、関連会社10社を含む総計190社から構成されており、その事業内容は多岐にわたります。
メカトロニクスセグメントでは、減・変速機の製造と販売を行っており、その地域別の担当は、北米ではSumitomo Machinery Corporation of America、欧州ではSumitomo(SHI)Cyclo Drive Germany GmbH、東南アジアではSumitomo(SHI)Cyclo Drive Asia Pacific Pte.Ltd.、中国では住友重機械(唐山)有限公司と住友重機械減速機(中国)有限公司がそれぞれ担っています。また、モータやインバータの製造販売、レーザ加工システムや精密位置決め装置、制御システム装置の製造販売も手掛けています。
インダストリアルマシナリーセグメントでは、プラスチック加工機械、極低温冷凍機、加速器、医療機械器具、鍛造プレス、防衛装備品、半導体製造装置、フローフォーミングマシンの製造販売を行っています。これらの製品は、同社及び関連会社によって製造、販売されています。
ロジスティックス&コンストラクションセグメントでは、油圧ショベルや道路機械、建設用クレーン、運搬荷役機械、物流システム、駐車場システム、フォークリフトの製造販売を展開。これらは、住友建機㈱や住友重機械搬送システム㈱などのグループ会社が担当しています。
エネルギー&ライフラインセグメントでは、ボイラや大気汚染防止装置、水処理装置、産業用タービンとポンプ、反応容器、食品機械、船舶の製造販売を行っており、これらは住友重機械エンバイロメント㈱や新日本造機㈱などが製造販売を手掛けています。
これらの事業セグメントを通じて、住友重機械工業は多様な産業分野に対して高品質な製品とサービスを提供しています。
経営方針
住友重機械工業は、複雑に変化する経済環境の中で、持続可能な社会実現に向けた成長戦略を推進しています。同社は、1888年の創業以来、社会と産業の発展に貢献してきた歴史を持ち、「一流の商品とサービスの提供を通じて社会に貢献する」という企業理念のもと、イノベーションによる社会課題解決への取り組みを強化しています。
中期経営計画2023では、2030年までの長期目標に向けた基礎固めの期間と位置付け、企業価値と社会価値の両立を目指しています。具体的には、強靭な事業体の構築、企業価値向上のための変革、働きやすい会社への変革、製品・サービスによるSDGsへの貢献、事業を通じた環境負荷の低減など、幅広い施策に取り組んでいます。
特に、DX活用によるビジネスプロセスの変革や、事業ポートフォリオの見直しを通じた経営資源の有効活用、多様な働き方の推進、環境・エネルギー及び自動化・デジタライゼーションを重点領域とした製品・サービスの提供などにより、企業価値の向上と持続可能な社会の実現に貢献しています。
また、2022年度はwithコロナでの経済活動再開により受注と売上の拡大を図ることができましたが、資材費高騰や調達難による生産制約が影響し、損益は当初予想を下回る結果となりました。これを受け、製造コストに見合う価格改定や調達BCPの実行、成長に向けた投資の継続などにより、より強靭な事業体の構築に努めています。
住友重機械工業は、これらの戦略を通じて、社会課題の解決と企業価値の向上を目指し、持続可能な成長を追求しています。