ACSLJP:6232

時価総額
¥143.6億
PER
自律制御技術を核に、産業用ドローンの開発・販売、無人化システムの受注開発、特注システムの設計・開発を手がける。

沿革

2013年11月

千葉県千葉市中央区に株式会社自律制御システム研究所を設立

2016年7月

事業規模の拡大に伴い、千葉県千葉市美浜区に本社移転

2016年11月

高速通信回線LTE網を利用したドローン遠隔制御に史上初の成功

2017年5月

ドローンの製造拠点を栃木県鹿沼市に設置

2017年7月

画像認識により飛行する「大脳型」自律制御を開発し、ドローン実装により商用化

国家戦略特区 千葉市ドローン宅配等分科会技術検討会にて、東京湾上空の飛行に成功

九州北部の豪雨災害、福岡県東峰村にてドローンによる現状調査を実施

2018年2月

開発、製造拠点を統合し、東京都江東区へ移転

2018年11月

日本郵便株式会社が開始したドローンを用いた郵便局間輸送において当社機体を提供

2018年12月

東京証券取引所マザーズに株式を上場

ISO9001認証を取得

2019年1月

一般社団法人 日本産業用無人航空機工業会(JUAV)が定める安全基準認定において小型回転翼無人機として初の型式認定の取得

2019年4月

開発、製造拠点を東京都江戸川区へ移転

2020年4月

政府調達向けのドローン開発を想定した、NEDO(注1)「安全安心なドローン基盤技術開発」に採択

2020年6月

東京都江戸川区へ本社を移転し、開発、製造拠点と統合

2020年12月

技術シナジーが期待できる国内外の企業へ投資を行うコーポレートベンチャーキャピタルとしてACSL1号有限責任事業組合を設立

2021年5月

閉鎖環境点検ドローンの量産を見据え、株式会社NJSと共同出資で株式会社FINDiを設立

2021年6月

日本及びグローバルレベルでの認知度を高めるため、株式会社ACSLに商号を変更

レベル4に対応したドローンの開発及びドローン配送の実用化に向けて、日本郵便株式会社及び日本郵政キャピタル株式会社と資本業務提携契約を締結

2021年9月

インド市場で事業展開すべく、Aeroarcと共同出資のACSL India Private Limitedを設立

2021年12月

セキュアな小型空撮ドローン「SOTEN(蒼天)」の受注を開始

情報セキュリティマネジメントシステム認証ISO/IEC27001を取得

2022年5月

地上走行ロボットを開発するアイ・イート株式会社(現REACT株式会社)と資本業務提携契約を締結

2022年12月

日本郵便株式会社、日本郵政キャピタル株式会社と新たな物流専用の国産ドローンを発表

2023年1月

日本発の量産型物流専用ドローン「AirTruck」が2022年日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞を受賞

ドローン関連企業として世界で初めて国連専門機関である万国郵便連合の諮問委員会に加盟

2023年2月

米国市場への本格進出に向け、子会社であるACSL, Inc.をカリフォルニア州に設立

2023年3月

日本初のレベル4(注2)対応の無人航空機の第一種型式認証書を国土交通省より取得

事業内容

ACSLは、最先端のロボティクス技術、特に自律制御技術を追求し、産業用ドローンの開発、販売、および無人化システムの受注開発を行っている企業です。同社は、技術を通じて社会課題の解決を目指し、特に日本の労働力のミスマッチ問題に対処するため、独自開発の制御技術を活用したドローンの社会実装に注力しています。

ACSLの事業は、ドローン関連事業の単一セグメントに集中しており、その主要な製品及びサービスには、自社開発の産業用ドローン、無人化システムの受注開発、生産、販売、およびサービス提供が含まれます。同社は、顧客のニーズに応じた概念検証(PoC)、特注システムの設計・開発、プラットフォーム機体の販売、および用途特化型機体の開発・生産・販売を行っています。

ACSLは、自律制御技術を中核とし、この技術を活用して、顧客の業務を代替・進化させるドローンを提供しています。また、顧客との綿密な対話と実証を通じて、用途特化型ドローンの開発を進めており、小型空撮ドローン、閉鎖環境点検ドローン、煙突点検ドローン、中型物流ドローンなど、幅広い用途に対応する製品を展開しています。

さらに、ACSLは産学官連携によるプロジェクトに参画し、最先端の技術開発に取り組んでいます。国家プロジェクトにおいては、研究開発費用を助成金や補助金として収受し、新規技術の研究開発に貢献しています。これらの取り組みにより、ACSLは産業向けドローン業界におけるデファクト・スタンダードを目指しています。

経営方針

ACSLは、最先端のロボティクス技術、特に自律制御技術の追求を通じて、社会インフラに革命をもたらすことを目指しています。同社は、技術を活用して人々をもっと大切なことへ導くというミッションのもと、産業用ドローンの開発、販売、および無人化システムの受注開発に注力しています。これにより、労働力のミスマッチ問題の解決や、生産性の向上、危険な業務の代替など、社会課題の解決に貢献しています。

中期経営計画「ACSL Accelerate 2022」では、持続可能なグローバル・メーカーへの進化を目指し、用途特化型機体の量産化と社会実装の推進、新たな用途特化型機体の開発、製品のセキュア対応、インド市場への本格進出、ESG施策への取り組みなどを主な事業戦略の柱としています。また、自律制御技術の他分野への展開も進めており、高い技術力によるビジネスモデルの確立を通じて、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。

国内外の市場においては、ドローンの社会実装を推進し、国産のセキュアな産業用ドローンの提供により、経済安全保障への関心が高まる中での需要拡大を見込んでいます。特にインド市場への進出や、アメリカ市場での展示会出展を通じて、国際的なプレゼンスの高め、海外でのセキュアなドローンへの需要に適応することで、事業のグローバル展開を加速しています。

ACSLは、技術開発と社会実装の両輪で、ドローン業界におけるデファクトスタンダードの確立を目指し、新たな市場の創出と社会課題の解決に貢献していく方針です。