オーケーエムJP:6229

時価総額
¥62.4億
PER
8.4倍
建築、発電、造船、プラント等の流体配管用バタフライバルブ等の流体制御機器製造・販売、船舶排ガス用バルブの市場でシェア獲得を目指す。

沿革

1902年1月

滋賀県蒲生郡蒲生町において奥村清太郎が鋸切製造所を創業

1952年8月

バルブコック専門工場に転換し、その製造販売を広める

1962年5月

バルブ及び鉄工品の製造販売を行う事を目的として滋賀県蒲生郡蒲生町に当社(株式会社奥村製作所)を設立

1962年8月

東京都渋谷区に東京営業所開設

1967年5月

703型ネオピンチバルブを開発

1967年6月

大阪市南区に大阪営業所開設

1969年6月

滋賀県蒲生郡日野町に本社・工場(第一工場)を竣工移転

1972年3月

501型バタフライバルブを開発

1973年7月

505型バタフライバルブを開発

1975年11月

本社・工場に加工のための第二工場を増設

1977年8月

515型バタフライバルブを開発

1979年3月

336型ナイフゲートバルブを開発

1980年4月

バタフライバルブの一貫組立ラインを新設

1982年3月

ML-515型電子式バタフライコントロールバルブを開発

1982年10月

5400型ハイパフォーマンス・バタフライバルブを開発

1984年9月

336D型ナイフゲートバルブを開発

1986年6月

空調用電子制御バルブ・バブトロールS1を開発

1988年10月

空調用電子制御バルブ・バブトロールS2を開発

1990年10月

バルブの製造販売を目的としてマレーシア国スランゴール州にOKM VALVE(M)SDN.BHD.(現・連結子会社)を設立

1992年7月

615X型汎用バタフライバルブ、606F型フランジタイプバタフライバルブを開発

1992年8月

加工・組立のための第一工場を改築

1993年4月

当社社名を株式会社オーケーエムに変更

1997年10月

本社にてISO9001認証取得

1998年6月

本社社屋を竣工

1998年8月

622H型高圧用バタフライバルブを開発

1999年10月

バブトロールDN型電子式バタフライバルブを開発

2000年6月

602型アルミダイキャスト製バタフライバルブ、336J型マルチシートタイプナイフゲートバルブを開発

2001年8月

618H型高圧用バタフライバルブを開発

2002年4月

612X型汎用バタフライバルブ、606K型フランジタイプバタフライバルブ、603A型アルミダイキャスト製バタフライバルブ、5410型ハイパフォーマンス・バタフライバルブを開発

2003年2月

バルブの製造を目的として中国蘇州市に蘇州奥村閥門有限公司を設立

2005年10月

ウェハーチェッキバルブ111S、110S、121S、120S型を開発

2006年8月

バルブの中国国内販売を目的として中国蘇州市に蘇州奥科曼閥門貿易有限公司を設立

2008年4月

ウェハーチェッキバルブ110Z、120Z型を開発

2008年12月

OKM VALVE(M)SDN.BHD.をマレーシア国スランゴール州内別地区の新社屋へ移転

2011年7月

ベトナム国ホーチミン市に駐在事務所を開設

2012年3月

中国国内弁法が変わり、蘇州奥科曼閥門貿易有限公司を閉鎖

2012年9月

製造会社である蘇州奥村閥門で中国国内販売を開始

2018年8月

本社にてISO27001認証取得

2019年3月

バルブの製造販売を目的として中国常熟市に奥村閥門(江蘇)有限公司(現・連結子会社)を設立

2019年4月

滋賀県東近江市に船舶排ガス用バルブの製造を目的として東近江工場を竣工

2020年10月

滋賀県野洲市に研究開発の強化を目的として研究開発センターを竣工

2020年12月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場

2021年2月

滋賀県野洲市に本社を移転

2021年3月

韓国釜山広域市に韓国駐在事務所を開設

2021年6月

経済産業省のGo-tech事業(旧・サポイン事業)に「液化水素用大口径バタフライバルブの研究開発」が採択される

2022年4月

東京証券取引所の株式市場再編に伴い、東京証券取引所スタンダード市場に移行

2023年2月

中国の製造販売拠点を奥村閥門(江蘇)有限公司に移転したことに伴い蘇州奥村閥門有限公司の清算を結了

事業内容

オーケーエムは、建築、発電、造船、各種プラントなど多岐にわたる業界で使用される流体制御機器、特にバタフライバルブの製造・販売を主軸に事業を展開しています。同社グループは、オーケーエムとその連結子会社であるOKM VALVE(M)SDN.BHD.、奥村閥門(江蘇)有限公司の3社から構成されており、バルブ製造販売事業を単一セグメントとしています。市場は「陸用」と「舶用」に区分され、それぞれの市場ニーズに応じた製品を提供しています。

「陸用」市場では、工場市場や建築市場のニーズに対応し、幅広い顧客層に製品を提供しています。一方、「舶用」市場では、船舶市場の販売実績を基に、環境対策分野のニーズに応えた製品を販売しており、特にIMO(国際海事機関)によるNOx(窒素酸化物)3次規制に対応した船舶排ガス処理装置用バルブの製造販売において、市場占有率約90%を誇る2社のライセンサーから認証を受けています。

オーケーエムの製品は、空調設備、造船、半導体、石油、化学、鉄鋼、電力、水道、食品など多様な業界で使用されており、例えば「あべのハルカス」の空調設備にも同社のバルブが採用されています。同社は、顧客ニーズに合わせたカスタマイズバルブの開発・製造・販売を行い、10万種類を超える製品種類を取り扱っています。これにより、標準製品では対応できないニッチ市場の開拓に成功しています。

新製品開発においては、さまざまな種類の試験・実験設備を活用し、顧客ニーズに合わせた多様な試験・実験に基づくデータをもとに、新商品の構想や設計・解析を行っています。2020年10月には、新たな研究開発センターを滋賀県野洲市に開設し、脱炭素化や環境規制に対応する新市場への対応を目指しています。

経営方針

オーケーエムは、流体制御機器の製造・販売を主軸に、建築、発電、造船、各種プラント業界など幅広い分野で事業を展開しています。2022年5月に発表された「Create200 第1次中期経営計画(2023年3月期~2025年3月期)」では、パーパス「いい流れをつくる。」を新たに策定し、2030年度に連結売上高200億円を目指す中長期ビジョン「Create200」を掲げています。このビジョンの実現に向け、同社は新商品開発と取扱い商品の拡充、既存商品力の強化を通じて業容の拡大を図り、持続的な企業価値の向上に取り組んでいます。

中期経営計画では、脱炭素化に向けたクリーンエネルギー市場を含む成長市場への対応を重点領域としています。新たな流体に適用できるバルブの開発を進め、船舶排ガス用バルブ市場での競争優位性の確立を目指しています。また、ポスト船舶排ガス用バルブを見据えた事業展開のため、マーケティング機能の強化にも注力しています。

さらに、既存商品のリニューアルを進め、品質と生産性の向上を図ることで、競争力のある商品へと変革していく方針です。これにより、流体制御のグローバルニッチトップ企業を目指すとしています。

財務目標としては、第1次中計最終年度に連結売上高124億円、営業利益率8%以上を目指し、長期的には営業利益率10%以上、ROE(自己資本当期純利益率)8%以上を達成することを目標に掲げています。

オーケーエムは、新商品開発と既存商品力の強化、企業風土の変革とサステナブルな成長・発展、社員満足度の向上を基本経営戦略として、国内外で安定した収益構造の構築と、お客様に選ばれ続ける企業としての持続的な成長・発展に努めています。