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地盤ネットホールディングスJP:6072
事業内容
地盤ネットホールディングスは、地盤事業とBIM Solution事業の2つの主要な事業セグメントを展開しています。
地盤事業では、住宅建築時に必要な地盤調査を行い、地盤の強度や沈下の可能性を解析します。解析結果に基づき、適正な住宅基礎仕様を判定し、地盤解析判定書や地盤品質証明書を提供します。また、地盤事故が発生した場合には、最大20年間の損害賠償を行う体制を整えています。
地盤事業の具体的なサービスには、地盤解析サービス、地盤調査サービス、部分転圧工事サービスがあります。「地盤安心住宅®システム」や「地盤セカンドオピニオン®」といったサービスを通じて、工務店や施主に対し、信頼性の高い地盤調査と解析を提供しています。
BIM Solution事業では、建設事業者向けに建築図面の作成支援を行っています。BIM、CADを活用し、建築ビジュアライゼーションサービスやBIMモデリングサービスを提供し、設計の品質向上と業務効率化を支援しています。
また、BCPOサービスでは、建設事業者のバックオフィス業務や作図業務を海外拠点で受託し、業務の効率化とリスク分散を図っています。これにより、建設事業者のコスト削減と業務効率化に貢献しています。
経営方針
地盤ネットホールディングスは、成長戦略として「生活者の不利益解消」を掲げ、情報格差を埋める住生活エージェントとしての役割を果たしています。企業価値向上を目指し、売上高伸び率や営業利益率、ROEを重視した経営を行っています。
同社は、2025年から2027年までの中期経営計画を発表し、事業領域の拡大や新規事業の創出を目指しています。特に、2025年の建築基準法改正に伴う省エネルギー計算や構造計算の需要増加に対応する体制整備を進めています。
また、デジタルツイン技術を活用した新サービスの提供を開始し、技術力の強化やサービス開発のスピード化を図っています。これにより、安定した売上と収益の確保を目指しています。
さらに、DX戦略として、IT化が遅れている建築業界において、最新技術を取り入れたシステム開発を進めています。これにより、業務効率化と競争優位性の確保を図っています。
自然災害への対応も重要な課題と認識しており、地盤安心マップ®PROや地盤カルテ®の開発を通じて、気象データを活用した新たなサービスを提供しています。
ガバナンス強化と人的資本経営にも注力し、従業員の能力向上を通じて企業価値の向上を目指しています。これらの取り組みを通じて、持続的な事業発展と企業価値の向上を図っています。