ジャパンエンジンコーポレーションJP:6016

時価総額
¥370.4億
PER
25.7倍
舶用内燃機関の製造販売を核とし、部品販売・修理等のサービスも手がける。

沿革

1910年11月

神戸市兵庫区東出町に(名)神戸発動機製造所創立、資本金3万円、ボリンダー型石油発動機の

製造を開始。

1920年 6月

神戸市兵庫区に工場及び事務所を完成、㈱神戸発動機製造所に改組、資本金53万円となる。

1925年 4月

船舶職員法により逓信省認定工場に指定され、また無注水式重油発動機の製造を開始し、

深紅の塗装色は「神戸赤」の愛称を生んだ。

1938年

4サイクルディーゼル機関の製造を開始。

1952年 6月

神戸発動機㈱に商号を改める。

1954年 2月

大洋漁業㈱の資本参加を得て資本金3,000万円に増資。

1957年 2月

三菱重工業㈱と技術提携を結び純国産ディーゼル機関、三菱UEディーゼル機関(軸流掃気式

排気ターボチャージャー付2サイクル単動型)の製造販売権を獲得。

1958年 6月

三菱重工業㈱との技術提携による第1号機6UET45/75型 2,700PSを完成。

1960年 3月

大洋造船㈱喜々津工場を買収、当社長崎工場とする。

1961年10月

大阪証券取引所に株式を上場。

1974年 8月

長崎工場拡張完了。

1982年 2月

神戸工場を西神工業団地へ移転。

1985年10月

㈱来島どっくグループに入る。

1987年 5月

本社を神戸市西区高塚台(神戸工場)へ移転。

1988年 2月

㈱来島興産が当社の親会社となる。

1988年 5月

㈲サンライズ設立。

1989年 3月

㈱山田地建が当社の親会社となる。

1993年 7月

㈱山田地建グループとなる。

1995年 4月

㈲サンライズをシンパツサンライズ㈱に組織変更。

1998年11月

国際規格ISO9001/JISZ9901品質システム認証を取得。

2001年 2月

UEディーゼル機関生産1,000万馬力達成。

2004年 3月

三菱重工業㈱、三井物産㈱、三井住友銀行グループ等を割当先として1,500万株増資、資本金221,500万円となる。

2006年 2月

本社を兵庫県明石市二見町に移転。

2006年 3月

神戸工場および長崎工場を兵庫県明石市二見町に集約。

2013年 7月

東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。

2014年 9月

鋳造工場を閉鎖。

2016年 1月

長崎工場跡地を売却。

2017年 4月

三菱重工マリンマシナリ㈱(旧三菱重工舶用機械エンジン㈱)から吸収分割契約により、

ディーゼルエンジン事業を承継。同時に商号を㈱ジャパンエンジンコーポレーションに

改める。

2019年 4月

シンパツサンライズ㈱を子会社化。

2022年 4月

シンパツサンライズ㈱を吸収合併。

2022年 4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第二部からスタンダード市場に移行。

2022年 12月

UEディーゼル機関生産4,000万馬力達成。

2022年 12月

国際規格ISO14001/環境マネジメントシステム認証を取得。

事業内容

ジャパンエンジンコーポレーションとその関係会社は、舶用内燃機関(主機関)の製造販売を中心に事業を展開しています。この企業集団は、舶用内燃機関の製造に加え、これに関連する部品の販売や修理サービスも手がけており、船舶用エンジン市場において一貫したサービスを提供しています。

同社の事業は、舶用内燃機関及びこれらの付随業務を含む単一セグメントで構成されており、セグメント別の詳細な記載は省略されています。このことから、ジャパンエンジンコーポレーションは特定のニッチ市場に特化し、その分野での専門性と技術力を強みとしていることが伺えます。

事業の範囲は、主に舶用内燃機関の製造から始まり、必要な部品の供給や、エンジンのメンテナンス・修理に至るまで広がっています。これにより、同社は船舶用エンジンのライフサイクル全般にわたって顧客をサポートする体制を整えています。

ジャパンエンジンコーポレーションの事業内容は、船舶用エンジン市場における技術的な要求に応えることに重点を置いており、その専門性が同社の競争力の源泉となっています。

経営方針

ジャパンエンジンコーポレーションは、舶用内燃機関の製造販売を中心に、関連する部品の販売や修理サービスを提供する企業です。同社は、伝統と革新を融合させた経営理念のもと、社会と業界の発展に貢献し、世界に伍していける企業を目指しています。2022年5月に策定された中期事業計画では、ESG経営の深化と持続可能な企業としての業績伸長を目指し、環境分野での新製品開発加速、ライセンス事業の伸長、事業基盤の深耕による収益性の更なる向上の3点に重点を置いて取り組んでいます。

環境規制の強化に対応し、アンモニア・水素燃料エンジンの開発を世界に先駆けて進めることで、業界のゲームチェンジを実現しようとしています。また、新規ライセンシーの開拓とUEエンジンの受注・製造支援を通じて、事業のグローバル展開を加速させ、市場シェアの伸長を目指しています。さらに、デジタルトランスフォーメーションの推進や社内リソースの再配置により、製品の付加価値向上と組織の最適化を図り、事業伸長に備えています。

これらの戦略は、同社が直面する経営環境の変化や市場の不透明性に対応し、持続可能な成長を実現するためのものです。ジャパンエンジンコーポレーションは、技術力と革新性を武器に、船舶用エンジン市場における競争力をさらに強化し、業界内でのリーダーシップを確立することを目指しています。