日本発條JP:5991

時価総額
¥4338.3億
PER
13.6倍
自動車関連部品(懸架ばね、シート等)、情報機器部品、物流・サービス事業を展開。国内外で製造販売。

沿革

1936-06㈱芝浦スプリング製作所として設立
1939-09社名を日本発条㈱と改称し創立
1940-11横浜工場の懸架ばねの操業開始とともに本拠を神奈川県横浜市に移転
1943-12伊那工場の操業を開始し、精密ばねの生産を始める
1953-12横浜機工株式会社(現連結子会社)に経営参加
1954-03東京証券取引所上場
1958-02日発精密工業株式会社(現連結子会社)設立
1958-05懸架ばねの製造会社である大同発条㈱を合併し、川崎工場とする
1959-05自動車補修用ばねの販売部門を分離独立し、日発販売株式会社(現連結子会社)を設立
1961-06川崎工場に精密ばね専門工場を新設、シート専門工場として愛知県豊田市に豊田工場を新設
1962-12川崎工場にシート専門工場を新設
1963-07日発運輸株式会社(現連結子会社)設立
1963-12タイに合弁会社、NHKスプリングタイランド社(現連結子会社)を設立
1964-08シート専門工場として広島県安芸郡(現広島市)に広島工場を新設
1968-12日本シャフト株式会社(現連結子会社)に経営参加
1969-07シート専門工場として群馬県太田市に太田工場を新設
1970-05配管支持装置の専門工場として神奈川県愛甲郡に厚木工場を新設
1970-11川崎工場の精密ばね専門工場を閉鎖し、厚木工場を新設し移転
1973-11懸架ばねの専門工場として滋賀県甲賀郡(現甲賀市)に滋賀工場を新設
1975-02ブラジルの板ばね製造会社シメブラ社に資本参加し、NHK-シメブラ社として発足
1975-12株式会社スミハツ(現連結子会社)に経営参加
1980-04㈱サンチュウ晃(愛知県小牧市)を買収して、工機事業本部小牧工場とする
1980-09スペインに合弁会社エグスキア-NHK社を設立
1981-05長野県駒ヶ根市に化成品工場を新設
1983-11コントロールケーブル専門工場として駒ヶ根工場を新設
1986-09アメリカに合弁会社、NHK-アソシエイテッドスプリング社(現 NHKオブアメリカサスペンションコンポーネンツ社・連結子会社)を設立
1986-10長野県駒ヶ根市に電子部品工場を新設
1986-12シート専門工場として群馬県新田郡(現太田市)に群馬工場を新設
1987-04日豊㈱との合併により、株式会社ニッパツサービス(現連結子会社)を設立
1987-05リヤ シーティング社(現 リア社)との合弁により、アメリカにゼネラル シーティング オブ アメリカ社(現NHKシーティングオブアメリカ社・連結子会社)、カナダにゼネラル シーティング オブ カナダ社を設立
1987-09アメリカのネオアックス社のメーサー・メタル事業部の資産を買い取り、ニューメーサーメタルス社(現連結子会社)を設立
1987-11懸架ばねの専門工場として横浜市金沢区に横浜事業所を新設
1989-11スペインに合弁会社、イベリカデススペンシオネス有限会社を設立
1990-04横浜事業所にシート横浜工場を新設(神奈川県川崎市より移転)
1990-10日発精密工業株式会社が株式を店頭市場に公開
1990-12広島工場を閉鎖し、広島県東広島市へ移転
1991-02本社を横浜市磯子区より金沢区の横浜事業所内へ移転
1993-03神奈川県伊勢原市に産機事業本部の工場を新設し移転
1994-07マレーシアにNHKマニュファクチャリングマレーシア社(現連結子会社)を設立
1994-12香港にNHKスプリング(ホンコン)社を設立
1995-04株式会社アイテス(現連結子会社)設立
1996-07ブラジルの懸架ばねメーカーのファブリーニ社を、メキシコ ラッシーニ社と共同で買収
1996-08タイにおいて、NHKスプリングタイランド社(現連結子会社)の自動車用シート・内装品第二工場及び精密ばね工場が新たに稼働すると同時に、懸架ばね第二工場の建設に着手
1996-10アメリカ リア社と合弁で自動車用シートを製造するゼネラル シーティング(タイランド)社を設立
HDD用サスペンション専門工場として長野県駒ヶ根市にサスペンション第二工場を増設
駐車装置の生産工場を愛知県小牧市から滋賀県野洲郡(現野洲市)へ移転
1997-09日発販売株式会社(現連結子会社)が株式を店頭市場に公開
1998-01インドにおいて、過去10年間にわたり技術援助を行っていた、自動車懸架ばねメーカー ジャムナ・グループに資本参加
1998-03生産拠点の集約化を目的として広島工場を閉鎖
1998-04インド ジャムナ・グループと合弁でジャムナNHKアルバールサスペンション社を設立
1998-09メキシコ ラッシーニ社と共同で、ブラジルのファブリーニ社とNHK-シメブラ社を合併しラッシーニ-NHKアウトペサス社を設立
1999-07HDD用サスペンション専門工場として長野県駒ヶ根市にサスペンション第三工場を増設
2000-07日発運輸株式会社と合弁で株式会社ニッパツパーキングシステムズ(現連結子会社)を設立
2001-10フランス フォルシア社との合弁により、フォルシア・ニッパツ株式会社及びフォルシア・ニッパツ九州株式会社(現連結子会社)を設立
2002-05中国に合弁会社広州日正弾簧有限公司(現連結子会社)を設立
2002-06日発運輸株式会社(現連結子会社)より株式を追加取得し、株式会社ニッパツパーキングシステムズ(現連結子会社)を完全子会社化
2003-09スペインのイベリカデススペンシオネス有限会社がエグスキア-NHK社と合併
2003-10株式交換により、日発精密工業株式会社(現連結子会社)を完全子会社化
株式会社ホリキリ(現連結子会社)を子会社化
中国に広州日弘機電有限公司(現連結子会社)を設立
2003-11中国にNHKスプリング(シンセン)社を設立
中国に合弁会社日發科技有限公司(現連結子会社)を設立
2004-04株式追加取得により、ユニフレックス㈱(現ニッパツフレックス株式会社・連結子会社)を完全子会社化
2005-01株式交換により、ニューメーサーメタルス社をNHKインターナショナル社(現連結子会社)の完全子会社化
2005-04アメリカにNHKスプリングプレシジョンオブアメリカ社(現連結子会社)を設立
2005-05株式追加取得により、NHK-アソシエイテッドスプリングサスペンションコンポーネンツ社(現NHKオブアメリカサスペンションコンポーネンツ社・連結子会社)を完全子会社化
2005-12大同特殊鋼㈱から特殊発條興業株式会社(現連結子会社)を買収
2006-01株式追加取得により、ゼネラル シーティング オブ アメリカ社(現NHKシーティングオブアメリカ社・連結子会社)を完全子会社化
2006-09NHKプレシジョンタイランド社を連結子会社化
東北日発株式会社を連結子会社化
2007-07タイ オートモーティブ シーティング&インテリア社の株式をトヨタ紡織㈱へ譲渡
2007-12フォルシア・ニッパツ九州株式会社を連結子会社化
2008-04株式会社ニッパツサービスが㈱ニッパツアメニティを合併
2009-04NHKスプリングインディア社を連結子会社化
2009-11東京分館と横浜分室を統合、横浜みなとみらい分館へ移転
2010-09株式交換により、横浜機工株式会社(現連結子会社)を完全子会社化
2010-11中国に湖北日発汽車零部件有限公司(現連結子会社)を設立
2010-12株式追加取得により、日発テレフレックス㈱(現ニッパツ・メック株式会社・連結子会社)を完全子会社化
2011-02中国に日發電子科技(東莞)有限公司(現連結子会社)を設立
2011-04横浜機工株式会社のばね事業を会社分割し、ニッパツ機工株式会社(現連結子会社)を設立
中国に広州福恩凱汽配有限公司を設立
2011-07インドの現地法人ボンベイ バーマ トレーディング社の精密ばね事業を買収し、NHKオートモーティブコンポーネツインディア社を設立
2011-11中国に日発投資有限公司(現連結子会社)を設立
2012-04株式交換により、日発販売株式会社(現連結子会社)を完全子会社化
株式交換により、株式会社トープラ(現連結子会社)を完全子会社化
2012-05中国に鄭州日発汽車零部件有限公司を設立
フランス フォルシア社との合弁により、中国に佛吉亜日発(襄陽)汽車座椅有限公司を設立
2012-08フィリピンのサンNHKフィリピン社を買収し、NHKスプリングフィリピン社に社名変更
2012-10インドネシア カルヤ・バハナ・ウニガム社及びフランス フォルシア社との合弁により、日本発条・エフ・ケービーユー・オートモーティブ・シーティング社をインドネシアに設立
2013-02インド クリシュナグループとの合弁によりニッパツ エフ クリシュナ インド オートモーティブ シーティング社をインドに設立
2013-09メキシコにNHKスプリングメキシコ社(現連結子会社)を設立
2014-03オランダに持株会社、NHKスプリングヨーロッパ社(現連結子会社)を設立
2014-04トープラアメリカファスナー社を連結子会社化
2014-09福岡県京都郡にニッパツ九州株式会社(現連結子会社)を設立
2015-03株式追加取得により、日發科技有限公司(現連結子会社)を完全子会社化
2015-04ハンガリーにNHKスプリングハンガリー社(現連結子会社)を設立
2017-07岡山県倉敷市にニッパツ水島株式会社(現連結子会社)を設立
2019-02日發科技有限公司がNHKスプリング(ホンコン)社を合併
2019-03長野県上伊那郡に宮田工場を新設
2021-07鄭州日発汽車零部件有限公司の保有持分の全てを売却(連結の範囲から除外)
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

事業内容

日本発條株式会社は、自動車関連部品の製造販売を主軸に据えつつ、情報機器関連製品や物流などのサービス事業も手掛ける多角的な企業です。同社グループは、国内外に子会社67社(うち海外39社)及び関連会社11社(うち海外8社)を有しています。

事業内容は大きく分けて、懸架ばね事業、シート事業、精密部品事業、そして産業機器などのその他事業に分類されます。懸架ばね事業では、コイルばねや板ばね、スタビライザなどの自動車用ばね類を製造販売しており、日本発条株式会社やニッパツ機工株式会社などがこのセグメントに属します。シート事業では、自動車用シートやシート用機構部品、内装品などを提供し、日本発条株式会社や株式会社アイテスなどが関連企業です。

精密部品事業は、HDD用サスペンションや機構部品、線ばね、薄板ばねなどの製造販売を行っており、日本発条株式会社や日発精密工業株式会社がこのセグメントに含まれます。産業機器などのその他事業では、半導体プロセス部品やセラミック製品、ばね機構品、配管支持装置など多岐にわたる製品を扱っており、日本発条株式会社や横浜機工株式会社が関連しています。

これらの事業を通じて、日本発條株式会社は自動車産業を中心に、情報機器産業や産業機器分野においても幅広い製品とサービスを提供しています。国内外における製造販売のほか、物流やその他のサービス事業も展開し、グローバルな事業活動を行っています。

経営方針

日本発條株式会社は、自動車部品や情報通信分野のキーパーツ提供を核とし、持続可能な成長を目指しています。同社は、自動車の電動化や情報通信の高度化に対応し、安定的な収益基盤の確立と社会課題への積極的な取り組みを推進しています。2023年度を最終年度とする中期経営計画「2023中計」では、CSR活動の推進、事業環境への対応加速、持続的な成長に向けた利益の確保を基本方針として掲げています。

同社は、厳しい市場環境の中で自動車生産台数の回復遅れやHDD用サスペンション市場、半導体プロセス部品市場の需要低迷に直面しています。これらの課題に対し、品質第一の原点に立ち返り、ものづくり力の強化や収益力の向上、新技術と商品の加速度的な開発に取り組んでいます。また、安心・安全な職場環境の構築と働きがいのある職場作りも重視しています。

経営目標としては、自動車生産台数の回復による増収と合理化による原価低減を進め、収益の向上を目指しています。具体的な経営指標として、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益などの向上を計画しており、経常利益率やROE(自己資本利益率)、配当性向の改善も目標に掲げています。

日本発條株式会社は、激変する事業環境への柔軟な対応と、持続可能な社会への貢献を目指し、グループ一丸となって中期経営計画の目標達成に努めています。