ジーテクトJP:5970

時価総額
¥898.4億
PER
7.4倍
自動車用部品の製造販売を主軸に、国内外で技術援助を行い、金型・治工具の生産設備をG-TEKT (Thailand) Co., Ltd.、Auto Parts Alliance (China) Ltd.が供給。

沿革

1952年6月

高尾金属工業㈱:和歌山県田辺市に高尾金属工業株式会社を設立。

1953年11月

菊池プレス工業㈱:自動車用部品の製造及び販売を目的として、東京都三鷹市下連雀592番地に菊池ボデー工業有限会社を設立。

1963年3月

菊池プレス工業㈱:菊池プレス工業有限会社を資本金10,000千円の株式会社に改組、商号を菊池プレス工業株式会社に変更、本店を東京都三鷹市に置く。

1964年5月

菊池プレス工業㈱:本田技研工業株式会社と取引を開始。

1966年11月

高尾金属工業㈱:滋賀県甲賀郡土山町(現滋賀県甲賀市土山町)に滋賀工場建設。

1967年9月

高尾金属工業㈱:本田技研工業株式会社と取引を開始。

1969年1月

菊池プレス工業㈱:東京都西多摩郡羽村町(現東京都羽村市)に羽村工場を新設し、操業を開始。

1971年11月

高尾金属工業㈱:本社所在地を和歌山県田辺市より滋賀県甲賀郡土山町(現滋賀県甲賀市土山町)に移転。

1984年5月

アメリカ・オハイオ州に、菊池プレス工業株式会社、高尾金属工業株式会社、株式会社ヒラタ、株式会社本郷、American Honda Motor Co.,Inc.の5社合弁でK・T・H Parts Industries,Inc.を設立。

1987年9月

菊池プレス工業㈱:本田技研工業株式会社の資本参加(出資比率9.52%)。

1988年5月

アメリカ・オハイオ州に、菊池プレス工業株式会社、高尾金属工業株式会社、American Honda Motor Co., Inc.の3社合弁でJefferson Industries Corporationを設立。

1990年4月

菊池プレス工業㈱:栃木県塩谷郡喜連川町(現栃木県さくら市)にテクニカルセンター及び栃木工場を新設し、操業を開始。

1991年4月

高尾金属工業㈱:栃木県塩谷郡高根沢町にタカオ C&C(現C&C栃木)を新設。

1991年9月

両社合弁:Jefferson Industries Corporationの本格的稼働により、K・T・H Parts Industries,Inc.から離脱。

1994年10月

高尾金属工業㈱:タイ・アユタヤ県にTakao (Thailand) Co., Ltd.(現G-TEKT (Thailand) Co., Ltd.)を設立。

1996年4月

菊池プレス工業㈱:日本証券業協会に株式を店頭登録

1996年5月

高尾金属工業㈱:タイ・ラヨン県にTakao Eastern Co., Ltd.(現G-TEKT Eastern Co., Ltd.)を設立。

1996年10月

両社合弁:カナダ・オンタリオ州にJefferson Elora Corporationを設立。

1996年12月

菊池プレス工業㈱:ブラジル・サンパウロ州に、Honda Motor do Brasil Ltda.との2社合弁でKP do Brasil Ltda.(現G-KT do Brasil Ltda.)を設立。

1997年1月

高尾金属工業㈱:イギリス・グロスター州にStadoco Takao Europe(現G-TEKT Europe Manufacturing Ltd.)を設立。

1998年7月

菊池プレス工業㈱:アメリカ・インディアナ州にAustin Tri-Hawk Automotive, Inc.を設立。

1999年3月

高尾金属工業㈱:アメリカ・ミシガン州にTakao America Corporation(現G-TEKT America Corporation)を設立。

2000年7月

両社合弁:アメリカ・ジョージア州にJefferson Southern Corporationを設立。

2001年10月

両社合弁:中国広東省広州市にAuto Parts Alliance (China) Ltd.を設立。

2002年6月

菊池プレス工業㈱:群馬県太田市に群馬工場を新設し、操業を開始。

2002年7月

菊池プレス工業㈱:東京都羽村市に本店を移転。

2004年5月

高尾金属工業㈱:タイ・ラヨン県にThai G&B Manufacturing Ltd.を設立。

2004年12月

菊池プレス工業㈱:ジャスダック証券取引所(現東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に株式を上場。

2005年3月

両社合弁:中国湖北省武漢市にWuhan Auto Parts Alliance Co., Ltd.を設立。

2005年5月

菊池プレス工業㈱:本田技研工業株式会社が当社発行済株式のうち900千株を追加取得し、筆頭株主である主要株主となる(出資比率20.7%)。

2005年9月

菊池プレス工業㈱:中国広東省広州从化市(現広州市従化区)に、Conghua K&S Auto Parts Co.,Ltd.(現Conghua Auto Parts Alliance (China) Ltd.)を設立。

2007年2月

両社合弁:インド・ラジャスタン州にGlobal Auto-Parts Alliance India Private Ltd.を設立。

2008年2月

菊池プレス工業㈱:ISO/TS16949の認証を取得。

2009年9月

菊池プレス工業㈱:埼玉県深谷市に埼玉工場を新設し、操業を開始。

2011年4月

菊池プレス工業株式会社と高尾金属工業株式会社が合併。商号を株式会社ジーテクトに変更し、本店を埼玉県さいたま市に移転。

2011年11月

インドにおける事業再構築のため、連結子会社を再編することとし、インド・ラジャスタン州にG-TEKT India Private Ltd.を設立。

2012年2月

インドネシア・西ジャワ州にPT.G-TEKT Indonesia Manufacturingを設立。

2012年3月

メキシコ・グアナファト州に当社、株式会社エイチワンの2社合弁でG-ONE AUTO PARTS DE MEXICO, S.A. DE C.V.を設立。

2013年4月

アメリカ・オハイオ州にG-TEKT North America Corporationを設立。

2013年9月

メキシコ・グアナファト州にG-TEKT MEXICO CORP. S.A. DE C.V.を設立。

2014年3月

PT.G-TEKT Indonesia ManufacturingがPT.Auto-Body Manufacturing Indonesiaを吸収合併。

2014年12月

東京証券取引所 市場第一部へ市場変更。

2015年6月

ドイツ・バイエルン州にG-TEKT (Deutschland) GmbH.を設立。

2017年10月

中国・上海市にG-TEKT Shanghai Representative Officeを新設。

2017年12月

スロバキア・ニトラ市にG-TEKT Slovakia, s.r.o.を設立。

2018年4月

東京都羽村市にジーテクト東京ラボ(G-TEKT TOKYO LAB)を新設。

2019年12月

スロバキア・ニトラ市のG-TEKT Slovakia, s.r.o.が操業を開始。

2020年4月

株式会社格付投資情報センター(R&I)より信用格付「A-」を取得。

2021年10月

中国広東省広州市にGuangzhou Nansha Auto Parts Alliance (China) Ltd.を設立。

2021年12月

東京都羽村市にジーテクト品質保証センター(G-TEKT Quality Assurance Center)を新設。

2022年2月

中国・上海市の駐在員事務所G-TEKT Shanghai Representative Officeを子会社化し、G-TEKT (Shanghai) Technical & Trading Co., Ltd.に商号変更。

2022年3月

中国広東省広州市のConghua K&S Auto Parts Co., Ltd.は、その全持分をAuto Parts Alliance (China) Ltd.に現物出資し、Auto Parts Alliance (China) Ltd.の子会社(当社の孫会社)となり、Conghua Auto Parts Alliance (China) Ltd.に商号変更。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。

事業内容

ジーテクトは、自動車用部品の製造販売を主軸に展開するグローバル企業です。同社グループは、ジーテクト本体と連結子会社22社、持分法適用関連会社1社から成り立ち、日本をはじめ北米、欧州、アジア、中国、南米において事業を展開しています。

ジーテクトは、国内の顧客向けに自動車用部品の製造販売を行い、海外の顧客向けには北米、欧州、アジア、中国、南米に位置する現地の子会社や関連会社が、ジーテクトからの技術支援を受けながら製造販売を担当しています。このように、同社はグローバルに展開する事業構造を有しており、各地域の市場ニーズに応じた製品供給を行っています。

また、金型や治工具などの生産設備に関しては、ジーテクト本体のほか、G-TEKT (Thailand) Co., Ltd.やAuto Parts Alliance (China) Ltd.がグループ内で供給しています。これにより、同社グループは高品質な自動車用部品の安定供給を実現しています。

ジーテクトの事業展開は、グローバルな視点での製造販売体制と、技術力を背景にした生産設備の内製化により支えられています。これにより、同社は自動車産業における競争力を維持し、世界各地で事業を展開しています。

経営方針

ジーテクトは、自動車部品の専門メーカーとして、グローバル市場での競争力強化と企業価値の向上を目指しています。同社の成長戦略は、安全・環境に即した先進技術の追求と、車体部品およびトランスミッション部品の分野での世界トップを目指すことに焦点を当てています。経営理念には「人間性尊重」「技術革新」「堅実経営」が掲げられ、これらを実現するための行動指針として、相互信頼、自己啓発、先進技術の追求、社会貢献が挙げられています。

中期経営計画では、健全な財務体質の維持と自己資本に対する収益性の向上を目標としています。具体的には、自己資本比率50%以上の維持と、資本効率の面では資本利益率(ROE)10%以上を目指しています。これを実現するため、売上・利益の持続的な拡大、設備投資と資産の効率性重視、総資産利益率(ROA)、投下資本利益率(ROIC)の向上を図っています。

また、ジーテクトはCASE革命と呼ばれる自動車業界の変革期に対応するため、4つの新経営戦略を掲げています。これには「地球環境への対応」「EV関連事業の確立」「人財の多様性向上」「既存事業の変革」が含まれます。特にEV関連事業では、モーターコアとバッテリーハウジングを主軸に、次世代市場の開拓に注力しています。人財の多様性向上では、国内外の多様な人財の発掘・育成に努め、既存事業の変革では、車体一台解析技術と生産技術を活用し、システムサプライヤーとしての地位を確立しようとしています。

これらの戦略を通じて、ジーテクトは低炭素社会への貢献と、世界中の顧客に満足される企業を目指しています。