ユニプレスJP:5949

時価総額
¥531.7億
PER
自動車のプレス加工部品、トランスミッション部品、樹脂部品の製造販売、工場プラント設計建設、保険代理業務、製品輸送、技術開発を手がける。

沿革

1936-11大和工業㈱:東京都大田区東糀谷に「合資会社大和サッシュ製作所」を設立
1939-05大和工業㈱:商号を合資会社大和サッシュ製作所から「大和工業株式会社」に変更
1945-03山川工業㈱:静岡県富士宮市松山町に「山川板金工業株式会社」を設立
1953-06山川工業㈱:静岡県富士宮市から静岡県富士市青葉町に本社(現富士事業所)及び工場(現富士工場(富士))を移転
1961-03山川工業㈱:商号を山川板金工業株式会社から「山川工業株式会社」に変更
1962-02大和工業㈱:本社(現相模事業所)を東京都大田区から神奈川県大和市下鶴間(現中央林間西)に移転し相模工場(現工機工場)を開設
1966-10山川工業㈱:株式取得により「カナエ工業株式会社」を関連会社化(現持分法適用関連会社)
1970-12山川工業㈱:栃木県真岡市松山町に真岡工場(現栃木工場(真岡))を開設
1971-02大和工業㈱:栃木県小山市横倉新田に小山工場(現栃木工場(小山))を開設
1974-04山川工業㈱:株式取得により「サンエス工業株式会社」(現「株式会社サンエス」)を関連会社化(現持分法適用関連会社)
1976-01山川工業株式会社、大和工業株式会社、「三池工業株式会社」の3社合弁により「勝山プレス工業株式会社」を設立し関連会社化
1984-10山川工業㈱:「株式会社ワイエスエム」を設立
1987-02山川工業㈱:「丸紅株式会社」との合弁によりアメリカ合衆国テネシー州ポートランド市に「YAMAKAWA MANUFACTURING CORPORATION OF AMERICA(現「UNIPRES U.S.A., INC.」)」(以下「ユニプレスアメリカ」という。)を設立(現連結子会社)
1987-10大和工業㈱:「英国日産自動車製造会社」との合弁により、英国タイン・アンド・ウェア州サンダーランド市に「NISSAN YAMATO ENGINEERING LTD.」を設立し関連会社化
山川工業㈱:静岡県富士宮市山宮に富士宮工場(現富士工場(富士宮))を開設
山川工業㈱:株式取得により「株式会社ヤマカワ」(2004年6月現「ユニプレスサービス株式会社」に商号変更)を子会社化(現連結子会社)
1989-05山川工業㈱:「山川広島株式会社」(1999年7月「ユニプレス広島株式会社」に商号変更)を設立
1990-02山川工業㈱:日本証券業協会に株式店頭登録
1995-03山川工業㈱:山川工業株式会社、丸紅株式会社、ユニプレスアメリカとの3社合弁によりメキシコ合衆国アグアスカリエンテス州サンフランシスコ・デ・ロス・ロモ市に「YAMAKAWA MANUFACTURING DE MEXICO, S.A. DE C.V.(現「UNIPRES MEXICANA, S.A. DE C.V.」)」(以下「ユニプレスメキシコ」という。)を設立(現連結子会社)
1997-12山川工業㈱:ISO 9002:1994を認証取得
大和工業㈱:株式取得により「株式会社大和ロジスティクス」(2004年9月現「ユニプレス物流株式会社」に商号変更)を子会社化(現連結子会社)
1998-01山川工業㈱:「株式会社英製作所」と「サンリツ工業株式会社」が合併し、商号を「コスモテクノ株式会社(2012年7月現「ユニプレス精密株式会社」に商号変更)」に変更(現連結子会社)
1998-03大和工業㈱:ISO 9001:1994を認証取得
大和工業㈱:株式取得により「NISSAN YAMATO ENGINEERING LTD.(現「UNIPRES (UK) LIMITED」)」(以下「ユニプレスイギリス」という。)を子会社化(現連結子会社)
1998-04山川工業株式会社と大和工業株式会社が合併し、商号を「ユニプレス株式会社」に変更
合併に伴い、勝山プレス工業株式会社(1999年6月現「ユニプレス九州株式会社」に商号変更)を子会社化(現連結子会社)
2002-01アメリカ合衆国ミシシッピ州フォレスト市に「UNIPRES SOUTHEAST U.S.A., INC.」(以下「ユニプレスサウスイーストアメリカ」という。)を設立(現連結子会社)
2002-07フランス共和国ヌイイー・シュルー・センヌ市に「UNIPRES EUROPE, SAS」(以下「ユニプレスヨーロッパ」という。)を設立(現非連結子会社)
2003-01イタリア共和国マニュエットグループ傘下の「OSL社」との合弁により、フランス共和国パ・ド・カレー県に「UM CORPORATION, SAS」(以下「ユーエムコーポレーション」という。)を設立し関連会社化(現連結子会社)
2003-03ISO 9001:2000の認証取得に併せて、旧両社の認証を統合し、ユニプレス九州株式会社も適用対象
2003-07アメリカ合衆国ミシガン州デトロイト市に「UNIPRES NORTH AMERICA, INC.」(以下「ユニプレスノースアメリカ」という。)を設立(現連結子会社)
2003-10中華人民共和国広東省広州市に「UNIPRES GUANGZHOU CORPORATION」(以下「ユニプレス広州」という。)を設立(現連結子会社)
2004-02東京証券取引所市場第二部に上場
2004-03ISO 14001:1996を認証取得
2004-05本社を神奈川県横浜市港北区に移転
2005-04株式会社ワイエスエムとユニプレス広島株式会社が合併し、商号を「ユニプレスモールド株式会社」に変更(現連結子会社)
2005-09東京証券取引所市場第一部に上場
2006-09ユニプレス広州に工機工場を開設
2008-10インド共和国タミル・ナードゥ州チェンナイ市に丸紅株式会社との合弁により「UNIPRES INDIA PRIVATE LIMITED」(以下「ユニプレスインド」という。)を設立(現連結子会社)
2009-07タイ王国バンコク都に「UNIPRES (THAILAND) CO., LTD.」(以下「ユニプレスタイ」という。)を設立(現連結子会社)
2009-10中華人民共和国広東省広州市にユニプレス広州と合弁により「UNIPRES PRECISION GUANGZHOU CORPORATION」(以下「ユニプレス精密広州」という。)を設立(現連結子会社)
2010-06三池工業株式会社から株式を追加取得したことにより、ユニプレス九州株式会社を完全子会社化
2011-04神奈川県横浜市港北区に「株式会社ユニプレス技術研究所」を設立
2011-07インドネシア共和国西ジャワ州プルワカルタ県に「PT. UNIPRES INDONESIA」(以下「ユニプレスインドネシア」という。)を設立(現連結子会社)
2012-02中華人民共和国広東省広州市に「UNIPRES (CHINA) CORPORATION」(以下「ユニプレス(中国)」という。)を設立(現連結子会社)
2012-05中華人民共和国河南省鄭州市にユニプレス(中国)の100%子会社として「UNIPRES ZHENGZHOU CORPORATION」(以下「ユニプレス鄭州」という。)を設立(現連結子会社)
2012-06当社が所有するユニプレスインドネシア株式を、丸紅株式会社、インドモービルグループ傘下の「PT. IMG SEJAHTERA LANGGENG」(以下「IMGSL」という。)にそれぞれ一部譲渡
2013-06イタリア共和国「マニュエットオートモーティブ社」との合弁により、同社グループ傘下のブラジル連邦共和国リオデジャネイロ州「MA Automotive Brasil Ltda.」(以下「マニュエットオートモーティブブラジル」という。)の株式を取得し関連会社化(現持分法適用関連会社)
2014-01ロシア連邦レニングラード州サンクトペテルブルク市に「UNIPRES RUSSIA LLC」(以下「ユニプレスロシア」という。)を設立(現連結子会社)
ユニプレス(中国)、「襄陽東昇機械有限公司」、「襄陽吉晟機械有限公司」との3社合弁により、中華人民共和国遼寧省大連市に「UNIPRES SUNRISE CORPORATION」(以下「ユニプレス東昇大連」という。)を設立(現持分法適用関連会社)
2014-07ユニプレスメキシコにトランスミッション部品工場を開設
アメリカ合衆国アラバマ州スティール市に「UNIPRES ALABAMA, INC.」(以下「ユニプレスアラバマ」という。)を設立(現連結子会社)
2014-10「八千代工業株式会社」の米国子会社である「Yachiyo Manufacturing of Alabama, LLC」より、ユニプレスアラバマが板金事業を譲受
2017-04ユニプレス(中国)、「東風(武漢)実業有限公司」との合弁により、中華人民共和国広東省広州市に「Dongfeng Unipres Hot Stamping Corporation」(現「Guangzhou Dongshi Unipres Hot Stamping Corporation」)(以下「広州東実ユニプレスホットスタンプ」という。)を設立(現持分法適用関連会社)
2019-06マニュエットオートモーティブ社から株式を追加取得したことにより、ユーエムコーポレーションを子会社化
2019-08ユニプレス(中国)、中華人民共和国湖北省武漢市にユニプレス(中国)の100%子会社として「UNIPRES WUHAN CORPORATION」(ユニプレス武漢)を設立(現連結子会社)
2019-10株式取得により「株式会社メタルテック」を関連会社化(現持分法適用関連会社)
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行
2024-04「株式会社ユニプレス技術研究所」を吸収合併

事業内容

ユニプレスは、自動車のプレス加工部品の製造販売を主軸に据えた事業を展開しています。同社グループは、ユニプレス本体と子会社25社、関連会社10社から成り立っており、国内外で幅広い事業を手がけています。

事業セグメントは大きく分けて4つあります。第一に「車体プレス部品事業」があり、これはユニプレスが中心となり製造販売を行っています。国内では、ユニプレス九州やユニプレス九州テクノなどの子会社、カナエ工業やサンエスなどの関連会社が加工委託を受けています。海外では、ユニプレスアメリカやユニプレスイギリスなどの子会社が部品の供給を受けて製造販売を行っています。

第二のセグメントは「トランスミッション部品事業」で、国内ではユニプレス精密が加工委託を受け、海外ではユニプレスメキシコやユニプレス精密広州が部品の供給を受けて製造販売を行っています。

第三に「樹脂部品事業」があり、国内でユニプレスモールドが加工委託を受けて生産を行っています。

最後のセグメントは「その他事業」で、ユニプレスサービスが工場プラントの設計建設や保険代理業務を、ユニプレス物流や山川運輸が製品の輸送を担っています。また、ユニプレス技術研究所は技術開発を、ユニプレスノースアメリカやユニプレスヨーロッパ、ユニプレス(中国)は各地域の統括会社として機能しています。

これらの事業を通じて、ユニプレスは自動車業界における多様なニーズに応える製品とサービスを提供しています。

経営方針

ユニプレスは、自動車のプレス加工部品の製造販売を中心に展開する企業であり、その成長戦略は、技術革新と市場の変化に対応することに重点を置いています。同社は、「プレスを究めて、プレスを越える」という企業理念のもと、環境に優しく、より安全な社会の実現を目指し、ステークホルダーとの信頼関係を構築し、経済的価値と社会的価値の同時創出を通じて、社会とユニプレスグループの持続的な発展を目指しています。

中期経営方針では、車体事業、トランスミッション(TM)事業、樹脂事業の各セグメントの特性を活かし、解決型ビジネス風土と付加価値提案力を強みとして、完成度を高め、足場を固めることを目標に掲げています。具体的には、稼ぐ力の回復、モノづくりの完成度と質の向上、カーボンニュートラル時代への対応、学習する組織への変革を4つの主要な取り組みとしています。

事業上及び財務上の課題としては、電動化への対応加速、業界トップレベルの収益力実現、サステナビリティ経営の推進が挙げられます。電動化への対応では、新製品・新技術の開発とビジネスの拡大を進め、収益力実現のためにはコスト競争力の強化と工場のスマート化を推進しています。また、サステナビリティ経営では、本業を通じた社会課題への取り組みを強化し、持続可能な企業成長を目指しています。

これらの戦略を通じて、ユニプレスは自動車業界の技術革新と市場の変化に対応し、持続可能な成長を目指しています。