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日本フイルコン【JP:5942】株価
株価の推移
出来高の推移
PERの推移
PBRの推移
時価総額の推移
事業内容
日本フイルコンは、産業用の機能フィルターやコンベア、電子部材の製造を主力とする専門メーカーです。同社は特に紙・パルプの製造工程で使用される抄造用網や、各種工業分野で活用される特殊金網の技術に強みを持っています。また電子部品の製造に欠かせないフォトマスクなど、精密加工技術を生かした製品群も展開しています。
同社の収益は主に産業用機能フィルター・コンベア事業と電子部材・フォトマスク事業の2つの柱で構成されています。紙・パルプ業界や各種製造業向けの工業用特殊網が安定した需要を支えており、電子機器メーカー向けのフォトエッチング製品なども重要な収益源となっています。グローバルに事業を展開しており、タイ、北米、欧州、中国、東南アジアなど世界各地に製造・販売拠点を構えています。
事業セグメントは産業用機能フィルター・コンベア事業、電子部材・フォトマスク事業を中心に、環境・水処理関連事業、不動産賃貸事業なども手掛けています。子会社19社、関連会社2社を含むグループ体制で、地域別の製造・販売体制を構築しているほか、プール設備や水処理装置を扱う環境関連分野にも事業領域を広げています。
経営方針
日本フイルコンは2026年度から2028年度の新たな中期経営計画において、「100年超え企業として、次の100年も社会が必要とする製品・サービスを生み出し続ける企業集団」という長期ビジョンのもと、収益力回復を最優先課題に掲げています。同社は2028年度に連結売上高288億円、営業利益15億円を目標として設定し、ROE6.0%、配当性向30%以上かつDOE2.4%以上の株主還元目標も明示しました。規模拡大よりも稼ぐ力の向上に注力し、現在の事業運営を抜本的に見直す方針です。
主力事業である産業用機能フィルター・コンベア事業では、製紙製品分野で海外販売による利益確保体制への転換を図っています。国内市場の縮小が続く中、収益性の高い海外エリアでの拡販に注力し、フランス子会社を清算してドイツに新たな販売拠点を設置するなど欧州戦略を見直しました。生産面では静岡工場からタイ子会社への生産移管を実施し、仕様数削減や省人化設備の導入により生産性向上を推進しています。同分野は2028年度に売上高190億円、営業利益13億円を目指しています。
電子部材・フォトマスク事業では、AI普及やデータセンター需要拡大により省エネ・高集積製品の需要増加を追い風として捉えています。同社は多様な設備を活用した試作から量産までの一貫対応力を強みに、高周波デバイスや各種センサー向けフォトマスクの販売強化を図っています。2028年度目標は売上高55億円、営業利益7億円としており、主要設備の順次更新により技術競争力の維持も計画しています。
同社は人的資本の開発とグループガバナンスの強化も重要課題として位置づけています。自ら考えて動ける人材の育成とチャレンジ機会の提供に取り組むほか、任意の指名・報酬委員会設置による統治体制強化を進めています。環境・水処理関連事業では学校プール市場の競合撤退を機に需要取り込みを図り、長期的にはホテル・マンション向けプール市場への注力も視野に入れています。