リョービJP:5851

時価総額
¥856.3億
PER
8倍
ダイカスト製品、建築用品、印刷機器の製造・販売、保険代理業、ゴルフ場経営を展開。

沿革

1943年12月

ダイカスト製品の製造を目的として株式会社菱備製作所を設立。

1944年2月

ダイカスト製品の製造を開始。

1954年3月

プラスチック製品の製造を開始。

1960年6月

広島証券取引所(現 東京証券取引所)へ株式を上場。

1961年10月

東京、大阪両証券取引所へ株式を上場。

1961年12月

オフセット印刷機の製造を開始。

1962年9月

静岡工場の操業を開始。

1963年4月

ダイカスト製ドアクローザの製造を開始。

1966年5月

アルミニウムダイカスト製品の製造会社として三良坂工業株式会社(現 リョービミラサカ株式会社)を設立。

1966年8月

亜鉛ダイカスト・プラスチック製品の製造会社として御調工業株式会社(現 リョービミツギ株式会社)を設立。

1966年9月

釣用リールの製造を開始。

1968年10月

電動工具の製造を開始。

1970年8月

書体の開発・販売、印刷機の販売会社 株式会社晃文堂(のち リョービイマジクス株式会社)に資本参加。

1971年5月

電動工具の販売会社 東和電器株式会社(現 京セラインダストリアルツールズ販売株式会社)に資本参加。

1973年9月

株式会社菱備製作所をリョービ株式会社に社名変更。

1975年12月

コーポレートアイデンティティ(CI)システムを導入。

1980年1月

東京に新社屋を建設し、広島・東京の二本社制を敷く。

1982年4月

オーストラリアに電動工具、建築用品等の販売会社としてリョービオーストラリアPTY.LTD.を設立。

1985年6月

米国にダイカスト製品の製造・販売会社としてシェラー・リョービCORP.(現 リョービダイキャスティング(USA),INC.)を設立。

1985年9月

アルミニウム二次合金地金の製造・販売会社として生野株式会社を設立。

1986年1月

東京本社別館(現 東京支社)を建設。

1986年12月

米国の園芸用機器の製造・販売会社イナーシャダイナミクスCORP.(1992年1月 リョービアウトドアプロダクツINC.に社名変更)に資本参加。

1988年8月

米国にリョービモータープロダクツCORP.を設立し、シンガーCO.の電動工具部門の全資産を買収。

1989年1月

フランスに電動工具等の販売会社としてリョービヨーロッパS.A.を設立。

1989年2月

アルミニウム鋳物、ダイカスト製品の製造・販売会社 株式会社東京軽合金製作所に資本参加。

1990年2月

米国に電動工具等の販売会社としてリョービアメリカCORP.を設立。

1990年5月

英国にダイカスト製品の製造・販売会社としてリョービアルミニウムキャスティング(UK),LIMITEDを設立。

1994年1月

中国に電動工具、建築用品の製造・販売会社として良明(大連)机器有限公司(現 京瓷利優比(大連)机器有限公司)を設立。

1994年4月

コーポレートアイデンティティ(CI)システムを見直し、新しいコーポレートロゴ・カラーを制定。

1999年12月

広島東工場の敷地内に印刷機器の新工場を建設。

2000年3月

東京本社ビルを売却。

2000年6月

米国で園芸用機器を製造・販売するリョービアウトドアプロダクツINC.他3社を米国のMTDプロダクツINCへ営業譲渡。

2000年8月

米国で電動工具を製造・販売するリョービモータープロダクツCORP.、リョービアメリカCORP.他2社を香港のテクトロニックインダストリーズCO., LTD.へ営業譲渡。

2000年9月

釣具事業を株式会社上州屋へ営業譲渡。

2001年8月

欧州で電動工具、園芸用機器を販売するリョービヨーロッパS.A.他1社を香港のテクトロニックインダストリーズCO.,LTD.へ譲渡。

2002年3月

オセアニアで電動工具、園芸用機器、建築用品を販売するリョービオーストラリアPTY.LTD.他1社を香港のテクトロニックインダストリーズCO.,LTD.へ譲渡。

2002年5月

スポーツ用品(ゴルフクラブ)の製造・販売を終結。

2005年4月

中国にダイカスト用金型及びダイカスト製品の製造・販売会社として利優比圧鋳(大連)有限公司を設立。

2007年4月

メキシコにダイカスト製品の製造会社としてアールディシーエム,S.de R.L.de C.V. を設立。

2010年11月

中国にダイカスト製品の製造・販売会社として利優比圧鋳(常州)有限公司を設立。

2011年5月

タイにダイカスト製品の製造・販売会社としてリョービダイキャスティング(タイランド)CO.,LTD.を設立。

2012年4月

リョービイマジクス株式会社を吸収合併。

2014年1月

印刷機器の製造・販売会社として三菱重工印刷紙工機械株式会社(現 三菱重工機械システム株式会社)との合弁会社であるリョービMHIグラフィックテクノロジー株式会社を創業。

2014年10月

中国にダイカスト用金型及びダイカスト製品の販売会社として利佑比(上海)商貿有限公司を設立。

2018年1月

パワーツール事業を京セラ株式会社へ営業譲渡。

2018年4月

アルミニウム関連製品の製造・販売会社 旭テックアルミニウム株式会社の発行済株式の全部を取得し、同社及びその子会社のアルミニウム鍛造製品の製造・販売会社 豊栄工業株式会社を子会社化。

2018年6月

決算期を3月31日から12月31日に変更。

2019年4月

旭テックアルミニウム株式会社を吸収合併。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。

事業内容

リョービは、ダイカスト製品、建築用品、印刷機器の製造・販売を主軸に展開する多角的な事業を持つ企業です。同社グループは、リョービを含む子会社19社と持分法適用関連会社1社で構成されています。

ダイカスト事業では、ダイカスト製品やアルミニウム鋳物を手掛け、リョービミラサカやリョービミツギ、東京軽合金製作所など国内外に複数の関連会社を持ちます。このセグメントは、自動車産業をはじめとする多岐にわたる分野での需要に応える製品を提供しています。

住建機器事業では、ドアクローザやヒンジ、建築金物などを製造・販売しており、リョービと京瓷利優比(大連)机器有限公司がこのセグメントを担っています。これらの製品は、建築物の機能性と安全性を高めるために不可欠な要素です。

印刷機器事業は、オフセット印刷機や印刷周辺機器を提供し、リョービMHIグラフィックテクノロジーが主要な役割を果たしています。この事業は、印刷産業の効率化と品質向上に貢献しています。

さらに、リョービグループは保険代理業を手掛ける旭産業、ゴルフ場経営を行うリョービ開発など、ダイカスト製品、建築用品、印刷機器以外の分野にも事業を展開しています。これらの多様な事業セグメントを通じて、リョービは幅広い顧客ニーズに応える製品とサービスを提供しています。

経営方針

リョービは、技術と信頼、挑戦を企業理念とし、持続可能な価値創造と社会貢献を目指しています。同社は、ダイカスト事業、住建機器事業、印刷機器事業を中心に展開し、多角的な事業を通じて社会に貢献することを目標としています。

経営戦略として、リョービは競争力と収益力の強化に注力しています。技術開発や新商品開発を進め、利益を伴う売上高の拡大と原価低減に努めています。また、ESG経営を推進し、環境負荷の低減や品質保証能力の向上、生産性の向上などに取り組んでいます。

ダイカスト事業では、自動車産業の変革期に対応し、グローバルな自動車部品サプライヤーを目指しています。軽量化ニーズに応えるアルミニウムダイカスト技術の開発に注力し、国内外での受注拡大を進めています。

住建機器事業では、国内市場の縮小に対応し、施工性や快適性を追求した商品開発と収益性向上を目指しています。ドアクローザや引戸クローザの機能性や意匠性を追求し、シェア拡大に取り組んでいます。

印刷機器事業では、紙離れや省人化ニーズに対応し、高付加価値印刷の需要に応えるため、独創的な技術をもとに高品質な印刷機やサービスを提供しています。また、印刷通販市場や包装印刷市場での拡販を進めています。

リョービは、これらの戦略を通じて、社会にとってかけがえのない存在になることを目指しています。同社は、技術開発や新商品開発に積極的に取り組み、社会的責任を果たすことで、より良い社会の実現を目指しています。