DOWAホールディングスJP:5714

時価総額
¥3596.6億
PER
15.1倍
廃棄物処理、土壌浄化、資源リサイクル、物流、銅・亜鉛・金属製造販売、高純度金属材料・化合物半導体ウェハ製造販売、銅合金板条・めっき加工品製造販売、金属材料熱処理・表面処理加工、不動産賃貸、プラント建設を手がける。

沿革

1884年9月

政府から小坂鉱山の払い下げを受ける ――― (創業)

1893年12月

藤田組、組合組織から合名会社藤田組に改組

1898年1月

小坂黒鉱乾式製錬操業開始

1899年5月

児島湾干拓事業着手

1902年7月

小坂銅電錬操業開始

1912年5月

小坂亜鉛電錬操業開始

1915年4月

花岡鉱山買収

1916年9月

柵原鉱山買収

1919年3月

豊崎圧延工場(現DOWAメタル株式会社)設置、操業開始

1937年3月

合名会社藤田組と藤田鉱業株式会社の合併により株式会社藤田組設立 ――― (設立)

1945年12月

商号を同和鉱業株式会社に変更

1953年8月

岡山製錬所(現DOWAエレクトロニクス岡山株式会社)建設、操業開始

1957年8月

藤田興業株式会社を合併

1959年6月

小坂内の岱鉱床発見

1963年6月

花岡松峰鉱床発見

1967年9月

小坂自熔炉製錬設備完成、操業開始

1971年2月

秋田製錬株式会社設立

1972年11月

秋田工場(現秋田ジンクソリューションズ株式会社)設置、操業開始

1973年4月

中央研究所設置

1980年10月

小坂鉛製錬設備完成、操業開始

1982年8月

半導体材料研究所設置

1983年9月

岡山8ミリビデオテープ用メタル粉製造設備完成、操業開始

1986年11月

花岡、小坂の両鉱山部門を分離し、それぞれ花岡鉱業株式会社(現エコシステム花岡株式会社)
及び内の岱鉱業株式会社を設立

1989年9月

小坂の製錬部門を分離し、小坂製錬株式会社を設立

1990年1月

同和興産株式会社を合併

1991年4月

東京熱処理工業株式会社(現DOWAサーモテック株式会社)を合併

1992年12月

塩尻工場(現DOWAパワーデバイス株式会社)設置

1993年7月

岡山クリーンワークス(現エコシステム山陽株式会社)設置
サーモテクノロジーセンター設置

1994年6月

九州支店設置

1994年10月

ティサパ鉱山(メキシコ)の操業を開始

1995年6月

金属材料研究所、ケミカル品材料研究所及び磁性材料研究所設置

1996年4月

製錬技術センター設置

1997年8月

DOWA THT AMERICA, INC.(米国)を設立

1998年5月

岡山クリーンワークス(現エコシステム山陽株式会社)新型産業廃棄物焼却設備完成、操業開始

1999年7月

株式会社エコリサイクル設立
小坂新大楽前水力発電所完成、操業開始

2000年6月

日本パール株式会社(現エコシステム千葉株式会社)を買収

2001年4月

株式会社イー・アンド・イーソリューションズを買収

   10月

株式会社リサイクル・システムズ・ジャパン(現エコシステムリサイクリング株式会社)を増資のうえ子会社化

2002年1月

上海事務所設置

   9月

株式会社リサイクル・システムズ・ジャパン(現エコシステムリサイクリング株式会社)西日本工場設置

   11月

同和金属材料(上海)有限公司設立

2003年2月

ジンクエクセル株式会社、株式会社アシッズ設立

   12月

蘇州同和資源綜合利用有限公司設立

2004年10月

秋田地区グループ企業の分析部門を統合し、同和テクノリサーチ株式会社(現DOWAテクノリサーチ株式会社)を設立

   12月

グリーンフィル小坂株式会社、操業開始

2006年2月

アクトビーリサイクリング株式会社を買収

   3月

本社を東京都千代田区外神田(秋葉原)に移転

   8月

株式会社セムを買収

   10月

持株会社制を導入し、商号を「同和鉱業株式会社」から「DOWAホールディングス株式会社」へ変更
5つの事業部門は会社分割し、各事業会社へ承継
DOWA METALTECH (THAILAND) CO., LTD.(タイ)設立

2007年2月

TDパワーマテリアル株式会社設立

   4月

Dowa Thermotech (Thailand) Co., Ltd.(タイ)設立

   7月

オートリサイクル秋田株式会社設立

   11月

ヤマハメタニクス株式会社(現DOWAメタニクス株式会社)を買収
エコシステムリサイクリング株式会社北日本工場設置
DOWA HD Europe GmbH(ドイツ)を設立

2008年3月

秋田ジンクリサイクリング株式会社設立

   5月

DOWAサーモエンジニアリング株式会社太田工場の操業開始

   7月

バイオディーゼル岡山株式会社を設立

2009年2月

東南アジアの廃棄物処理会社MODERN ASIA ENVIRONMENTAL HOLDINGS, INC.を買収

   12月

メルテック株式会社を買収

2010年3月

ジブラルタル鉱山(カナダ)に資本参加

   7月

昆山同和熱処理工業炉有限公司を設立

   9月

NIPPON PGM EUROPE S.R.O.(チェコ)を設立

2011年4月

同和企業管理(上海)有限公司を設立

   9月

HIGHTEMP FURNACES LTD.(インド)を買収

2012年4月

DOWA ECO-SYSTEM SINGAPORE PTE. LTD.(現MODERN ASIA ENVIRONMENTAL HOLDINGS PTE. LTD.・シンガポール)金属リサイクル工場の操業開始

   6月

PT.DOWA THERMOTECH INDONESIA(インドネシア)を設立

   7月

DOWA METALS&MINING (THAILAND) CO., LTD.(タイ)を設立

2014年1月

DOWA HOLDINGS (THAILAND) CO., LTD.(タイ)を設立

   12月

GOLDEN DOWA ECO-SYSTEM MYANMAR CO., LTD.(ミャンマー)を設立

2015年3月

DOWA THERMOTECH MEXICO, S.A. DE C.V.(メキシコ)を設立

2015年4月

同和利精密部品股份有限公司(台湾)を設立

   9月

メルテックいわき株式会社を設立

2016年1月

DOWA METALTECH MEXICO, S.A. DE C.V.(メキシコ)を設立

2018年3月

DOWA THERMOTECH NORTH CAROLINA, INC.(米国)を設立

   5月

同和金属技術(南通)有限公司(中国)を設立

   10月

株式会社相双スマートエコカンパニーを設立

2019年7月

ロス・ガトス鉱山(メキシコ)の操業を開始

2021年4月

バイオディーゼル岡山株式会社においてバイオガス発電事業を開始

2023年1月

PT DOWA ECO SYSTEM INDONESIAの操業開始

事業内容

DOWAホールディングスは、環境・リサイクル、製錬、電子材料、金属加工、熱処理の5つの主要事業セグメントを持つ多角的な事業を展開しています。同社グループは、子会社95社及び関連会社19社を含む広範なネットワークを有しており、それぞれのセグメントで特化したサービスを提供しています。

環境・リサイクル部門では、廃棄物処理、土壌浄化、資源リサイクル、物流などのサービスを提供し、DOWAエコシステム㈱やエコシステム花岡㈱などの関係会社を通じて環境保全に貢献しています。

製錬部門では、銅、亜鉛、鉛、金、銀などの貴金属の製造・販売を行い、DOWAメタルマイン㈱や秋田製錬㈱などが主要な関係会社です。

電子材料部門では、高純度金属材料や化合物半導体ウェハ、LEDなどの製造・販売を手掛け、DOWAエレクトロニクス㈱やDOWAハイテック㈱がこのセグメントを支えています。

金属加工部門では、銅・黄銅及び銅合金の板条やめっき加工品などの製造・販売を行っており、DOWAメタルテック㈱やDOWAハイテック㈱(めっき)が関連会社として挙げられます。

熱処理部門では、自動車部品などの金属材料の熱処理・表面処理加工を主軸に、DOWAサーモテック㈱やDOWAサーモエンジニアリング㈱が事業を展開しています。

これらの事業を通じて、DOWAホールディングスは多岐にわたる産業分野でのニーズに応え、持続可能な社会の実現に貢献しています。

経営方針

DOWAホールディングスは、資源循環と優れた素材・技術の提供を核とした成長戦略を推進しています。同社は、環境・リサイクル、製錬、電子材料、金属加工、熱処理の5つのコアビジネスを通じて、循環型ビジネスモデルを形成し、社会の根幹を支える製品・サービスを提供しています。これらの事業活動を通じて、経済活動に伴う環境負荷の低減に寄与し、社会課題の解決に貢献しています。

中期経営計画「中期計画2024」では、経済的価値の向上と社会的価値の向上を両立する施策を推進し、企業価値の向上と持続可能な社会の実現への貢献を目指しています。具体的には、循環型ビジネスモデルの進化による機会獲得とサステナビリティ・マネジメントの強化によるリスク低減を図ります。また、同社は、社会や環境を重視した事業運営を通して、すべてのステークホルダーと誠実でオープンに向き合うことを最重要のミッションとして掲げています。

DOWAホールディングスは、2030年までの事業環境やステークホルダーからの期待・要請を踏まえ、「DOWAグループが解決に貢献すべき社会課題」を特定し、これらの課題に対する取り組みを「DOWAグループのマテリアリティ」として位置付けています。これにより、同社は、持続可能な社会の実現に向けた企業活動を推進しています。

このように、DOWAホールディングスは、循環型ビジネスモデルの強化とサステナビリティ・マネジメントの推進を通じて、経済的価値と社会的価値の向上を目指し、持続可能な社会の実現に貢献する成長戦略を推進しています。