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三菱製鋼JP:5632
沿革
1949-12 | 長崎製鋼㈱及び東京鋼材㈱を設立 |
1950-10 | 東京鋼材㈱を東京証券取引所に上場 |
1951-04 | 長崎製鋼㈱を東京証券取引所に上場 |
1952-12 | 商号を東京鋼材㈱から三菱鋼材㈱に変更 |
1953-06 | 商号を長崎製鋼㈱から三菱製鋼㈱に変更 |
1964-02 | 三菱製鋼㈱と三菱鋼材㈱が合併し三菱製鋼㈱となる |
1975-01 | 三菱長崎機工㈱を設立 |
1986-07 | MSM CANADA INC.をカナダに設立 |
1991-10 | MSM US INC.を米国に設立 |
1992-03 | 室蘭特殊鋼㈱(1994年1月三菱製鋼室蘭特殊鋼㈱に改称)を設立 |
1992-04 | 三菱製鋼磁材㈱(1976年8月に当社磁性材料部門を分離し設立)を吸収 |
1993-02 | 千葉製作所を設置 |
1994-10 | BANGKOK MAGNET CORPORATION Co.,Ltd.(現MSM (THAILAND) CO.,LTD.)をタイに設立 |
2000-08 | 精密部品事業の拡充を目的として、プレシジョンスプリング㈱の海外工場PSKセブ、PSKマニラを100%子会社化。(2004年7月 社名をMSM CEBU, INC.、MSM MANILA, INC. に変更) |
2002-12 | 寧波菱鋼精密部件有限公司を中国に設立 |
2005-04 | プレシジョンスプリング㈱(1956年2月設立)を吸収 |
2006-02 | 寧波菱鋼弾簧有限公司を中国に設立 |
2006-07 | PT.MSM INDONESIAをインドネシアに設立 |
2006-10 | ヒューマン電機㈱を吸収合併 |
2009-10 | Meritor Suspension Systems Company、Meritor Suspension Systems Company U.S.の持分を合弁先より買い取り子会社化し、それぞれ社名をMSSC CANADA、 MSSC USと改称 |
2013-01 | 宇都宮製作所を閉所 |
2013-04 | 北米(カナダ・米国)の投資会社と事業会社の7社(MSM CANADA INC.及びMSM US INC.を含む)を、MSSC CANADA INC.、MSSC US INC.、MSSC INC.の3社に統合 |
2013-09 | MSM MANILA,INC.を閉鎖 |
2014-04 | インドのStumpp Schuele & Somappa Springs Pvt.Ltd.との間にMSM SPRING INDIA PVT. LTD.とSTUMPP SCHUELE & SOMAPPA AUTO SUSPENSION SYSTEMS PVT.LTD.の2社の合弁会社を設立 |
2014-08 | 特殊鋼の製造技術に関する技術援助契約を結んでいるインドネシアのPT.JATIM TAMAN STEEL MFG.に資本参加 |
2016-03 | PT.MSM INDONESIAのジャカルタ支店を開設 |
2016-04 | 千葉製作所構内に技術開発センターを設置 |
2016-11 | 寧波菱鋼精密部件有限公司を寧波菱鋼弾簧有限公司に吸収合併 |
2018-01 | 資本参加をしているインドネシアの特殊鋼製造メーカーPT.JATIM TAMAN STEEL MFG.を連結子会社化 |
2018-04 | ドイツのばねメーカーGebrüder Ahle GmbH & Co. KGを買収し、100%子会社化 (2018年9月 社名をMSSC Ahle GmbH に変更) |
2021-04 | MSM CEBU, INC.は、セブ工場に加え、マニラ工場の再稼働に合わせ、商号をMSM Philippines Mfg. Inc.に変更 |
事業内容
三菱製鋼は、特殊鋼鋼材、ばね、素形材、機器装置の製造及び販売を主軸に展開している企業であり、これらに関連する運送・サービス等の事業も手がけています。同社グループは、三菱製鋼を含む子会社18社及び関連会社5社で構成されています。
特殊鋼鋼材事業では、炭素鋼、低合金鋼、ばね鋼、非調質鋼、軸受鋼、快削鋼、工具鋼、窒化鋼などの製造・販売を行っており、三菱製鋼室蘭特殊鋼㈱やPT.MSM INDONESIAなどがこのセグメントに含まれます。
ばね事業では、巻ばね、スタビライザ、板ばね、トーションバーなどの自動車・建設機械用補修部品・用品の製造・販売を行っており、MSSC CANADA INC.やMSSC US INC.など複数の海外拠点を有しています。
素形材事業では、特殊合金粉末、精密鋳造品、精密機械加工品などの製造・販売を手がけ、MSM (THAILAND) CO., LTD.がこのセグメントに属しています。
機器装置事業では、鍛圧機械、産業機械、鉄構品、環境リサイクル機器の製造・販売を行っており、三菱長崎機工㈱が主要な会社です。
その他の事業として、海上運送、貨物自動車運送、倉庫業務などを展開しており、菱鋼運輸㈱や菱鋼サービス㈱がこれに該当します。
これらの事業を通じて、三菱製鋼は多岐にわたる製品とサービスを提供し、産業界のさまざまなニーズに応えています。
経営方針
三菱製鋼は、特殊鋼鋼材、ばね、素形材、機器装置の製造及び販売を中心に事業を展開しており、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。同社は、2023年度から2025年度を対象とする中期経営計画を策定し、基盤事業の「稼ぐ力」の強化と戦略事業の「育成」に重点を置いています。この計画では、国内特殊鋼鋼材事業やばね事業の収益力強化、海外鋼材や商用車用板ばね、粉末・精密部品、環境関連製品などの戦略事業の育成を目指しています。
また、財務基盤の強化、カーボンニュートラルへの取り組み、人材投資など非財務関連の課題にも注力しています。特に、カーボンニュートラルの実現に向けた技術革新や、社会全体のCO2削減に貢献する製品の開発・販売に力を入れています。人材への投資による新たな価値の創造と生産性向上、イノベーションの促進も重要な戦略です。
三菱製鋼は、これらの取り組みを通じて、中長期的な企業価値の向上を目指しています。2025年度の財務目標として、売上高1,850億円、営業利益110億円、ROE8%を掲げており、非財務目標としては、エンゲージメントサーベイの得点向上やCO2削減(鋼材部門で原単位10%削減、他部門で総排出量75%削減)を目指しています。
これらの戦略的取り組みにより、三菱製鋼は「人を活かし、技術を活かし、時代の波に乗り続ける企業」を目指しています。同社の中期経営計画は、基盤事業の強化と戦略事業の育成を軸に、持続可能な成長と企業価値の向上を目指すものです。