ネットスターズJP:5590

時価総額
¥221.6億
PER
マルチQRコード決済サービス「StarPay」の提供、キャッシュレス決済関連のミニアプリ等DX製品の開発・販売、海外向け通信サービス、インバウンドプロモーションサービスを手がける。

沿革

2009-02IT事業を中心とした事業立ち上げを企図し、株式会社ネットスターズを千葉県千葉市美浜区に設立
2010-11国際通信、国際SMSサービス開始(2023年4月終了)
2011-07騰訊控股有限公司(Tencent Holdings Limited)、KDDI株式会社と共同でモバイルQQ日本版をリリース(サービス終了済)
2011-08本社を東京都中央区日本橋茅場町に移転
2015-04騰訊控股有限公司(Tencent Holdings Limited)とWeChat Pay(QRコード決済)の代理契約を締結
2015-07QRコード決済サービスであるStarPayを開始(注1)
2016-07QRコード決済サービスにおける連携を深めることを目的として、株式会社新生銀行(現 株式会社SBI新生銀行)と資本業務提携
2017-01QRコード決済専用端末を販売開始
2017-12アジアを中心とした海外展開を目的として、エヌ・ティ・ティ・ベトナム株式会社(現 NTTイーアジア株式会社)と資本業務提携
2018-04StarPay決済サービスにAlipayを追加
2018-10StarPay決済サービスにPayPay、楽天ペイを追加
2018-11NETSTARS ASIA HOLDINGS PTE. LTD.(連結子会社)をシンガポール共和国に設立
2019-09QRコード決済サービスにおける加盟店拡大及びアジア・中東への海外展開の推進を目的として、伊藤忠商事株式会社と資本業務提携
2020-01NETSTARS VIETNAM CO., LTD.(連結子会社)をベトナム社会主義共和国に設立
2020-04納思達科技(大連)有限公司の株式を譲受け子会社化
2020-09LINE Payでの決済機能を搭載したミニアプリを導入できる支援サービス「StarPay-mini for LINEミニアプリ」の提供開始
2022-02本社を東京都中央区八丁堀に移転
2022-03QRコード決済サービスにおける連携を深めることを目的として、サツドラホールディングス株式会社の連結子会社である株式会社リージョナルマーケティングと資本業務提携
2023-09東京証券取引所グロース市場に株式を上場

事業内容

ネットスターズは、フィンテック事業を主軸に展開している企業で、その事業内容は主にマルチQRコード決済サービス「StarPay」の提供と、キャッシュレス決済に関連するミニアプリなどのデジタルトランスフォーメーション(DX)製品の開発・販売に特化しています。同社は、株式会社ネットスターズとその子会社3社で構成され、キャッシュレス決済市場における多様なニーズに応えるサービスを提供しています。

「StarPay」は、25種類以上の国内外のQRコード決済ブランドを一つのアプリで利用可能にするサービスで、日本国内では最大級のカバレッジを誇ります。このサービスにより、加盟店は複数の決済ブランドとの契約や運用を一括で行うことができ、消費者はより幅広い決済オプションを利用することが可能になります。また、ネットスターズはAPIを通じて、既存のタブレットやPOSシステムがQRコード決済に対応できるようサービスを提供しており、柔軟な決済ソリューションを実現しています。

さらに、同社はミニアプリやその他のDX製品を開発し、加盟店がスマートフォンを利用した事前注文や出前サービスなど、様々なデジタル化の取り組みを行えるよう支援しています。これらのDX製品は、QRコード決済アプリのユーザーに対して加盟店がアプローチする手段を提供し、開発費や手数料の面でコストパフォーマンスの高いソリューションを提供しています。

ネットスターズのビジネスモデルは、加盟店からの決済額に応じた手数料を収益源としています。同社は加盟店と決済事業者の間で決済データを処理し、消費者がQRコード決済を利用することで最終的に加盟店に決済代金が移動するプロセスをサポートしています。このモデルにより、加盟店の増加とキャッシュレス決済の利用者の増加に伴い、収益が積み上がる構造を持っています。

経営方針

ネットスターズは、デジタル化の波に乗り、キャッシュレス決済市場での成長を目指しています。同社は「お金の流れを、もっと円(まる)く」というミッションのもと、決済プロセスを安全かつ迅速にすることで社会の発展に貢献することを目指しています。そのために、売上高、売上総利益率、決済取扱高を重要な経営指標として設定し、事業拡大と事業価値向上を追求しています。

経営戦略として、ネットスターズは1st Stageから3rd Stageまでの段階的なビジョンを設定しています。初期段階では、国内QR決済市場での高シェア獲得を目指し、小売・飲食業者向けのオフライン決済ゲートウェイとしての成長、世界各国のQR決済事業者とのネットワーク確立、DXサービスの提供を進めています。次に、収益源の多様化を実現し、加盟店の経営支援を通じて必要不可欠な存在へと成長することを目指します。最終段階では、新規事業の創出と拡大を通じて中長期的な成長を加速させる計画です。

これらの戦略を支えるため、ネットスターズは新規加盟店の獲得、決済システムの安定稼働、事業展開スピードの加速化、組織体制と内部管理体制の強化を重要な課題として取り組んでいます。また、先行投資による財務上の課題にも対処しつつ、売上高の成長を通じて収益力の向上を目指しています。

ネットスターズの事業モデルは、マルチQRコード決済サービス「StarPay」を中心に展開しており、加盟店と消費者の間で円滑な決済プロセスを提供することで、キャッシュレス決済市場でのシェア拡大を図っています。同社は、加盟店のデジタルトランスフォーメーションを支援する製品開発にも注力し、加盟店と消費者双方にメリットを提供するサービスを提供しています。