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ヒトトヒトホールディングス【JP:549A】株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
ヒトトヒトホールディングスは、プロ野球場やゴルフトーナメントなどのスポーツイベントから商業施設の運営管理まで、幅広い人財サービスを提供する企業です。同社の主力事業は、明治神宮野球場での清掃業務から始まり、現在ではプロ野球12球団中8球団の本拠地で警備や運営業務を手がけています。常時約1万人のスタッフを抱える人財供給力が最大の強みとなっています。
同社の顧客は、プロスポーツチームや大型商業施設の運営会社が中心です。収益構造は、イベント開催時の人員派遣や施設管理の継続契約によって安定的な売上を確保しています。特に三井不動産グループが運営する商業施設では52施設中26施設で業務を提供しており、長期的な取引関係を築いています。
同社の事業は3つの柱で構成されています。イベント分野では野球場やゴルフ場での警備・運営業務、ビル分野では商業施設やオフィスビルでの警備・清掃業務、人財サポート分野では通信キャリアへの人材派遣やモバイル機器の販売支援を行っています。楽天モバイルの店舗運営では、取引開始時の1店舗から現在183店舗まで拡大するなど、専門性を活かした事業成長を実現しています。
経営方針
ヒトトヒトホールディングスは、「人が人間性を最大限に発揮できる機会を作り続ける」という経営方針の下、持続的な成長を追求しています。同社は成長性、収益性、健全性の3つの指標を設定し、売上収益の拡大、営業利益率の改善、のれんや有利子負債の健全化を経営目標としています。プロスポーツ市場の拡大やオフィスビル供給の増加といった市場環境を背景に、三井不動産グループのららぽーと展開や楽天モバイルの店舗拡大などの既存顧客からの需要増加にも対応していく方針です。
同社の成長戦略の核となるのは、1万2千人を超えるアルバイト人財プールの活用です。毎年約10%の増加率で雇用者数を拡大しており、この豊富な人財ネットワークを通じて低コストでの採用を実現しています。プロスポーツや大型商業施設といった魅力的な職場環境を武器に、若手や女性を中心とした多様な人財の獲得を積極的に進めています。また、プロ野球のオフシーズンやイベント開催日以外に花火大会やコンサートなどの臨時業務を受託することで、スタッフの稼働率向上と収益拡大を図っています。
新市場開拓では、全国で計画されているスタジアム・アリーナ建設プロジェクトへの参入を重視しています。スポーツ庁の資料によると、全国でスタジアム34件、アリーナ45件の建設計画が進行中で、同社は既存のプロ野球場運営ノウハウを活かしてバスケットボールやラグビーなど新たなプロスポーツ分野への展開を目指しています。既存展開地域以外での事業拡大に向けて、イベント、ビル、人財サポートの各事業間での人事異動を通じた人財育成や、広告宣伝を活用した新規顧客開拓にも取り組んでいます。
技術革新への対応では、AIとディープラーニングを活用した警備システムの開発に注力しています。過去の天候データやインシデント履歴を分析し、最適な警備配置をタブレット経由で提案するシステムを構築することで、転倒事故や迷子などのトラブル抑制を図っています。機械警備の普及が進む中でも、接客対応や緊急時の機動的対応といった人的サービスの価値を重視し、最新技術と人的サービスを融合した新たな価値創出を推進しています。また、個人の習熟度に応じたAIベースのオンライン教育システムの導入も検討しており、効率的な人財育成を通じて事業拡大に対応していく計画です。