- 日本企業
- 大同特殊鋼
大同特殊鋼JP:5471
沿革
1950年2月 |
企業再建整備法により、資本金4億2,000万円をもって新大同製鋼㈱を設立。 |
1950年9月 |
名古屋証券取引所に上場。 |
1951年6月 |
東京証券取引所、大阪証券取引所に上場。 |
1953年3月 |
商号を大同製鋼㈱に変更。 |
1953年7月 |
富士バルブ㈱(現・連結子会社フジオーゼックス㈱)に資本参加。 |
1954年8月 |
大同興業㈱(現・連結子会社)に資本参加。 |
1955年10月 |
新理研工業㈱を合併。 |
1957年8月 |
㈱東京製鋼所を合併。 |
1963年5月 |
当社知多工場操業開始。 |
1964年7月 |
関東製鋼㈱を合併。 |
1976年9月 |
日本特殊鋼㈱および特殊製鋼㈱を合併し、商号を大同特殊鋼㈱に変更。 |
1980年4月 |
当社木曽福島工場を分離し、大同特殊鋳造㈱(現・連結子会社㈱大同キャスティングス)を設立。 |
1983年10月 |
当社ニューヨーク事務所を分離し、Daido Steel(America)Inc.(現・連結子会社)を設立。 |
1988年7月 |
熱間精密鍛造品の北米での現地供給を目的に、OHIO STAR FORGE CO.(現・連結子会社)を設立。 |
1990年1月 |
エレクトロニクス業界向け磁性材料の生産拠点として、当社全額出資で㈱ダイドー電子(現・連結子会社)を設立。 |
1990年9月 |
自動車部品・産業機械部品業界向け精密鋳造品の事業基盤確立のため、当社全額出資で㈱ダイドープレシジョンパーツ(現・連結子会社㈱大同キャスティングス)を設立。 |
1992年4月 |
当社知多工場製鋼部門のNo.2CC(連続鋳造設備)営業運転開始。 |
1994年6月 |
磁性材料の製造、加工、販売を目的に、㈱ダイドー電子、伊藤忠商事㈱他との共同出資でDaido Electronics(Thailand)Co.,Ltd.(現・連結子会社)を設立。 |
1994年12月 |
フジオーゼックス㈱(現・連結子会社)が東京証券取引所第二部上場。 |
1995年4月 |
当社星崎工場製鋼部門を知多工場へ集約。 |
1996年4月 |
大同テクノメタル㈱が㈱大同ピーディーエムと合併し、金型製品の熱処理、製造販売会社大同アミスター㈱(現・連結子会社大同DMソリューション㈱)に商号変更。 |
2002年4月 |
大同特殊鋳造㈱と㈱ダイドープレシジョンパーツが合併し、さらに合併会社に当社の鋳鋼品・精密鋳造品部門を営業譲渡し、㈱大同キャスティングス(現・連結子会社)に商号変更。 |
2007年10月 |
ステンレス鋼線事業の強化のため、日本精線㈱が大同ステンレス㈱を吸収合併し、連結子会社化。 |
2011年4月 |
大同電工(蘇州)有限公司を連結子会社化。 |
2012年7月 |
工具鋼事業の強化のため、大同アミスター㈱が、大同マテックス㈱、石原鋼鉄㈱を吸収合併し、大同DMソリューション㈱に商号変更。 |
2013年11月 |
当社知多工場で150tアーク炉稼働開始。 |
2016年4月 |
大同特殊鋼(上海)有限公司を連結子会社化。 |
2018年4月 |
FUJI OOZX MEXICO, S.A. DE C.V.およびPT. FUJI OOZX INDONESIAを連結子会社化。 |
2019年4月 |
大同磁石(深圳)有限公司(現・大同磁石(広東)有限公司)、下村特殊精鋼(蘇州)有限公司、大同凱思英鋳造(蘇州)有限公司、フジホローバルブ㈱、Daido Kogyo (Thailand) Co.,Ltd.、ORIENTAL SHIMOMURA DRAWING(M) SDN.BHD.、他22社を連結子会社化。 |
2019年9月 |
大同資材サービス㈱を会社清算に伴い連結除外。 |
2020年4月 |
Daido Shimomura Steel Manufacturing(Thailand)Co.,Ltd.、他2社を連結子会社化。 |
2020年10月 |
大同凱思英鋳造(蘇州)有限公司を事業譲渡に伴い連結除外。 |
2021年4月 |
㈱大同ライフサービスが㈱ライフサポートを吸収合併。 |
2021年7月 |
フジオーゼックス㈱がフジホローバルブ㈱を吸収合併。 |
2021年8月 |
鉄姆肯鋼材(上海)有限公司(現・大同斯蒂尓材料科技(上海)有限公司)の全持分を取得し、連結子会社化。 |
事業内容
大同特殊鋼は、特殊鋼鋼材、機能材料・磁性材料、自動車部品・産業機械部品、エンジニアリング、流通・サービスの5つのセグメントで事業を展開しています。
特殊鋼鋼材セグメントでは、同社が特殊鋼鋼材の製造・販売を行うほか、DAIDO DMS (THAILAND) CO.,LTD.や大同DMソリューション㈱などの子会社が特殊鋼鋼材の流通や二次加工品の製造・販売を手がけています。また、大同興業㈱が特殊鋼鋼材の流通機能を担っています。
機能材料・磁性材料セグメントでは、同社がステンレス製品や高合金製品、電気・電子部品用材料、チタン製品などの製造・販売を行っています。子会社の日本精線㈱やTHAI SEISEN CO.,LTD.などがステンレス製品の二次加工品を製造・販売しており、㈱ダイドー電子や大同電工(蘇州)有限公司などが希土類磁石の製造・販売を手がけています。
自動車部品・産業機械部品セグメントでは、同社や子会社のDaido Steel (Thailand) Co.,Ltd.、日本鍛工㈱などが型鍛造品の製造・販売を行っています。また、㈱大同キャスティングスが鋳鋼品や精密鋳造品の製造・販売を、フジオーゼックス㈱がエンジンバルブの製造・販売を手がけています。
エンジニアリングセグメントでは、同社が鉄鋼設備や環境設備の製造・販売を行い、大同マシナリー㈱が各種機械の製造・販売や設備メンテナンス、土木建設事業を手がけています。
流通・サービスセグメントでは、㈲タカクラ・ファンディング・コーポレーションを営業者とする匿名組合や㈱大同ライフサービスが不動産事業や保険業務、グループの福利厚生関連事業を行っています。また、大同特殊鋼(上海)有限公司やDaido Kogyo (Thailand) Co.,Ltd.などが当社グループ製品の輸出入業務を担っています。
経営方針
大同特殊鋼は、2023年度を最終年度とする「大同特殊鋼グループ2023中期経営計画」に基づき、以下の成長戦略を推進しています。
1. 成長分野のビジネス拡大
CASE(自動車)、半導体関連製品、グリーンエネルギー分野の需要を捕捉するため、高周速対応減速機用歯車や高耐食材料の開発、水素関連製品の実用化などに取り組んでいます。
2. 事業体質の強靭化
適正マージンの確保、生産性向上やコスト削減、低収益事業の選択と集中などにより、事業基盤の強化を図っています。
3. 海外展開の拡大
中国や東南アジアでの高機能ステンレス鋼、高合金、工具鋼の販売拡大、北米での自動車・エネルギー産業向け部品の収益拡大に注力しています。
4. ESG経営の推進
CO2排出量削減目標の設定、人権尊重の風土醸成、コーポレートガバナンスの強化など、持続的な企業価値向上に向けたESG経営を推進しています。
これらの施策を通じて、2023年度の営業利益400億円以上、ROE8.0%の達成を目指しています。また、中長期的には「高機能特殊鋼を極め、グリーン社会の実現に貢献する」ことを目指しています。