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大阪製鐵JP:5449
事業内容
大阪製鐵は、鉄鋼業を中心に事業を展開しています。同社は形鋼、棒鋼、平鋼などの鋼材や鋼片、鉄鋼加工品の製造販売を行っています。これにより、建設や製造業など多岐にわたる産業に貢献しています。
親会社である日本製鉄株式会社は、各種鉄鋼製品の製造販売を手がけており、大阪製鐵の事業を支えています。日本製鉄は、国内外での鉄鋼製品の供給を通じて、グローバルな市場での競争力を高めています。
大阪製鐵の連結子会社である東京鋼鐵株式会社は、形鋼や鋼片、鉄鋼加工品の製造販売を行っています。これにより、大阪製鐵の製品ラインナップを強化し、顧客の多様なニーズに応えています。
また、大阪新運輸株式会社と西鋼物流株式会社は、鋼材などの運送および構内作業を担当しています。これにより、製品の効率的な流通を実現し、顧客への迅速な供給を可能にしています。
さらに、PT.KRAKATAU OSAKA STEELは、鋼材の製造販売を行っており、インドネシア市場でのプレゼンスを強化しています。これにより、大阪製鐵はアジア地域での事業拡大を図っています。
経営方針
大阪製鐵は、持続可能な成長を目指し、2027年度を目標とした中期経営計画を策定しました。この計画では、収益改善と資本効率化を重視し、ROEの向上を目指しています。具体的には、国内外での事業基盤強化やコスト削減を通じて、競争力を高めることを目指しています。
国内では、建設分野での需要低迷に対応し、高品質な製品と迅速な納期対応を武器に、顧客からの信頼を獲得する戦略を推進しています。また、東日本での販売連携を強化し、製品供給体制の拡充を図っています。堺工場では、省エネ型電気炉の導入により、CO2削減とコスト競争力の向上を目指しています。
海外では、インドネシア市場での事業改善に注力しています。現地子会社の黒字化を目指し、製販連携強化や販路拡大を進めています。事業撤退の可能性も視野に入れつつ、事業価値の維持を図っています。
資本効率化の一環として、株主還元策を強化しています。配当性向30%を目途に、今後3年間で300億円を上限とする株主還元を実施予定です。また、自己株式の公開買付けと消却を通じて、流通株式比率の向上を図ります。
サステナビリティへの取り組みも重要視しています。2030年度までにCO2排出量を2013年度比で46%削減し、2050年度のカーボンニュートラルを目指しています。人的資本の強化やDX推進を通じて、社員の生産性向上と業務効率化を図っています。