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JFEホールディングスJP:5411
事業内容
JFEホールディングスは、JFEグループ全体の経営戦略の策定やリスク管理、資金調達などを担う上場会社です。グループは「JFEスチール」「JFEエンジニアリング」「JFE商事」の3つの事業会社で構成され、それぞれの分野で最適な業務執行体制を構築しています。
JFEスチールは、鉄鋼製品の製造・販売を主力とし、鋼材加工製品や原材料の製造・販売も行っています。主要製品には、熱延薄鋼板や冷延薄鋼板、ステンレス鋼板などがあります。また、運輸業や設備保全、火力発電などの周辺事業も展開しています。
JFEエンジニアリングは、エネルギーや都市環境、鋼構造、産業機械に関するエンジニアリング事業を手がけています。再生可能エネルギー発電設備や水処理システム、リサイクルサービスなどを提供し、電力小売事業も行っています。
JFE商事は、鉄鋼製品や製鉄原材料、非鉄金属製品、食品などの仕入、加工、販売を行っています。主要取扱製品には、厚鋼板やステンレス鋼、特殊鋼、農畜産物、水産物などがあります。商社事業として幅広い商品を取り扱っています。
経営方針
JFEホールディングスは、JFEグループ全体の成長を支えるために、長期的なビジョンと中期経営計画を策定しています。JFEビジョン2035では、持続可能な社会の構築を目指し、技術革新と高付加価値製品の開発を推進しています。特に、カーボンニュートラルを含む革新技術の開発に注力し、国内外での競争力を強化しています。
JFEスチールは、国内外での生産体制の最適化を図り、高付加価値品の比率を引き上げることで収益力を向上させる戦略を掲げています。国内では生産体制のスリム化を進め、2027年度には粗鋼生産能力を2,100万トンに削減する計画です。また、海外ではインドや北米でのパートナーシップを活用し、成長市場での事業拡大を目指しています。
JFEエンジニアリングは、サーキュラーエコノミーの実現を通じて事業を拡大し、気候変動問題の解決に貢献することを目指しています。多様な事業ポートフォリオを強みとし、収益基盤を強化しつつ、新たなビジネスモデルの企画・推進に取り組んでいます。
JFE商事は、国内外での存在感を高めるため、加工拠点の増強やM&Aを通じて現地完結型ビジネスを推進しています。特に、需要が伸びる海外市場でのインサイダー化を進め、グローバルな競争力を強化しています。これにより、JFEグループ全体の競争優位性を維持・拡大しています。