東京窯業JP:5363

時価総額
¥219.2億
PER
7.9倍
鉄鋼向け耐火煉瓦、不定形耐火物、非鉄金属向け黒鉛坩堝、ニューセラミックスの製造販売、環境関連製品、窯業機械器具製造、建築、修繕、運輸サービス、スポーツ施設運営。

沿革

1947年2月

本店を東京都に置き耐火煉瓦、その他耐火物の生産を目的として設立しました。

牛込製粉工場及び明知耐火煉瓦株式会社多治見工場の設備を買収して、当社多治見工場を設置、耐火煉瓦の製造を開始しました。

1958年11月

明知耐火煉瓦株式会社(現社名 明智セラミックス株式会社。現・連結子会社)に対して、資本参加を行い系列会社としました。

1960年7月

住吉耐火煉瓦株式会社(現社名 株式会社ユーセラミック。現・連結子会社)を設立しました。

1960年10月

国光窯業株式会社に対して資本参加を行い、系列会社としました。

1961年10月

株式を東京、名古屋両証券取引所に上場しました。

1963年5月

東窯運送株式会社(現社名 株式会社トーヨー流通サービス。現・連結子会社)を設立し、系列会社としました。

1964年9月

久田窯業株式会社(現社名 株式会社水野セラミックス。現・連結子会社)に対して、資本参加を行い、系列会社としました。

1967年3月

多治見工場(現・大畑工場)工作部門を分離、豊栄興業株式会社(現・連結子会社)を設立しました。

1968年11月

日ノ丸窯業株式会社(現・連結子会社)を系列会社としました。

1972年2月

株式会社中日ホーム(現・連結子会社)を設立し、系列会社としました。

1973年11月

赤坂工場を新設しました。

1975年10月

土岐耐火工業株式会社を設立し、系列会社としました。

1982年4月

米国スワンクリフラクトリーズCo.の資産の一部を買収し、TYKスワンクリフラクトリーズCo.(現社名 TYKアメリカINC. 現・連結子会社)を設立しました。

1983年8月

ファインセラミックス実験工場を新設し、ファインセラミックスの製造販売を開始しました。

1988年2月

台湾東京窯業股份有限公司(現・連結子会社)を設立しました。

1988年9月

日常に於ける社名の表示・呼称を「株式会社 TYK」としました。

1988年10月

TYK Ltd.(現・連結子会社)を英国に設立しました。

1995年4月

TYKヨーロッパGmbH(現・連結子会社)をドイツに設立しました。

2001年6月

住吉耐火煉瓦株式会社と土岐耐火工業株式会社は合併し、土岐耐火工業株式会社は解散しました。

2002年1月

住吉耐火煉瓦株式会社と国光窯業株式会社は合併し、国光窯業株式会社は解散しました。

また、住吉耐火煉瓦株式会社は社名を株式会社ユーセラミックと変更しました。

2003年7月

青島東窯陶瓷有限公司(現・連結子会社)を設立しました。

2004年3月

名古屋証券取引所の上場を廃止いたしました。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からスタンダード市場に移行いたしました。

事業内容

東京窯業とそのグループ会社は、耐火物関連事業を中心に、環境関連製品、窯業機械器具の製造、建築・修繕サービス、運輸、スポーツ施設運営など幅広い事業を展開しています。耐火物関連事業では、鉄鋼向け耐火煉瓦、不定形耐火物、非鉄金属向け黒鉛坩堝、ニューセラミックスなどの製造販売を行っており、日本国内外で事業を展開しています。

日本では、明智セラミックス、ユーセラミック、水野セラミックスが製品製造を担い、日ノ丸窯業は耐火断熱煉瓦の製造販売を手掛けています。北米では、TYKアメリカINC.が耐火煉瓦と不定形耐火物の製造販売を、ヨーロッパではTYK Ltd.(イギリス)とTYKヨーロッパGmbH(ドイツ)がそれぞれ製造販売および販売を行っています。アジアでは、台湾東京窯業股份有限公司と青島東窯陶瓷有限公司が耐火煉瓦、不定形耐火物、黒鉛坩堝の製造販売を担当しています。

その他の事業として、環境関連製品の販売、窯業機械器具の製造・修繕、建築・修繕サービス、運輸サービスがあります。これらは、豊栄興業が窯業機械器具を、中日ホームが建築・修繕サービスを、トーヨー流通サービスが運輸を、それぞれ東京窯業グループ内外に提供しています。また、パークレーンズはスポーツ施設の運営を行っています。

これらの事業展開を通じて、東京窯業グループは多岐にわたる産業に対して製品とサービスを提供し、国内外でその事業領域を広げています。

経営方針

東京窯業とそのグループ会社は、耐火物関連事業を核としながら、環境保全や資源リサイクルなどの環境関連分野への進出を積極的に図っています。同社は、1947年の創立以来、鉄鋼業界をはじめとする日本の基幹産業に対して、技術の革新と産業の発展に貢献してきました。社是に「仕事を通じて世界に喜びと感謝の輪を広げる」と掲げ、耐火物製品の製造・販売だけでなく、窯業機械器具製造や建築、運輸など幅広い事業を展開しています。

新型コロナウイルス感染症の影響から回復基調にある中、同社は品質向上、技術力強化、コスト削減、取引先の拡大に努めています。しかし、ウクライナ情勢の長期化や物価上昇の継続など、不安定な経済環境の中で、2023年度のテーマとして「素直な心と強い意思と執拗な分析で目標を達成しよう!」を掲げ、新規分野の開拓と既存分野への更なる展開を目指しています。

海外では、米国、ヨーロッパ、中国、台湾に耐火物の生産拠点を設け、現地での供給を強化しています。また、固有技術を活かしたDPF(ディーゼル排ガス用フィルター)事業など、環境関連分野への進出も積極的に行っています。安全第一を徹底し、多様な個性が活躍できる人的環境の整備、製品品質及び生産性の向上、迅速かつ円滑な製品供給体制の構築を進めています。さらに、成長が見込まれる国々への展開や既存生産設備の更新を通じて、コスト圧縮と利益の伴った成長を目指し、新素材分野や環境創造分野への注力により、グループ全体の体力強化を図っています。