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レクメド【JP:529A】株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
レクメドは「人々に求められる医薬品」の開発をミッションとする創薬ベンチャー企業です。同社は国内外のバイオベンチャーやアカデミアとの研究ネットワークを活用し、まだ有効な治療法が確立されていないアンメット・メディカル・ニーズ領域の薬剤を見つけ出し、自社主導で第Ⅲ相試験まで実施しています。特色は開発途中で他社にライセンスアウトせず、製造販売承認を自社で取得することで収益性を高めている点です。
同社の顧客は医療機関や薬局が中心で、患者数に応じて収益構造を使い分けています。患者数200人未満・施設数100未満の希少疾患では自社販売を行い、それを超える規模では他社との販売提携を選択しています。収益は医薬品販売事業(上市済み医薬品の売上)、医薬品開発事業(開発中プログラムの収益)、コンサルティング事業(業務委託報酬等)で構成されており、単一の医薬品事業セグメントで展開しています。
同社の主要製品は先天性胆汁酸代謝異常症治療薬「オファコルカプセル50mg」で、2023年6月から販売しています。開発パイプラインでは変形性膝関節症治療薬としてのポリ硫酸ペントサンナトリウムが最重要プログラムとなっており、2024年12月に第Ⅲ相試験を開始しました。この薬剤は皮下注射により全身に作用する疾患修飾剤として、従来の鎮痛剤とは異なる新しいアプローチでの治療効果を目指しています。
経営方針
レクメドは「バイオ産業の英知を共有し、世界の人々の健康と豊かな暮らしに貢献する」という企業理念のもと、希少疾病用医薬品と高い成長が期待できる医薬品をバランスよく開発する戦略を展開しています。同社は2027年3月期に第Ⅲ相試験での160名の被験者登録完了、2028年3月期に製造販売承認申請、2029年3月期に承認取得という明確な中期目標を設定し、月単位で進捗管理を行っています。現在は2025年3月期の売上高4億7,940万円に対し販売管理費が4億8,190万円となる開発先行型の事業構造ですが、パイプラインの進展に合わせて収益基盤の強化を目指しています。
同社の重点投資分野は、先天性代謝異常症などの希少疾病用医薬品と変形性膝関節症治療薬の開発です。希少疾病分野では「オファコルカプセル50mg」を2023年6月から販売開始し、脳腱黄色腫症への適応拡大に向けて神経内科や眼科学会へのアプローチを強化しています。変形性膝関節症治療薬としてのポリ硫酸ペントサンナトリウムでは、現在進行中の第Ⅲ相試験で160名の被験者登録を目標とし、2026年2月時点で53名が登録済みとなっています。帝國製薬との販売契約も2024年9月に締結し、承認後の販売体制も整備しました。
新市場開拓では、既存の小児科中心のネットワークから成人向け診療科への展開を積極的に進めています。特に脳腱黄色腫症では、国内報告患者数約60名に対し疫学研究では東アジアで約64,000人に一人の発症が推測されており、潜在市場の開拓余地が大きいと判断しています。変形性膝関節症では超高齢化社会における大きな患者母集団を狙い、従来の対症療法とは異なる疾患修飾的なアプローチで市場参入を目指しています。
技術革新への取り組みでは、ポリ硫酸ペントサンナトリウムの詳細な作用機序解明やイヌでの9か月反復毒性試験など非臨床試験の充実を図っています。また、ムコ多糖症およびムコリピドーシス適応では自己注射製剤の開発に注力し、患者の利便性向上を追求しています。2025年5月から6月にかけてFUNDINNO株式会社を通じたJ-Ships制度活用による第三者割当増資を実施し、2026年1月末時点で自己資本比率71.2%を確保するなど、継続的な資金調達により研究開発基盤の強化を進めています。