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日本板硝子JP:5202
沿革
1918-00 | 日米板硝子株式会社を設立(本店所在地: 大阪市) |
1920-00 | 二島工場を開設(1950年 若松工場に改称、1977年 同工場閉鎖) |
1931-00 | 社名を日本板硝子株式会社に変更 |
1936-00 | 四日市工場を開設(2004年 四日市事業所に改称) |
1949-00 | 尼崎市に研究所を開設 |
1950-00 | 東京、大阪等の各証券取引所に株式上場 |
1952-00 | 舞鶴工場を開設(2003年 舞鶴事業所に改称) |
1954-00 | 自動車用ガラス子会社 日本安全硝子株式会社設立 |
1964-00 | 千葉工場を開設(2003年 千葉事業所に改称) |
1965-00 | 舞鶴工場に東洋初のフロート方式によるガラス製造設備新設 |
1968-00 | 創立50周年を記念して伊丹市に研究所を開設(尼崎研究所の機能を移転) セルフォック®レンズ開発 |
1970-00 | 日本安全硝子株式会社を吸収合併し、川崎工場(1990年 同工場閉鎖)及び京都工場(2003年 京都事業所に改称)を開設 |
1971-00 | マレーシアに合弁会社 マレーシアンシートグラス社を設立し、本格的に海外進出 |
1975-00 | メキシコに自動車用ガラス合弁会社 L-Nセーフティグラス社を設立 |
1978-00 | ディスプレイ用途などに使われる超薄板ガラス(UFF®:ULTRA FINE FLAT GLASS)の生産開始 |
1979-00 | 日本硝子繊維株式会社の販売権を譲受け、ガラス繊維製品の販売を開始 財団法人(現・公益財団法人)日本板硝子材料工学助成会設立 |
1980-00 | 川崎工場相模原製造所を開設(2004年 相模原事業所に改称) |
1986-00 | 英国 ピルキントン社の子会社リビー・オーエンス・フォード社(LOF社 現: ピルキントンノースアメリカ社)と合弁で、アメリカに自動車用ガラス会社 ユナイテッド L-N グラス社を設立 |
1987-00 | ガラス短繊維事業を日本マイクロジーウール株式会社(後の「株式会社マグ」)へ譲渡 |
1990-00 | LOF社の株式の20%を取得 |
1995-00 | ベトナムに建築用ガラス合弁会社 ベトナムフロートグラス社を設立 中国に高機能ガラス会社 蘇州板硝子電子有限公司(現:蘇州板硝子繊維製品有限公司)を設立 |
1999-00 | 日本硝子繊維株式会社を吸収合併し、津事業所を開設 |
2000-00 | ピルキントン社の株式の10%を取得 |
2001-00 | ピルキントン社の持ち株比率を20%に引き上げ、持分法適用会社とする |
2002-00 | ガラス長繊維事業を日本サンゴバン株式会社との合弁会社 エヌエスジー・ヴェトロテックス株式会社に譲渡 |
2004-00 | 本店所在地を大阪市から東京都港区に移転 |
2006-00 | ピルキントン社を完全子会社とする |
2008-00 | ガラス短繊維事業の持分法適用会社 株式会社マグを日本サンゴバン株式会社に譲渡 委員会設置会社(現: 指名委員会等設置会社)へ移行 |
2011-00 | 国際会計基準(IFRS)を早期適用 ベトナムで太陽電池パネル用ガラス製造を開始 |
2015-00 | 「NSGグループコーポレートガバナンス・ガイドライン」を制定 |
2018-00 | 創立100周年。新経営指針「Our Vision」を策定 |
2020-00 | ベトナムでガラス製造ラインを、同国2基目の太陽電池パネル用ガラス製造設備に改修・操業開始 アメリカに太陽電池パネル用ガラス製造設備を新設・稼働 |
2021-00 | 「中期ビジョン」及び新中期経営計画「リバイバル計画24(RP24)」を発表 |
2022-00 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 アルゼンチンで2基目となるフロートガラス工場を開設・操業開始 |
2023-00 | マレーシアでガラス製造ラインを、太陽電池パネル用ガラス製造設備に改修・操業開始 |
2024-00 | 新中期経営計画「2030 Vision : Shift the Phase」を発表 |
事業内容
日本板硝子は、建築用ガラス、自動車用ガラス、高機能ガラスの3つの主要事業セグメントを持つグローバル企業です。同社グループは、184の連結子会社と20の持分法適用会社を有しています。
建築用ガラス事業では、板ガラス製品や内装外装用の加工ガラス製品を製造・販売し、太陽電池パネル用ガラスも手がけています。このセグメントは売上の48%を占め、主な関係会社には日本板硝子ビルディングプロダクツ(株)やPilkington North America, Inc.などがあります。
自動車用ガラス事業は、新車組立用および補修用市場向けに様々なガラス製品を提供しており、売上の47%を占めています。Pilkington Automotive Ltd.やPilkington Brasil Ltda.などがこのセグメントの主な関係会社です。
高機能ガラス事業は、ディスプレイのカバーガラスやプリンター向けレンズ、光ガイド、エンジン用タイミングベルト部材などのガラス繊維製品を製造・販売しており、売上の5%を占めます。NGF Europe Ltd.やSuzhou NSG Electronics Co.,Ltd.がこのセグメントに含まれます。
その他のセグメントには、全社費用、連結調整、小規模な事業、およびピルキントン社買収に伴う無形資産の償却費が含まれます。NSG Holding (Europe) Ltd.やPilkington Group Ltd.が主な関係会社です。
日本板硝子は、これらの事業を通じて、多岐にわたる製品とサービスを提供し、グローバルな市場での地位を確立しています。
経営方針
日本板硝子は、中期経営計画「リバイバル計画24(RP24)」を推進しており、持続的な成長を目指しています。この計画では、2022年3月期から2024年3月期までの3年間を構造改革期と位置づけ、収益構造の改革、財務基盤の回復、事業ポートフォリオの転換に集中的に取り組んでいます。具体的には、コスト構造改革、事業構造改革、企業風土改革の「3つの改革」と、財務基盤の回復、高収益事業へのポートフォリオ転換の「2つの重点施策」を断行しています。
同社は、コスト削減と事業の高付加価値化を進めることで、営業利益率の改善と純利益の増加を目指しています。また、設備投資の抑制や資産効率の向上を通じて、持続的な成長が可能な事業体質の構築を目指しています。財務目標としては、2024年3月期に営業利益率8%、純利益で3年累計300億円以上、自己資本比率10%以上、フリー・キャッシュ・フロー100億円以上を掲げています。
日本板硝子は、建築用ガラス、自動車用ガラス、高機能ガラスの3つの主要事業セグメントを持ち、これらの事業を通じて多岐にわたる製品とサービスを提供しています。同社は、中期ビジョンとして「高付加価値の『ガラス製品とサービス』で社会に貢献するグローバル・ガラスメーカーとなる」ことを掲げ、快適空間の創造、地球環境の保護、情報通信分野への貢献を目指しています。これらの取り組みを通じて、早期の収益力回復と事業構造の転換を加速し、持続的成長が可能な事業体質への変革を進めています。