西川ゴム工業JP:5161

時価総額
¥1188.5億
PER
17.5倍
自動車用部品の製造販売を中心に、建築・土木・化粧品業界向けの一般産業資材の製造販売を手がける企業。

事業内容

西川ゴム工業は、自動車用部品と一般産業資材の製造販売を行っています。自動車用部品には、ゴム・樹脂シール製品や内外装製品が含まれ、具体的にはドアシール、ドリップシール、トランクシール、グラスランチャンネル、ドアオープニングトリム、ドアホールシールなどがあります。

同社は日本国内での製造を中心に、連結子会社である西川物産や西川ゴム山口に製造を委託し、加工は西川ビッグオーシャンに委託しています。また、住宅用外壁目地材やスキンケア製品、マンホール用ジョイントシール材も製造し、西川物産と共に販売しています。

北米では、ニシカワ・クーパー LLCやニシカワ・シーリング・システムズ・メキシコが自動車用部品を製造・販売しています。東アジアでは、上海西川密封件有限公司が製造・販売を行い、広州西川密封件有限公司が製造、湖北西川密封系統有限公司が加工を担当しています。

東南アジアでは、ニシカワ・タチャプララート・クーパーとPT.ニシカワ・カリヤ・インドネシアが自動車用部品を製造・販売しています。関連会社としては、エイエルピー・ニシカワ・カンパニーが自動車用部品の製造販売を行っています。

経営方針

西川ゴム工業は、2030年を見据えたグローバル中長期経営計画を策定し、企業価値の向上と持続可能な社会への貢献を目指しています。2024年5月にこの計画を発表し、資本コストや株価を意識した経営を推進していますが、具体的な成長戦略の明確化が課題となっていました。

この課題に対応するため、2025年2月に計画の追補版を公表し、事業戦略、資本政策、ガバナンスの透明性を高めることで、PBR1倍以上の早期達成を目指しています。これにより、企業価値の持続的な向上を図る基盤を整えました。

事業戦略では、日本セグメントでの軽量・静音製品のブランド戦略やAIを活用した開発期間の短縮を通じて、日本車への製品装着シェアの拡大を図っています。海外では、北米のメキシコ拠点の業績改善や東アジアでの受注拡大を目指しています。

また、財務目標として、資本コストの低下とROE達成を目指し、最適な自己資本比率を55%と設定しています。これにより、2031年3月期までの達成を目指し、持続可能な経営を推進しています。

西川ゴム工業は、環境や社会課題の解決を企業活動の前提とし、ESGの取り組みを進めています。具体的なKPIを設定し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化しています。