イノバセル (504A) 株価

時価総額
¥387.4億
PER
細胞治療・再生医療の新興企業。ヒト骨格筋細胞の培養技術を活用し、失禁領域に特化した細胞治療製品ICEF15、ICEF16、ICES13を開発。22年6月に欧州投資銀行から1,500万ユーロを調達。22年9月に日本の厚生労働省から特定細胞加工物製造認定を取得。日本・欧州・米国で展開。

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事業内容

イノバセルは、患者自身の筋肉細胞を培養して失禁治療に活用する細胞治療製品を開発する企業です。同社は世界各国で有望な医薬品シーズを発掘し、自社のパイプラインに組み入れてグローバル市場で商業化する「グローバルアグリゲーションモデル」を事業戦略としています。現在は、患者の筋組織から採取した衛星細胞を筋芽細胞に調製し、機能が低下した筋組織へ注入することで機能再生を図る細胞治療技術を基盤としており、同社はGMP準拠の施設で高品質な細胞製品を供給する技術を確立しています。

同社の収益構造は、開発段階では製薬企業との共同販売促進契約やライセンスアウト契約により、契約締結時の一時金やマイルストーン収入を得ることが想定されます。商業化後は、日本では自社開発による薬事承認取得後に製薬企業と共同で販売促進活動を行い製品卸売収入を獲得し、欧州では子会社の製造施設を活用して製品販売収入と製造受託収入の両方を得る計画です。米国では商業製造も外部委託する方針で、地域ごとに最適化されたビジネスモデルを構築しています。

同社の事業セグメントは「細胞治療・再生医療研究開発事業」のみで、現在は失禁領域に特化した3つのパイプラインを展開しています。最も開発が進んでいるのは切迫性便失禁を対象とするICEF15で、日本と欧州で第3相国際共同治験を実施中です。また、腹圧性尿失禁を対象とするICES13は欧州で後期第2相臨床試験を完了しており、漏出性便失禁を対象とするICEF16は第1/2相試験の準備段階にあります。

経営方針

イノバセルは、患者自身の細胞を用いた革新的な失禁治療製品の開発を通じて、グローバル市場での事業拡大を目指しています。同社は特定の技術に固執せず、世界各国で有望な細胞治療シーズを発掘して自社パイプラインに組み入れる「細胞治療・再生医療グローバルアグリゲーションモデル」を採用しています。現在の研究開発段階では、財務指標ではなくパイプラインの進捗状況を経営目標の達成指標としており、最優先課題である主力製品ICEF15の日欧薬事承認取得に集中しています。

同社の重点投資分野は失禁領域で、切迫性便失禁を対象とするICEF15が最も開発が進んでおり、日本と欧州で第3相国際共同治験を実施中です。日本市場では約12万人、欧州では約43万人、米国では約32万人の対象患者が存在すると推定されており、競合製品が見当たらない状況で大きな市場機会を見込んでいます。2024年11月にはアルフレッサとの業務提携契約を締結し、日本での流通体制整備を着実に進めています。

新市場開拓では、世界最大の市場である米国での第3相治験開始に向けてFDAとの協議を2025年7月から開始する予定です。さらに、漏出性便失禁を対象とするICEF16の第1/2相試験を2026年に開始予定で、ICEF15とのクロスセリング効果も期待しています。腹圧性尿失禁を対象とするICES13についても、ICEF15と同じ細胞ソースを活用することで開発成功確率の向上を見込んでいます。

技術革新への取り組みとして、同社は佐賀大学との共同研究により嚥下機能改善を目指す新たな適応領域の探索を進めています。高齢化に伴う嚥下機能低下やがんサバイバーの摂食嚥下障害という新たなアンメット・メディカル・ニーズに対応することで、パイプライン拡充とリスクヘッジを同時に実現する戦略です。同社は継続的に新しい研究開発シーズの導入交渉を行っており、細胞治療・再生医療分野における広範かつ深い知見とノウハウの蓄積を進めています。

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