北興化学工業JP:4992株価

時価総額
¥485.7億
PER
10.2倍
農薬・ファインケミカル製品の製造販売企業。農薬では殺虫剤・殺菌剤・除草剤、ファインケミカルでは電子材料原料を展開。中国江蘇省に製造子会社、米国に市場調査・普及活動拠点を設置。日本・中国・北中南米で事業を展開。

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事業内容

北興化学工業は、農薬と電子材料原料などの高機能化学品を主力とする化学メーカーです。同社は国内外に複数の子会社を持つグループ体制で事業を展開しており、農業分野から電子産業まで幅広い市場に製品を供給しています。創業以来培ってきた化学合成技術を基盤に、付加価値の高い特殊化学品の製造・販売を行っています。

同社の収益構造は、農薬事業とファインケミカル事業が主要な柱となっています。農薬事業では農業関連企業や農協などを通じて製品を販売し、ファインケミカル事業では電子部品メーカーや化学品商社などが主要顧客となっています。海外展開も積極的に進めており、中国の製造子会社や米国の販売支援拠点を通じてグローバルな事業基盤を構築しています。

同社の事業は農薬事業、ファインケミカル事業、繊維資材事業の3つのセグメントで構成されています。農薬事業では殺虫剤や除草剤などの農業用化学品を製造し、子会社の美瑛白土工業が原料供給を、北興産業が販売の一部を担当しています。ファインケミカル事業では電子材料原料を中心とした高付加価値化学品を手がけ、中国子会社での製造も行っています。

経営方針

北興化学工業は、2029年度売上高550億円、経常利益68億円を目標とする長期経営計画「HOKKO Value Up Plan 2029」を推進しており、農薬事業とファインケミカル事業の好調な業績を受けて目標を上方修正しています。同社は「社会貢献」「環境」「技術」をキーワードに、農薬とファインケミカル製品を両輪とした事業展開を図り、第2次3ヵ年経営計画では戦略的設備投資・投融資枠100億円を設定して成長投資に集中的に取り組む方針です。

重点投資分野では、ファインケミカル事業の生産能力増強を最優先課題とし、特に電子材料分野での半導体素材を軸とした事業拡大を進めています。岡山工場では農薬製造ライン跡地を活用したファインケミカル事業の専用化を実現し、2027年1月にはKrFレジスト用原料専用工場の竣工を予定しています。農薬事業では、自社原体イプフェンカルバゾンの海外展開加速や、省力化志向に対応した高拡散性粒剤「楽粒®」の品目拡充により差別化を図っています。

新市場開拓では、海外農薬市場での売上拡大を重要戦略として位置づけ、自社原体の登録国拡大を進めています。また、みどりの食料システム戦略への対応として、2025年度にバイオスティミュラント剤「Envita」を上市予定で、化学農薬使用低減に対応した新製品開発も積極化しています。ファインケミカル事業では、新規ホスフィン配位子「TIBDPP」の開発などにより事業領域の拡大を目指しています。

技術革新への取り組みとして、同社は収益構造改革、造り方改革、働き方改革の3つの改革を柱とした事業変革を推進しています。研究開発面では新規原体の創製やスマート農業に対応した新製剤技術の確立に注力し、製造面では生産拠点の集約化により2030年度を目途に北海道工場と新潟工場の2拠点体制への移行を計画しています。基幹システムの刷新を通じたDX化推進により業務効率化・省人化も同時に進め、持続的な成長基盤の構築を図っています。