㈱ティムス (4891) 株価

時価総額
¥68.7億
PER
医薬品開発の新興企業。可溶性エポキシドヒドロラーゼ阻害剤SMTP化合物を主軸に急性期脳梗塞・急性腎障害・がん悪液質治療薬を開発。2018年にバイオジェンと400万ドルでオプション契約、2021年に1,800万ドルでオプション行使。2024年1月にCORXELへ契約譲渡、500万ドル相当の株式と日本での開発販売権を取得。日本中心に展開。

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事業内容

株式会社ティムスは、日本のアカデミアで発見された医薬品候補物質の研究開発を手がける創薬型バイオベンチャー企業です。同社は特に、可溶性エポキシドヒドロラーゼ(sEH)という酵素を標的とした抗炎症薬の開発に注力しており、急性期脳梗塞治療薬として後期臨床段階にあるTMS-007を主力パイプラインとしています。

同社の収益構造は、グローバル製薬会社との提携契約に基づく開発一時金(マイルストーン)とロイヤリティ収入が中心となります。主要な提携先には、急性期脳梗塞治療薬TMS-007について開発権を有するCORXELがあり、同社からは最大3億6,750万ドルのマイルストーン一時金および段階的なロイヤリティを受領する権利を有しています。また、バイオジェン社との過去の契約により2,200万ドルを既に受領済みです。

同社の事業セグメントは医薬品開発事業の単一セグメントで、主要パイプラインは3つの臨床段階化合物から構成されています。急性期脳梗塞を対象とするTMS-007は前期第II相試験で良好な結果を示し、現在第II/III相試験が進行中です。急性腎障害やがん悪液質を適応とするTMS-008は第I相試験を完了し、治療抵抗性高血圧を対象とするJX09はオーストラリアで第I相試験実施中です。これらの化合物はいずれも抗炎症作用を有するSMTP化合物ファミリーに属し、既存治療法では対応できない大きなアンメット・メディカル・ニーズに応える可能性を秘めています。

経営方針

株式会社ティムスは、独自の作用機序に基づく画期的な医薬品開発を通じて、アンメット・メディカル・ニーズの解決を目指しています。同社は日本のアカデミアで創出されたシーズを研究段階から臨床試験段階まで発展させ、グローバル製薬会社との提携を実現した実績を活かし、二段階の成長戦略を描いています。第一段階では、現在臨床開発段階にあるTMS-007、TMS-008、JX09の各パイプラインを基盤として上場企業としての基礎固めを行い、第二段階では日本を中心としたアカデミアの創薬シーズを積極的に導入してパイプラインを拡充し、グローバル市場への展開を図る計画です。

同社の重点投資分野は、可溶性エポキシドヒドロラーゼ阻害による抗炎症作用に基づく医薬品開発です。特に大手製薬会社が注目するような一般的な標的分子ではなく、独自性の高い作用機序に取り組むことで差別化を図っています。リードパイプラインであるTMS-007の開発で培った天然由来化合物に関する知見を研究開発にフィードバックする仕組み作りにも注力しており、SMTP化合物ファミリー以外のパイプライン拡充も積極的に進めています。

新市場開拓については、CORXELとの提携によるグローバル展開が中心となっています。TMS-007については同社が主体となって進める第II相・第III相臨床試験「ORION」の日本パートの着実な進捗に向けて取り組んでおり、共同開発商業化委員会を通じて開発の加速を目指しています。また、急性腎障害を適応とするTMS-008では心臓手術患者を対象とする前期第II相臨床試験の準備を進めており、治療抵抗性高血圧を対象とするJX09についても日本国内での開発準備を進めています。

技術革新への取り組みとして、同社は北海道大学との連携により脊髄損傷を適応症とするTMS-010をパイプラインに追加したほか、生理活性脂質レゾルビンの新規安定類縁体も導入しました。事業開発部を新設して継続的かつ広範な事業開発活動を展開し、各パイプラインの価値最大化を図る戦略的な取り組みを推進しています。同社は製薬会社との提携により契約一時金・マイルストーン収益を得ながら開発リスクを低減し、上市後にはロイヤリティを受領する事業モデルを基本としており、今後も積極的な研究開発投資を継続するための財務基盤の拡充にも注力しています。

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