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室町ケミカルJP:4885
沿革
1917年 1月 |
売薬の製造販売を目的として、福岡県直方町(現 直方市)に「大洋製薬合資会社」を設立する。 |
1924年11月 |
福岡県福岡市東区馬出に移転し、商号を「天洋社」に改称する。 |
1938年11月 |
福岡県福岡市南区塩原に本社・工場を新設し、移転する。 |
1944年 6月 |
戦時企業整備(県内の製薬会社を1社にする制度)により会社を解散し、一時廃業する。 |
1947年 7月 |
戦後、「鉄ペプトン製薬有限会社」として再設立する。 |
1948年 1月 |
販売会社として、「株式会社天洋社」を再設立する。 |
1950年 7月 |
「株式会社天洋社」を「鉄ペプトン製薬有限会社」に合併し、社名を「天洋社薬品有限会社」とする。 |
1952年 7月 |
社名を「天洋社薬品工業株式会社」と改称する。 |
1971年 1月 |
ムロマチテクノス株式会社(旧室町化学工業株式会社)の資本参加により、「ムロマチグループ」の一員となる。 |
1996年11月 |
福岡市都市計画により、本社・工場に立退要求があり、福岡県大牟田市に本社・工場を新設移転する。 |
1998年 8月 |
ムロマチグループとの関係を明確にするため、「室町ケミカル株式会社」に社名を変更する。 |
1999年 9月 |
医薬品事業拡大のため、本社に医薬品第二工場を新設する。 |
1999年10月 |
化成品部門でISO9001の認証を取得する。 |
2003年 4月 |
本社に流通倉庫を新設する。 |
2005年 5月 |
健康食品の企画販売会社として「天洋社薬品株式会社」を設立する。 |
2005年 9月 |
東京都中央区日本橋室町に室町ケミカル株式会社東京支店及び天洋社薬品株式会社東京営業所を開設する。 |
2006年 6月 |
本社に健康食品ゼリー製造用のクリーン工場を新設し、健康食品ゼリー事業を開始する。 |
2006年11月 |
自動車部品用のプラスチックめっき工場を新設し、表面処理事業を開始する。 |
2009年 7月 |
本社に事務所棟を新設する。 |
2010年 3月 |
機能性樹脂コンパウンド工場を新設する。 |
2010年 8月 |
表面処理事業より撤退する。 |
2010年12月 |
中華人民共和国上海市に独自資本で「室町(上海)商貿有限公司」を設立する。 |
2011年 2月 |
医薬品原料増産のため、医薬品第三工場を新設する。 |
2011年 3月 |
ディーゼル排ガス処理用尿素水工場を新設し、尿素水事業を開始する。 |
2011年10月 |
ムロマチテクノス株式会社よりつくば工場を事業譲渡で取得する。 |
2012年12月 |
ムロマチテクノス株式会社所有の室町ケミカル株式会社株式6,300株を買受け、自己株式とする。 |
2013年10月 |
本社近郊の土地を購入し、自動移動ラック導入の新勝立倉庫を新設する。 |
2013年10月 |
東京支店を東京都千代田区神田駿河台へ移転する。 |
2014年10月 |
医薬品原薬合成事業への本格的な参入を目的として、東進ケミカル株式会社の全株式を取得し100%子会社化する。 |
2014年12月 |
ムロマチテクノス株式会社を吸収合併する。 |
2016年 6月 |
つくば工場にインキ接着剤工場を新設する。 |
2016年10月 |
機能性樹脂コンパウンド事業より撤退する。 |
2016年11月 |
本社に医薬品ゼリー工場を新設する。 |
2017年 5月 |
東進ケミカル株式会社を吸収合併し、埼玉工場とする。 |
2017年 8月 |
本社に医薬品合成工場を新設する。 |
2018年 6月 |
天洋社薬品株式会社を吸収合併する。 |
2019年 5月 |
室町(上海)商貿有限公司の営業活動を停止する。(2019年11月清算手続完了) |
2019年12月 |
埼玉工場を閉鎖する。 |
2020年 1月 |
埼玉県和光市に埼玉開発センターを開設する。 |
2021年 2月 |
東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式上場する。 |
2022年 4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所スタンダード市場へ移行する。 |
事業内容
室町ケミカルは、1917年の創立以来、医薬品、健康食品、化学品の3つの主要事業セグメントを中心に、多岐にわたる製品とサービスを提供しています。同社は、長年にわたり培ってきた化学技術を活かし、各セグメントで特化した製品群を展開しています。
医薬品事業では、原薬(医薬品の有効成分)の販売・製造を主軸に据えています。中国、インド、オランダなどから輸入した原薬の国内販売や、自社での原薬合成、精製、異物除去などの加工を行っており、高カリウム血症改善用原薬や抗凝固薬用原薬などを手がけています。また、医薬品や農薬研究に使用されるラジオアイソトープの輸入販売も行っています。
健康食品事業では、スティックゼリータイプの健康食品の企画・製造を得意としており、ODM(Original Design Manufacturing)を中心に、通信販売会社や健康食品メーカーからの受託製造を行っています。同社は、高度なマスキング技術を駆使し、健康・美容成分を含む製品を食べやすく美味しい形で提供しています。
化学品事業では、イオン交換樹脂や分離膜などの液体処理関連製品の販売・加工を手がけています。ムロマック®やレバチット®、デュオライト™などの製品をはじめ、純水製造装置や軟水製造装置の設計・製造、さらにはアミノ酸精製やAdBlue®製造などの受託加工も行っており、顧客のニーズに合わせた最適な製品選定や使用方法の提案に努めています。
室町ケミカルは、これらの事業を通じて、医薬品から健康食品、化学品に至るまで、幅広い分野でのニーズに応える製品とサービスを提供し続けています。
経営方針
室町ケミカルは、健康と環境をテーマに掲げ、社会貢献を目指しています。同社は、医薬品、健康食品、化学品の3つの事業に経営資源を集中し、問題解決型の企業として技術力の向上に努め、持続的な成長を目指しています。2025年5月期を最終年度とする中期経営計画「中期経営計画2025」を策定し、長期ビジョンとして2032年5月期に売上高100億円、営業利益率10%以上を目標に掲げています。この計画では、開発強化と収益性改善を主要なテーマとしており、医薬品事業の輸入原薬の売上拡大、健康食品事業・化学品事業での売上増加と工場稼働率上昇による利益率の改善を図っています。また、新製品の売上拡大や新領域での成長に向けた基盤強化にも力を入れています。
同社は、医薬品事業においては、原薬調達のカントリーリスクへの対応や、多地域からの調達ネットワーク強化、既存品の安定供給に向けた施策を実施しています。健康食品事業では、成長が期待できる機能性表示食品や高齢者向け製品の開発を強化しています。化学品事業では、液体処理技術を活かした製品強化や、海外メーカーとの共同開発による売上拡大を目指しています。さらに、品質管理体制の強化や生産体制の強化、従業員の意欲と能力の向上にも注力しています。
これらの取り組みを通じて、室町ケミカルは、持続可能な成長を目指し、社会に貢献する企業としての地位を確固たるものにしていく方針です。