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ミラティブ (472A) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
ミラティブは「好きでつながり、自分の物語が生まれる居場所」をビジョンに掲げ、スマートフォンから簡単にライブ配信ができるプラットフォーム「Mirrativ」を運営しています。同社は特にゲーム配信に力を入れており、ユーザーは「エモモ」と呼ばれる3Dアバターを使って顔出しをせずに配信できることから、配信へのハードルが低く、誰でも気軽にライブ配信を楽しめるサービスを提供しています。累計配信者数は580万人を超え、日本最大級のゲーム配信プラットフォームとして成長しています。
同社の主要な顧客は配信者と視聴者で、収益の94%はアプリ内課金から生まれています。視聴者が配信者に贈るデジタルギフトの購入や、アバター用アイテムの取得、配信内で楽しめるライブゲーミングへの参加などにミラティブコインが消費されます。また、ゲーム会社からの広告収入も重要な収益源で、特にゲーム配信に特化したプラットフォームの特性を活かし、効果的なプロモーション機会を提供しています。
同社の事業は主力のミラティブ事業とその他関連事業で構成されています。ミラティブ事業では、エモモ機能、ランキングシステム、ライブゲーミングという3つの主要サービスを展開し、それぞれがコイン消費を通じた課金収益を生み出しています。その他関連事業では、完全子会社のアイブレイドが個人VTuber向けのインフルエンサーマーケティング事業を手がけ、持分法適用関連会社のキャスコードと連携して配信支援ツールの提供も行っています。
経営方針
ミラティブは、独自の収益構造を持つライブ配信プラットフォームとして着実な成長を続けています。同社の課金売上高は2020年の約14.8億円から2025年には67.6億円と5年間で約4.6倍に拡大し、月額1万円以上を課金するロイヤルユーザー数も約8,900人まで増加しました。特筆すべきは、アクティブユーザーの約3割が配信者という特徴的な構造で、これによりギフトがサービス内で再消費される独自の経済圏を形成しています。ARPPUも約18,200円まで上昇しており、ユーザー一人あたりの収益性向上が成長の原動力となっています。
同社の競争優位性は、プロではなくアマチュア中心のコミュニティ作りにあります。エモモと呼ばれる3Dアバター機能により、顔出しせずに配信できる環境を整備し、配信への参加障壁を大幅に下げました。さらに、ゲーム配信とコミュニケーションを融合させた「ライブゲーミング」への投資を積極化し、視聴者が配信者と一緒にゲームを楽しむ新しい体験を提供しています。コスト効率化では、Web決済比率向上による決済手数料削減や、株主の丸井グループとの連携による専用クレジットカードの導入など、収益性改善にも注力しています。
新市場開拓では、これまでMirrativ内で培った配信者支援のノウハウを外部プラットフォームに展開する戦略を推進しています。子会社を通じて個人VTuber向けのマーケティング支援を行い、配信支援ツール「CastCraft」では14,000人以上のアクティブ配信者が利用するなど、Mirrativ外の配信者エコシステムへの参入を図っています。同社は今後も必要に応じて事業提携やM&Aを検討し、配信者向けサービスの幅を広げていく方針です。
技術面では、5G通信とスマートフォンの普及により実現した高画質・低遅延配信環境を活用し、誰もが手軽に配信者になれるインフラを整備しています。モバイルゲーム市場が12.4兆円規模、VTuber市場も前年比20%成長の1,260億円と予測される中で、同社は個人の価値観多様化という社会変化を捉えて「小さな推し」を見つけられる場の提供を目指しています。ライブゲーミングの新規開発やプラットフォームのオープン化を通じて、配信者と視聴者がより深くつながれる技術革新に継続投資していく計画です。