川崎地質JP:4673株価

時価総額
¥44.2億
PER
10.7倍
地質調査・土質調査の有力企業。建設工事関連の地質調査を中心に、環境・防災・海洋調査業務を展開。大谷石採石場跡地の地下水を活用した環境配慮型熱供給事業にも参画。連結子会社のユニオン・コンサルタントと連携し測量設計業務も実施。

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事業内容

川崎地質は、建設工事に欠かせない地質調査や土質調査を主力事業とする専門企業です。同社は建設現場の地盤状況を詳しく調べるほか、環境・防災・海洋に関する調査業務も幅広く手がけています。これらの調査結果をもとに、測量や建設計画の立案、設計業務、さらには実際の工事まで一貫したサービスを提供しています。

同社の顧客は主に建設業界の企業や公共機関で、インフラ整備や建築プロジェクトの事前調査を担当しています。収益は調査業務から設計・工事まで段階的に発生する構造となっており、長期的なプロジェクトに継続的に関わることで安定した売上を確保しています。

同社グループは4社で構成されており、連結子会社のユニオン・コンサルタントも地質調査と測量設計を行っています。関連会社では、文化財調査コンサルタントが微化石分析と文化財調査を、OHYA UNDERGROUND ENERGYが大谷石採石場跡地を活用した環境配慮型の熱供給事業をそれぞれ展開しています。同社はこれらの関連会社から一部業務を受託することで、グループ全体の事業領域を広げています。

経営方針

川崎地質は第6次中期経営計画(2024年度〜2026年度)において、売上100億円、営業利益4億円、営業利益率4%という明確な数値目標を掲げています。同社は初年度である第75期にこれらの目標を上回る業績を達成し、売上127億円、営業利益6.65億円、営業利益率5.24%を記録しました。中長期的には持続的な成長を目指し、自己資本当期純利益率(ROE)を重要な経営指標として位置づけ、その向上に努めています。

同社の重点投資分野は海洋調査事業を中心とした成長分野への集中的な取り組みです。洋上風力発電関連では、水深50メートル対応の国内最大規模の海上鋼製櫓を増設し、セントラル方式の受注推進や浮体式洋上風力発電への対応技術を開発しています。また、放射性廃棄物処分事業では特殊条件下での調査実績を積み重ね、防衛施設関連事業では大規模な海上土質調査業務で大きな収益を上げています。コンサル業務についても、原価率が全体業務より5〜7%低い高収益分野として、受注比率を23%から28%へ引き上げることに成功しました。

新市場開拓では、災害対応業務の積極的推進を掲げており、能登半島地震などの災害対応で15億円超の受注を獲得しています。同社は地質・土質の高度な知識と経験を活用した災害原因究明や対策検討を他の業務分野にも展開し、全社的な売上と利益の拡大を図っています。また、M&Aを含む協業・連携による販路拡大を進め、同業・異業種との提携やグループ化を通じてバリューチェーンの構築とエリア戦略を推進しています。

技術革新への取り組みでは、デジタル変革(DX)による業務効率化と生産性向上を重要戦略として位置づけています。同社は生成系AIの活用や処理の効率化を通じて経営合理化と顧客サービス向上を図り、情報の一元化と活用を進めています。大学や研究機関との連携により地盤物性試験分野やメンテナンス分野の技術開発を推進し、専任技術者を配置してDX推進体制を強化しています。これらの取り組みにより、業務変革と働き方改革を両立させながら、持続的な企業価値向上を目指しています。