ラクオリア創薬JP:4579

時価総額
¥129.5億
PER
ラクオリア創薬株式会社は、医薬品の研究開発に特化した創薬ベンチャーで、低分子化合物を中心に、胃食道逆流症や慢性疼痛などの治療薬の開発、製薬企業へのライセンスアウトを行っています。

沿革

事業内容

ラクオリア創薬株式会社とその連結子会社であるテムリック株式会社は、医薬品の研究開発に特化した創薬ベンチャー企業です。同社は、医療分野で高いニーズがある疾患領域に対する新たな医薬品の開発を目指しています。特に、低分子化合物を中心とした研究開発活動を行っており、これまでに蓄積した技術力を活かしつつ、新たなアプローチによる創薬研究も進めています。

同社の事業モデルは、独自に創出した開発化合物の知的財産権を製薬企業等にライセンスアウトすることにより収益を得ることにあります。このモデルは、探索研究段階から前臨床試験段階、初期臨床試験段階までを同社が担い、その後の開発段階を製薬企業に移管することで、研究開発費用及びリスクの負担を低減することを目的としています。

また、同社は、医薬品研究開発の各段階において、契約一時金収入、マイルストン収入、ロイヤルティ収入、研究協力金収入などの収益を得ています。これらは、製薬企業等との契約に基づき、研究開発の進捗や医薬品の販売状況に応じて受け取るものです。

さらに、同社は、あすか製薬株式会社や株式会社Epigeneronといった企業と共同研究プログラムを進めており、特定のイオンチャネルを標的とした創薬研究や特発性小児ネフローゼ症候群治療薬の創出に取り組んでいます。これらの共同研究は、探索研究段階にあり、新たな医薬品候補の創出を目指しています。

動物用医薬品領域においても、Elanco Animal Health Inc.との間で、食欲不振治療薬や骨関節炎治療薬などの開発・販売に関する契約を結んでおり、これらの製品は既に市場に出ています。

ラクオリア創薬は、これらの事業活動を通じて、医薬品の研究開発における新たな価値の創出を目指しています。

経営方針

ラクオリア創薬は、医療分野で高いニーズがある疾患領域に対する新たな医薬品の開発を目指す研究開発型の創薬ベンチャー企業です。同社は、独自に創出した新薬の開発化合物を製薬会社等に導出し、契約一時金収入、マイルストン収入、ロイヤルティ収入を獲得することを事業展開の基本としています。その経営方針の下、同社は探索研究から初期開発さらに導出までを一体化して進める創薬ビジネスモデルの確立、産学官連携を含む外部提携先との提携による革新的な開発化合物の創出、事業パートナーとの信頼関係の構築を重視しています。

中長期的な経営戦略として、同社は医薬品の研究開発におけるリスクを踏まえ、導出及びアライアンスマネジメント戦略、研究開発戦略を推進しています。これには、研究開発ポートフォリオの継続的な強化、開発プロジェクトの価値向上と早期の収益化の実現、導出活動とアライアンスマネジメントの強化が含まれます。特に、疼痛疾患領域及び消化管疾患領域を重点領域としており、名古屋大学及び岐阜薬科大学との産学連携による創薬研究に取り組んでいます。

また、同社は財務基盤の強化、人材の獲得、新型コロナウイルス感染症への対応を経営課題として挙げており、これらの課題に対処することで、持続的な成長を目指しています。同社の事業モデルは、研究開発の進捗や医薬品の販売状況に応じて収益を得ることにあり、医薬品研究開発の各段階で収益を確保することにより、持続的な成長を図っています。