東和薬品JP:4553

時価総額
¥1615億
PER
8.7倍
医療用医薬品の製造販売を主軸に、ジェネリック医薬品の製造・販売、健康食品の企画・開発、受託製造を行う事業。

事業内容

東和薬品は、医療用医薬品の製造販売を主な事業としています。特に、ジェネリック医薬品の製造に注力しており、新薬の有効性と安全性が確認された後に市場に投入される、同等の効能を持つ医薬品を提供しています。

東和薬品は、国内セグメントと海外セグメントの2つの報告セグメントを持っています。国内では、製造した医薬品を自社の営業所を通じて医療機関に直接販売するほか、代理店や医薬品卸業者、他の医薬品メーカーにも販売しています。

ジェイドルフ製薬は、東和薬品や他の医薬品メーカーとの間で製品の売買や製造を受託しています。大地化成は、東和薬品から原薬の研究と製造を受託し、グリーンカプス製薬はソフトカプセルの製造を担当しています。

三生医薬は、健康食品や医薬品の企画、開発、受託製造を行っています。これにより、東和薬品は多様な製品ラインを持ち、幅広いニーズに応えています。

海外セグメントでは、Towa Pharma International Holdings, S.L.が欧米でのジェネリック医薬品事業を統括しています。この持株会社のグループは、欧州に研究開発と製造拠点を持ち、ジェネリック医薬品の販売や受託研究開発、製造を行っています。

東和薬品は、Towa Pharma International Holdingsのグループ会社に研究開発と製造を委託し、国際的な事業展開を進めています。これにより、グローバル市場での競争力を強化しています。

経営方針

東和薬品は、ジェネリック医薬品を中心に人々の健康に貢献することを理念としています。同社は「T-SMILE」という誓いを掲げ、誠実さや迅速な意思決定、革新性を重視し、地域社会に信頼される企業を目指しています。ジェネリック医薬品事業を基盤に、新たな健康関連事業への展開を進めています。

同社は、2024年から2026年にかけての中期経営計画「PROACTIVE Ⅲ」を策定し、3つの基本方針に基づいて成長戦略を推進しています。まず、国内ジェネリック医薬品事業の進化を図り、安定供給体制の整備やサプライチェーンの高度化を進めています。また、品質保証の強化や持続可能な産業構造への対応も重視しています。

次に、新規市場と新規事業の基盤確立を目指し、海外医薬品事業の拡大を進めています。特に、欧米市場での新製品投入を通じて収益基盤を強化し、55か国以上への市場拡大を目指しています。また、健康関連事業では、スマートシティ構想への参画や新医薬品の開発を通じて、健康長寿社会の実現に貢献しています。

さらに、持続的成長を支えるサステナビリティ経営の強化を図っています。環境負荷の低減やドラッグ・リポジショニングに取り組み、働きがいのある職場環境の整備を進めています。社員のスキル向上を支援するための人材研修センターを設立し、多様な人材の獲得にも注力しています。これらの取り組みを通じて、東和薬品は持続可能な成長を目指しています。