わかもと製薬JP:4512

時価総額
¥78.7億
PER
医薬事業では「マキュエイド眼注用40mg」、ヘルスケア事業では「強力わかもと」「アバンビーズ」シリーズ、グローバル事業では海外向け「わかもと」、不動産賃貸業ではコレド室町関連の賃貸業を展開。

沿革

1929年 4月

東京市芝公園大門に合資会社「栄養と育児の会」を創立、「わかもと」を発売

1932年10月

東京市外砧村(現 東京都世田谷区宇奈根町)に東京工場を新設

1933年 1月

東京市芝区芝公園に「株式会社栄養と育児の会」を設立、消化・整腸・栄養剤「わかもと」の製造販売を開始

1935年12月

商号を「株式会社わかもと本舗栄養と育児の会」と改称

1942年 7月

綜合ビタミン株式会社を合併

1943年 7月

商号を現在の「わかもと製薬株式会社」と改称

1944年10月

同仁製薬株式会社を合併

1949年 5月

東京証券取引所に上場

1949年11月

本社を東京都千代田区丸の内二丁目2番地1 丸の内ビルヂングに移転

1961年 6月

乳酸菌製造設備完成

1962年 1月

消化酵素、活性乳酸菌、ビタミンB、ビタミンB、ニコチン酸アミド強化充実し「強力わかもと」を発売

1968年 6月

神奈川県大井町に相模大井工場並びに研究設備を新設

1968年11月

本社を東京都中央区日本橋室町一丁目5番3号に移転

1970年 8月

抗生物質・化学療法剤耐性 乳酸菌製剤「レベニン」発売

1976年 7月

医薬品の製造管理および品質管理に関する基準(GMP)の関連設備全工事を完了

1979年10月

研究新館建設

1982年11月

相模大井工場点眼剤1号ライン新設

1983年 8月

薬用歯磨「コーラル」を発売 (現 コーラルε)

1983年 9月

信栄株式会社の株式を取得

1983年 9月

東京証券取引所市場第一部へ上場

1986年12月

体外診断薬部門に進出

1989年 1月

発行額面総額40億円の第1回物上担保附転換社債を発行

1989年 5月

水溶性非ステロイド性抗炎症点眼剤「ジクロード点眼液0.1%」発売

1990年 8月

医薬品の製造原料の製造管理および品質管理に関する基準(原薬GMP)設備の新設

1995年12月

乳酸菌整腸剤「わかもと整腸薬」を発売

1999年11月

世界初の熱応答ゲル技術応用点眼液 緑内障・高眼圧症治療剤「リズモンTG点眼液」発売

2000年11月

アレルギー性結膜炎治療剤「ゼペリン点眼液0.1%」発売

2002年 6月

相模大井工場点眼剤2号ライン新設

2002年 8月

相模大井工場環境マネジメントシステム ISO14001認証 取得

2005年11月

薬用歯磨「アバンビーズ」発売

2006年 9月

相模大井工場点眼剤3号ライン新設

2007年 7月

緑内障・高眼圧症治療剤「ニプラジロール点眼液0.25%「わかもと」」発売(防腐剤フリーのNP容器を初めて採用した製品)

2008年 9月

第二培養棟完成

2008年11月

アレルギー性結膜炎迅速診断検査キット「アレルウォッチ 涙液IgE」発売

2010年 3月

相模大井工場第二点眼製剤棟完成

2010年 5月

緑内障・高眼圧症治療剤「ラタノプロスト点眼液0.005% 「わかもと」」発売

2010年10月

本社を東京都中央区日本橋本町二丁目1番6号に移転

2010年11月

緑内障・高眼圧症治療剤「ラタノプロスト点眼液0.005% 「NP」」発売

2010年12月

眼科手術補助剤「マキュエイド硝子体内注用40mg」発売 (現 マキュエイド眼注用40mg)

2011年 3月

薬用歯磨「アバンビーズ」シリーズ発売

2011年 5月

信栄(連結子会社)を吸収合併

2012年11月

眼科手術補助剤・硝子体内注用副腎皮質ホルモン剤「マキュエイド硝子体内注用40mg」効能追加

2013年12月

緑内障・高眼圧症治療剤「カルテオロール塩酸塩LA点眼液」発売

2014年 4月

本社を東京都中央区日本橋本町二丁目2番2号に移転

2015年10月

サプリメント「オプティエイドDE」発売

2017年 3月

眼科手術補助剤・眼科用副腎皮質ホルモン剤「マキュエイド眼注用40mg」効能追加

2017年 4月

乳酸菌含有加工食品「アバンビーズ オーラルタブレット」発売

2018年10月

アレルギー専用眼科用薬「アレジフェンス」発売

2019年 8月

機能性表示食品「オプティエイド ML MACULAR」発売

2022年 4月

東京証券取引所新市場区分「スタンダード市場」に移行

2023年 4月

フェムテックブランド「フェミフローラ」発売

事業内容

わかもと製薬は、医薬事業、ヘルスケア事業、グローバル事業、および不動産賃貸業の4つの主要な事業セグメントを展開しています。

医薬事業では、眼科手術補助剤や眼科用副腎皮質ホルモン剤「マキュエイド眼注用40mg」をはじめとする眼科領域の先発医薬品やジェネリック医薬品、さらにはサプリメント「オプティエイド」シリーズなどを取り扱っています。これにより、眼科領域での健康サポートを強化しています。

ヘルスケア事業では、「強力わかもと」を主力製品とし、エビデンスに基づいた口臭予防を訴求する薬用歯みがき「アバンビーズ」シリーズや、乳酸菌含有加工食品「アバンビーズオーラルタブレット」などを通じて、消費者の健康維持をサポートしています。

グローバル事業では、アジア圏やヨーロッパ圏を中心に、海外向けの「わかもと」製品や原料の輸出、新たなライセンスイン・アウトの活動を行っています。また、国内での受託製造や診断薬、原料の販売にも携わっており、グローバルな視点で事業を展開しています。

不動産賃貸業では、コレド室町関連の賃貸業を主たる事業としています。これにより、不動産市場における安定した収益基盤を確保しています。

これらの事業セグメントを通じて、わかもと製薬は医薬品からヘルスケア、グローバル事業、不動産賃貸まで幅広い分野で事業を展開し、多角的なビジネスモデルを構築しています。

経営方針

わかもと製薬は、2021年5月14日に発表した中期経営計画(2021-2025年度)を通じて、持続的成長を目指しています。この計画では、医薬事業、ヘルスケア事業、グローバル事業の3つの主要領域に焦点を当て、それぞれの事業展開を強化しています。

医薬事業では、眼科領域を中心に、医薬品、医療機器、健康食品を含むフルラインナップで患者の健康に貢献することを目指しています。ヘルスケア事業では、通販事業を第2の収益の柱として確立し、消費者のニーズに応える製品の提供を目指しています。グローバル事業では、ライセンスアウトの推進や越境ECの強化を通じて、国際市場でのプレゼンスを高める戦略を採用しています。

また、同社は研究開発にも注力し、新製品および開発パイプラインの探索・拡充に2025年度までに10億円を投資する計画です。これにより、眼科領域での新製品の上市や後発医薬品の開発を推進し、点眼容器の形状や材質の改良など、製品の革新にも取り組んでいます。

さらに、わかもと製薬は、挑戦や変革を推進する企業文化の創造にも力を入れており、多様性を事業推進に活かし、従業員の研修体制の整備やコンプライアンスの順守を重視する社内風土の醸成に努めています。

これらの戦略を通じて、わかもと製薬は2025年度に売上高130億円、営業利益10億円、経常利益10億円を目標としており、医薬品業界における厳しい環境下でも、持続的な成長を目指しています。