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グローバルセキュリティエキスパートJP:4417
事業内容
グローバルセキュリティエキスパートは、企業の情報通信ネットワークの安全を確保するためのサイバーセキュリティ専門企業です。同社は、企業を不正侵入やデータ改ざん、情報漏洩、ウイルス感染から守ることを目的とし、必要な人材の育成にも力を入れています。主な顧客は中堅企業や官公庁です。
同社は、サイバーセキュリティ事業を単一セグメントとして展開しています。具体的なサービスには、コンサルティングサービス、脆弱性診断サービス(タイガーチームサービス)、セキュリティソリューションサービス、セキュリティ訓練サービスがあります。これらのサービスは、企業のセキュリティリスクを可視化し、改善策を提案することを目的としています。
コンサルティングサービスでは、セキュリティ改善計画の策定やインシデント対応の体制構築を支援します。脆弱性診断サービスでは、専門エンジニアが企業のネットワークシステムに疑似攻撃を行い、脆弱性を診断します。セキュリティソリューションサービスでは、最新の脅威に対するセキュリティ製品や緊急対応サービスを提供します。
セキュリティ訓練サービスでは、企業の役職員を対象にセキュリティリテラシー向上を図る教育プログラムを提供しています。標的型メール訓練サービス(トラップメール®)や情報セキュリティ対策のe-ラーニングサービス(Mina Secure®)などがあります。
また、セキュリティ教育事業では、セキュリティエンジニア向けのトレーニングや認定資格試験を提供しています。EC-Councilの認定トレーニングやSecuriST(セキュリスト)認定脆弱性診断士など、多様なコースを用意しています。
さらに、セキュリティ人材事業では、セキュリティ人材に特化したシステムエンジニアリングサービス(SES)を提供しています。パートナー企業のIT人材をリスキリングし、顧客企業に提供するビジネスモデルを確立しています。この事業は、2024年4月にCyberSTAR株式会社として新設され、連結子会社となります。
経営方針
グローバルセキュリティエキスパートは、「サイバーセキュリティ教育カンパニー」としての成長戦略を掲げています。同社は、情報セキュリティに特化した専門企業として、セキュリティコンサルティングや脆弱性診断、サイバーセキュリティソリューションを提供し、特に中堅企業のセキュリティレベル向上に貢献することを目指しています。
同社の中長期的な経営戦略は、教育を軸に中堅・中小企業に最適化したサービスを提供することです。これにより、顧客の自衛力を高め、日本全体の情報セキュリティレベルを底上げすることを目指しています。また、売上高の前期比増加率と売上高営業利益率を重要な経営指標として、成長性と収益性の向上を図っています。
同社は、セキュリティ人材の育成を急務とし、資格講座やリスキリングを通じて「プラス・セキュリティ」人材の育成に取り組んでいます。また、パートナー企業のIT人材をセキュリティ人材へと育成し、SESとして提供するビジネスモデルを確立しています。これにより、企業のニーズに応えるとともに、ビジネスの拡大を図っています。
さらに、同社はアップセル・クロスセルを推進し、顧客満足度の向上と取引継続率の維持を目指しています。各サービスを適切に連携させることで、準大手・中堅・中小企業に最適化したサービスを提供し、利益体質の強化を図っています。
商圏拡大も重要な戦略の一つです。特に東京以外の地域での営業活動を強化し、西日本支社を拠点に全国展開を目指しています。地元のSIerとの連携を強化し、地域のセキュリティニーズに応える体制を整えています。
人材リソースの確保も重要な課題です。同社は、社員の採用・育成と社外からの人材供給を両立させることで、業界全体のセキュリティ人材を育成し、協業を推進しています。これにより、業容拡大に伴う人材不足を解消し、強固な経営基盤を築いています。
最後に、関係会社管理の強化を図っています。2024年4月に設立された子会社CyberSTAR株式会社を通じて、持分法適用関連会社とのシナジーを創出し、事業拡大と企業価値向上を目指しています。これにより、販路拡大や事業領域拡大を推進しています。