ADEKAJP:4401

時価総額
¥3682.7億
PER
13.5倍
化学品、食品、ライフサイエンス、その他の事業セグメントを持ち、ポリオレフィン用添加剤やマーガリン類、農薬、設備プラント設計などを手がける。

事業内容

ADEKAは、化学品、食品、ライフサイエンス、その他の4つの事業セグメントを展開しています。これらの事業は、58の子会社と20の関連会社を通じて多岐にわたる製品を提供しています。

化学品事業では、樹脂添加剤、電子材料製品、環境材料製品の3つの製品群があります。樹脂添加剤には、ポリオレフィン用添加剤や塩ビ用安定剤などが含まれます。電子材料製品では、高純度半導体材料や光硬化樹脂を製造しています。環境材料製品には、エポキシ樹脂や界面活性剤などがあります。

食品事業では、マーガリンやショートニング、チョコレート用油脂などの食品製品を製造・販売しています。また、プラントベースフードや機能性食品素材も取り扱っています。主な関係会社には、ADEKAファインフーズやADEKA食品販売があります。

ライフサイエンス事業では、農薬、医薬品、動物用医薬品などを製造・販売しています。日本農薬やNICHINO AMERICAなどの関連会社がこの分野で活動しています。医療材料や木材薬品も取り扱っています。

その他の事業では、設備プラントの設計や工事、物流業、不動産業などを行っています。ADEKA総合設備やADEKA物流などの関連会社がこれらのサービスを提供しています。これにより、多様なニーズに応える体制を整えています。

経営方針

ADEKAは、2030年に向けたビジョン「ADEKA VISION 2030」を掲げ、持続可能な社会と豊かな暮らしに貢献することを目指しています。このビジョンの実現に向けて、2024年度から2026年度の中期経営計画「ADX 2026」をスタートさせました。この計画は、サステナビリティの推進と社会価値の創出を通じた稼ぐ力の強化を中心に据えています。

「ADX 2026」では、環境貢献製品の拡大やカーボンニュートラルの実現に向けたGHG排出量削減を推進し、企業価値の向上を図ります。また、半導体材料や環境材料の分野において、成長市場への領域拡大を目指し、経営資源を集中させています。特に、半導体材料本部では、新製品開発や生産・品質管理の基盤強化を進めています。

さらに、ADEKAは、サステナビリティを意識した企業経営を推進しています。環境、社会、ガバナンスの3分野にわたる優先課題を設定し、SDGs達成を目指した取り組みを行っています。2024年度には、環境貢献製品売上高やGHG排出量、女性管理職比率をサステナビリティ指標として導入しました。

ADEKAは、化学品、食品、ライフサイエンスの各事業において、成長戦略を遂行し、収益性の向上を図っています。特に、樹脂添加剤の新ブランド「トランスパレックス」を立ち上げ、透明化剤市場でのシェア拡大を目指しています。これにより、2030年までに透明化剤全体の売上高を300億円超とする計画です。