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ADEKAJP:4401
沿革
1917年1月 |
電解ソーダの製造を目的として、旭電化工業株式会社を資本金100万円で創立 |
1918年1月 |
尾久工場を完成、操業開始 |
1928年11月 |
当社農業薬品部門を分離し、日本農薬㈱を設立 |
1947年1月 |
当社製品の販売を目的として、陽光産業㈱(現 ADEKAケミカルサプライ㈱)を設立 |
1949年5月 |
当社株式、東京証券取引所に上場 |
1959年10月 |
過酸化水素の製造・販売を目的として、当社と米国FMC社ほかとの合弁で、東海電化工業㈱を設立(1999年4月、当社に吸収合併) |
1961年7月 |
当社及び関連各社の所有不動産の売買・管理並びに損害保険代理業等を目的として、旭友不動産㈱(現 ADEKAライフクリエイト㈱)を設立 |
1962年1月 |
プラスチック用可塑剤、安定剤の製造・販売を目的として、米国アーガスケミカル社と合弁で、アデカアーガス産業㈱を設立(1990年10月、当社に吸収合併) |
1966年7月 |
当社食品製品の西日本地区における生産拠点として、明石工場が完成し、操業を開始 |
1967年10月 |
塩化ビニル用可塑剤の製造・販売を目的として、当社(当時、アデカ・アーガス化学㈱)、大日本インキ化学工業㈱ほか2社との合弁で、オキシラン化学㈱を設立 |
1968年2月 |
鹿島臨海工業地区における石油化学コンビナート建設構想のもとに、当社、三菱油化㈱、旭硝子㈱ほかとの共同出資により、鹿島電解㈱、鹿島ケミカル㈱等を設立 |
1970年7月 |
鹿島工場の第1期工事を完成、操業開始 |
1973年4月 |
食器洗浄機用の洗剤市場に進出すべく、㈱アデカクリーンエイド(現 ADEKAクリーンエイド㈱)を設立 |
1975年9月 |
エイエス化成㈱袖ケ浦工場完成、操業開始(1984年3月、同社解散、当社千葉工場) |
1975年12月 |
当社のエンジニアリング技術を活かし、アデカエンジニアリング㈱を設立 |
1977年9月 |
当社の分析技術、及び工場の安全衛生に関する豊富な経験を活かして㈱東京環境測定センターを設立 |
1988年7月 |
食用油脂の海外生産拠点として、シンガポールにADEKA(SINGAPORE)PTE.LTD.を設立 |
1989年10月 |
樹脂添加剤の販売を目的として、台湾に当社(当時、アデカ・アーガス化学㈱)と長春人造樹脂廠股份有限公司等との合弁で、長江化学股份有限公司を設立 |
1991年11月 |
合成樹脂用添加剤の製造・販売を目的として、韓国に当社と韓農、韓精等の合弁で、ハンノンアデカCORP.を設立(1997年3月にドンブアデカCORP.に商号変更) |
1994年3月 |
合成樹脂用添加剤の製造・販売を目的として、米国に当社と三菱商事㈱と米国MIC社との合弁で、AMFINE CHEMICAL CORP.を設立 |
1994年3月 |
マヨネーズ・水産加工品等の製造を目的として、アサヒ・ファインフーズ㈱(現 ADEKAファインフーズ㈱)を設立 |
1995年11月 |
合成樹脂用添加剤の製造・販売を目的として、タイに当社とタイ三菱等の合弁で、アデカ(タイランド)CO.,LTD.を設立 |
1996年3月 |
国内5工場の工務課を統合して、旭総合工事㈱を設立して分社化 |
1996年3月 |
車輛向け省燃費潤滑油添加剤等の製造を目的として、相馬工場を完成、操業開始 |
1999年4月 |
欧州での販売、開発を主目的として、アサヒデンカヨーロッパGmbH(現 ADEKA Europe GmbH)を設立 |
2000年3月 |
アサヒデンカコリアCORP.を設立(2008年7月、ADEKA FINE CHEMICAL KOREA CORP.に合併し、解散) |
2000年4月 |
陽光産業㈱の食品事業を分離し、商流再編を目的として、旭食品販売㈱(現 ADEKA食品販売㈱)を設立 |
2000年4月 |
物流部門を分社化してアデカ物流㈱(現 ADEKA物流㈱)を設立 |
2000年4月 |
EBO手法により、国内5工場の末端加工工程を工場毎の加工サービス会社として分離設立 |
2000年9月 |
ADEKA Europe GmbHがパルマロール社を買収し、フランスにADEKA PALMAROLE SAS(現 ADEKA POLYMER ADDITIVES EUROPE SAS)を設立 |
2001年11月 |
食品部門を強化するために、日本たばこ産業㈱より食品販売会社、㈱ヨンゴーを買収し、子会社化 |
2001年12月 |
中国での化学品販売を目的として、阿洒旭電化(上海)有限公司(現 艾迪科(中国)投資有限公司)を設立 |
2002年4月 |
国都化学㈱(韓国)との合弁により、中国にエポキシ樹脂・PPG・PUシステムなどの製造・販売を目的とする国都化工(昆山)有限公司を設立 |
2002年7月 |
中国での当社製品の製造・販売を目的として、阿洒旭精細化工(上海)有限公司(現 艾迪科精細化工(上海)有限公司)を設立 |
2003年1月 |
ドンブアデカCORP.の株式を合弁パートナーであるドンブグループより買収、子会社化しADEKA FINE CHEMICAL KOREA CORP.(現ADEKA KOREA CORP.)に社名変更 |
2003年5月 |
長春石油化学股份有限公司(台湾)との合弁により、中国における樹脂用添加剤の製造・販売を目的とする艾迪科精細化工(常熟)有限公司を設立 |
2003年9月 |
アセアン・オセアニアにおける化学品の販売会社として、シンガポールにADEKA(ASIA)PTE.LTD.を設立 |
2004年2月 |
米国市場を主対象に樹脂添加剤を除く化学品の販売を目的として、米国ニュージャージー州にアサヒデンカUSA,INC.(現 ADEKA USA CORP.)を設立 |
2004年5月 |
タイにおける樹脂用添加剤の製造・販売を目的として、ADEKA FINE CHEMICAL(THAILAND)CO., LTD.を設立(アデカ(タイランド)CO.,LTD.は解散) |
2004年5月 |
中国における油脂加工食品の製造・販売を目的として、阿洒旭食品(常熟)有限公司(現 艾迪科食品(常熟)有限公司)を設立 |
2004年11月 |
台湾における情報・電子化学品の製造・販売を目的として、台湾艾迪科精密化学股份有限公司を設立 |
2005年10月 |
食品部門を強化するために、食品製造・販売会社である上原食品工業㈱の全株式を取得 |
2006年5月 |
当社、旭電化工業株式会社は、新本社ビルの完成に伴い、2006年5月1日付で「株式会社ADEKA」へ社名変更するとともに、本社事務所を中央区日本橋より荒川区東尾久へ移転 |
2007年9月 |
インドにおける樹脂用添加剤を主としたADEKAグループ製品の輸入販売を目的として、ADEKA INDIA PVT.LTD.を設立 |
2008年5月 |
ADEKA PALMAROLE SAS がPALMAROLE COMPOUNDS SAの株式を100%取得(2008年7月、ADEKA PALMAROLE SASがPALMAROLE COMPOUNDS SAを事業統合) |
2008年7月 |
ADEKA FINE CHEMICAL KOREA CORP.がADEKA KOREA CORP.を合併、ADEKA KOREA CORP.に社名変更 |
2011年4月 |
中東地域における樹脂添加剤の製造販売を目的として、Al Ghurair Additives LLCに資本参加し、アラブ首長国連邦にADEKA Al Ghurair Additives LLC(現 ADEKA AL OTAIBA MIDDLE EAST LLC)として発足 |
2012年5月 |
米国での塩化ビニル用の安定剤の製造・販売を目的として、AMFINE CHEMICAL CORP.が米国インディアナ州にAM STABILIZERS CORP.を設立 |
2012年6月 |
AM STABILIZERS CORP.が米国Hammond Group Inc.から塩化ビニル用の安定剤事業(HALSTAB DIVISION)を買収 |
2012年7月 |
南米におけるADEKAグループ化学品製品の販売支援と市場開拓を目的として、ブラジルサンパウロ州にADEKA BRASIL LTDA.を設立 |
2012年11月 |
東アジアにおける加工油脂の製造・販売を目的として、マレーシアジョホール州にADEKA FOODS(ASIA)SDN.BHD.を設立 |
2016年8月 |
艾迪科(上海)貿易有限公司(設立時 阿洒旭電化(上海)有限公司)の会社形態を投資性公司とし、艾迪科(中国)投資有限公司に社名変更 |
2016年8月 |
食品部門を強化するために、食品販売会社である株式会社クラウンの株式を追加取得し、子会社化 |
2016年10月 |
化学品・食品の市場調査等を目的として、ベトナムホーチミン市に駐在員事務所を設立 |
2016年12月 |
化学品の専門商社である昭和興産株式会社の株式を追加取得し、持分法適用会社化 |
2017年1月 |
艾迪科(中国)投資有限公司が樹脂添加剤など化学品の製造・販売を目的として、艾迪科精細化工(浙江)有限公司を設立 |
2018年1月 |
ADEKA PALMAROLE SASの株式を追加取得し100%子会社化したことに伴い、ADEKA POLYMER ADDITIVES EUROPE SASに社名変更 |
2018年9月 |
日本農薬㈱株式に対する公開買付け及び第三者割当増資の引受けにより、日本農薬㈱を子会社化 |
2019年6月 |
中国における食品部門の販売強化を目的として、艾迪科食品(常熟)有限公司広州分公司を設立 |
2019年9月 |
ADEKA Al Ghurair Additives LLCの合弁相手先変更に伴い、ADEKA AL OTAIBA MIDDLE EAST LLCに社名変更 |
2021年6月 |
監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行 |
2022年4月 |
東京証券取引所 新市場区分「プライム市場」へ移行 |
事業内容
ADEKAは、化学品、食品、ライフサイエンス、およびその他の事業セグメントを展開している多角的な企業です。化学品事業では、ポリオレフィン用添加剤、塩ビ用安定剤・可塑剤、難燃剤などの樹脂添加剤製品を製造・販売しています。このセグメントには、ADEKAケミカルサプライ㈱やAMFINE CHEMICAL CORP.などの関連会社が含まれます。情報・電子化学品製品では、高純度半導体材料や電子回路基板エッチング装置及び薬剤などを提供しており、ADEKA Europe GmbHや台湾艾迪科精密化学股份有限公司などが主な関係会社です。機能化学品製品セグメントでは、エポキシ樹脂やポリウレタン原料、水系樹脂などを製造・販売し、ADEKAケミカルサプライ㈱やADEKAクリーンエイド㈱が関連会社にあたります。
食品事業では、マーガリン類、ショートニング、チョコレート用油脂、プラントベースフードなどを製造・販売しており、ADEKAファインフーズ㈱やADEKA(SINGAPORE)PTE.LTD.がこのセグメントの主な関係会社です。ライフサイエンス事業では、農薬、医薬品、医薬部外品、動物用医薬品などを手がけ、日本農薬㈱や㈱ニチノー緑化が関連会社に含まれます。
その他の事業としては、設備プラントの設計、工事及び工事管理、設備メンテナンス、物流業、倉庫業、車輌等リース、不動産業、保険代理業などを行っており、ADEKA総合設備㈱やADEKA物流㈱がこのセグメントにおける主な関係会社です。これらの事業を通じて、ADEKAは幅広い分野でのニーズに応える製品とサービスを提供しています。
経営方針
ADEKAは、化学品、食品、ライフサイエンスなどの多岐にわたる事業を展開する企業であり、その成長戦略は「ADEKA VISION 2030」に基づいています。このビジョンでは、持続可能な社会と豊かな生活に貢献する「Innovative Company」となることを目指しています。そのために、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献し、革新的な技術で世界をリードすることを戦略の柱としています。
中期経営計画「ADX 2023」では、カーボンニュートラルを含む新しい社会環境への対応、利益重視の企業体質への変革を通じて、社会価値と経済価値の追求による企業価値の向上を目指しています。具体的には、2023年度に営業利益420億円、ROE9%を目標としています。
ADEKAの成長戦略は、収益構造の変革、新規事業領域の拡大、グループ経営基盤の強化の3つの基本戦略に基づいています。これらの戦略を支えるために、人材戦略やデジタルトランスフォーメーション(DX)戦略も進めています。また、サステナビリティを意識した企業経営を推進し、CSR基本方針に基づいた活動を行っています。
このように、ADEKAは、革新的な技術と製品を通じて、持続可能な社会の実現に貢献し、同時に企業価値の向上を図ることを目指しています。その過程で、社会的課題の解決に取り組みながら、中長期的な視点で持続的に成長できる収益構造の構築を目指していることが明らかです。