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MマートJP:4380
沿革
2000年2月 |
創業者村橋純雄は飲食業を経営していた経験から、多くの同業者が仕入先の確保に苦労している状況を解消する目的で、BtoBの業務用食材卸サイト(Mマート)の立ち上げを決意 東京都新宿区西新宿にインターネットを利用した情報通信システムの制作、運営及びコンサルティング業務を目的とした、有限会社エムマート(資本金3,000千円)を設立 |
2000年9月 |
資本金6,000千円に増資 |
2002年7月 |
資本金10,000千円に増資し、株式会社へ組織変更 |
2003年3月 |
厨房機器、食器等の業務用卸サイト(Bnet)を開設 |
2008年1月 |
食材の余剰在庫取引サイト、食材アウトレット市場(現「卸・即売市場」)を開設 |
2009年3月 |
厨房機器、食器等の余剰在庫取引サイト、Bnetアウトレット市場(現「ソクハン」)を開設 |
2010年3月 |
資本金20,000千円に増資 |
2010年4月 |
本社移転(東京都新宿区西新宿) |
2015年4月 |
資本金40,000千円に増資 |
2015年11月 |
資本金60,000千円に増資 |
2016年7月 |
原則50kg以上の商品販売のみに限定したサイト「大口一括コーナー」を開設 |
2016年8月 |
株式会社エムマートから株式会社Mマートへ商号変更 |
2017年4月 |
規格外のお米のオークションサイト「中米オークション」を開設 |
2018年2月 |
東京証券取引所マザーズ市場(現在のグロース市場)に株式上場 資本金318,619千円に増資 |
2019年5月 |
生産者応援のための農産物市場のサイト「アグリ」を開設 |
2020年4月 |
事業存続のための手元流動性確保手段「即金・即売市場」を緊急開設 |
2020年10月 |
個人・家庭向け卸サイト「C-joy」を開設 |
2021年7月 |
業者向け専用広告サイト「提案展示会インターネットビッグサイト」を開設 |
2022年2月 |
国内初となる業務用フリーマーケット「ラプター」を開設 |
2022年4月 |
大口の出品に特化した「ネット大卸オークション」開設 サイト運営用サーバーをクラウド化 |
2022年7月 |
買い手の商品リクエストに対して売り手が入札する「仕入れたい」入札システムを開設 |
2022年10月 |
「Mマート」のUXを改善 |
事業内容
Mマートは、飲食業界、宿泊業界、中食業界などを対象としたインターネット上のオープンマーケットを運営する企業です。このeマーケットプレイス事業を通じて、大手から中小企業までの業者間取引をサポートし、流通業界の効率化を目指しています。Mマートは2000年2月に設立され、主にB to B(企業間取引)のビジネスモデルを採用しています。
同社の主な収益源は、出店企業からの定額の出店料と出来高制のマーケット利用料、または出品企業からの出来高制のシステム利用料です。Mマートのサイトでは、企業が商品を出店または出品することができ、売買取引は売り手企業と買い手企業間で直接行われます。
Mマートは、食材を扱う「Mマート市場」と、食器や厨房機器などを扱う「Bnet市場」に分かれており、それぞれの市場で異なるニーズに応えています。出店企業は、商品を24時間掲載することで広告宣伝効果を享受し、新規顧客の開拓や販路拡大が可能です。一方、買い手企業は、必要な商品を安価に仕入れることができ、豊富な商品群から効率的に選択することが可能です。
また、Mマートでは「卸・即売市場他」と「ソクハン」の2つのセグメントがあり、畜産、水産、農産品等の食材商品や食器、厨房機器等の商品を扱っています。これらの市場では、売り手企業が出品した商品の売上に応じたシステム利用料のみを負担する完全出来高払いの料金体系を採用しており、余剰在庫の処分や商品の廃棄ロスの低減に貢献しています。買い手企業は原則無料で利用でき、プレミアム会員になることでさらに格安な商品を利用できるメリットがあります。
経営方針
Mマートは、飲食業界や宿泊業界を中心に、企業間取引(B to B)をサポートするインターネット上のオープンマーケットを運営しています。同社は、デジタルトランスフォーメーション(DX)や情報通信技術の進展を経営成績に与える重要な影響と捉え、これらの技術進歩に対応するための戦略を推進しています。具体的には、システム技術部の拡充やセキュリティ技術を含む最新の情報通信技術の取り入れに努めており、これにより競争力の強化を図っています。
また、Mマートは、BtoB市場だけでなくBtoC市場への展開も視野に入れ、新たな顧客層の開拓と最大利益の追求を目指しています。これには、新サイトの開設や既存サイトの拡張・細分化を通じて、既存顧客を基盤に新規顧客を獲得する戦略が含まれます。
同社は、競争力の強化、技術革新への対応、財務体質の強化、人材の確保・育成を重要な課題として位置づけています。これらの課題に対処することで、持続的な成長と収益基盤の強化を目指しています。特に、IT技術やデジタルマーケティング、ビッグデータの活用を通じて、顧客の課題解決に取り組むことで、売り手企業と買い手企業双方のニーズに応えるサービスの提供を強化しています。
さらに、Mマートはキャッシュフロー重視の経営を推進し、売掛金や不良債権のリスク管理を徹底することで財務体質の強化に努めています。また、専門的な知識と学ぶ力を持つ人材の確保・育成にも注力しており、業界の進歩に対応できる柔軟な組織作りを目指しています。