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松本油脂製薬JP:4365
沿革
1939-03 | 1926年10月、大阪市内において、紡績業の発展に伴い、織布工程において不可欠の繊維工業用ヘット・ロート油等の製造販売を開始すべく松本商店を創業いたし、規模の拡大に伴い合名会社を経て、資本金10万円をもって設立。 |
1941-05 | 東京出張所、名古屋出張所を設置(1959年12月にそれぞれ東京営業所、名古屋営業所に昇格)。 |
1942-01 | 切削油・防錆洗浄油等の製造販売を開始。 |
1946-08 | 商工省より加工油脂生産工場の認定をうける。 |
1948-10 | 本社・工場を現在地(大阪府八尾市)に移転。 |
1950-04 | 尾道出張所を設置(1958年5月、広島営業所に昇格)。 |
1952-06 | 非イオンおよび陽イオン界面活性剤の製造販売を開始。 |
1957-09 | 合成化学糊「メチルセルロース」の製造販売を開始。 |
1958-06 | 金沢出張所を設置(1960年12月、金沢営業所に昇格)。 |
1958-12 | 大阪出張所を設置(1960年12月、大阪営業所に昇格)。 |
1969-05 | 台湾に合弁会社「立松化工股份有限公司」(現、連結子会社)を設立。 |
1970-09 | 米国クエーカー・ケミカル社との合弁会社「日本クエーカー・ケミカル有限会社(現、株式会社、持分法適用関連会社)」を設立。 |
1970-12 | 鉄鋼金属用油剤の製造販売を開始。 |
1974-06 | 本社に研究ビルを新設。 |
1977-11 | 静岡工場新設。 |
1979-03 | 熱膨張性マイクロカプセル「マツモトマイクロスフェアー」製造販売を開始。 |
1980-04 | 「マツモトマイクロスフェアー」を応用した、盲人用立体コピーシステムの販売を開始。 |
1987-11 | 工業用合成ダイヤモンド製造設備新設(1988年4月販売開始)。 |
1991-11 | 社団法人日本証券業協会に店頭登録銘柄として登録。 |
1992-01 | インドネシアに合弁会社「株式会社マツモトユシ・インドネシア」(現、連結子会社)を設立。 |
1994-04 | 第二研究ビル新設。 |
2004-12 | ジャスダック証券取引所に株式を上場。 |
2008-12 | 大阪工場新設。 |
2010-04 | ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所(JASDAQ市場)に株式を上場。 |
2010-10 | 大阪証券取引所ヘラクレス市場、同取引所JASDAQ市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。 |
2013-07 | 大阪証券取引所と東京証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。 |
2017-04 | 名古屋営業所、広島営業所を廃止し、大阪営業所及び金沢営業所に統合。 |
2021-01 | 金沢営業所を廃止し、大阪営業所に統合。 |
2022-04 | 東京証券取引所の市場区分の見直しによりJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行。 |
事業内容
松本油脂製薬は、自社および連結子会社2社(株式会社マツモトユシ・インドネシア[インドネシア]、立松化工股份有限公司[台湾])、持分法適用関連会社1社(日本クエーカー・ケミカル株式会社)を含むグループで構成されています。同社グループは、界面活性剤とその他の製品の製造および販売を主な事業としています。
界面活性剤セグメントでは、松本油脂製薬が製造・販売を行い、日本クエーカー・ケミカル株式会社が鉄鋼金属工業用、製缶工業用の界面活性剤の研究、販売を担当しています。また、株式会社マツモトユシ・インドネシアと立松化工股份有限公司は、繊維工業用界面活性剤を製造し、それぞれの国内で販売しています。松本油脂製薬はこれら2社から製品を仕入れ、インドネシアおよび台湾以外の国へ販売しています。
その他のセグメントでは、松本油脂製薬が繊維工業用その他の合成糊料、合成樹脂製マイクロスフェアーなどを製造、販売しています。株式会社マツモトユシ・インドネシアと立松化工股份有限公司は、それぞれ繊維工業用糊料を製造し、自国内で販売しています。松本油脂製薬は、これら2社から製品を仕入れ、インドネシアおよび台湾以外の国への販売と、2社が製造工程で使用する合成糊料の中間体を販売しています。
このように、松本油脂製薬グループは、界面活性剤とその他の製品を中心に、国内外で幅広い事業活動を展開しています。
経営方針
松本油脂製薬は、研究開発型企業として界面活性剤の技術を核に据え、繊維産業を中心に多岐にわたる産業に対して製品を供給しています。同社は、グローバル経済に対応できる強く、利益率の高い企業へと成長することを目指しており、成長性と収益性の向上に努めています。売上高及び売上高営業利益率の継続的な向上を目標に掲げ、株主利益の増大にも注力しています。
中長期的な経営戦略として、界面活性剤分野だけでなく、高分子分野においても独自の技術開発を進め、新しい分野での技術開発に挑戦しています。広範囲にわたる顧客層のニーズを的確に把握し、これまで培った技術力をさらに伸ばすことを目指しています。
経済環境の不透明さの中、松本油脂製薬グループは経営基盤の強化に取り組んでいます。世界的な需要の変動に柔軟に対応し、新製品の開発、販路の拡大、製品の安定供給体制の維持、社内の合理化を通じて業績の拡充と収益率の向上を図っています。また、生産設備の増強と既存設備の見直し、付加価値の高い新素材・新用途の開発にも力を入れており、社会情勢の変化に適応しながら事業運営を機動的に行っていく方針です。