イビデンJP:4062

時価総額
¥1.6兆
PER
85.5倍
イビデン株式会社は、電子部門でパッケージ基板、セラミック部門で環境関連セラミック製品や特殊炭素製品、その他部門で設備設計・施工や合成樹脂加工業などを展開する企業。

事業内容

イビデン株式会社は、電子、セラミック、建設、建材、樹脂、食品など多岐にわたる事業を展開しています。これらの事業は、29の子会社と1つの関連会社を通じて行われています。以下に、イビデンの主要な事業セグメントとその内容を紹介します。

まず、電子セグメントでは、パッケージ基板の製造・販売を行っています。この分野では、イビデン樹脂株式会社やイビデンU.S.A.株式会社などが主要な役割を担っています。これにより、グローバルな市場での競争力を高めています。

次に、セラミックセグメントでは、環境関連セラミック製品や特殊炭素製品、ファインセラミックス製品などを提供しています。イビデンケミカル株式会社やイビデンメキシコ株式会社などがこの分野で活動しています。

その他の事業としては、設備の設計・施工や住宅設備機器の提供、土木工事の設計・施工などがあります。また、合成樹脂の加工や農畜水産物の加工、情報サービス、自動車運送業など多岐にわたるサービスを展開しています。イビデンエンジニアリング株式会社やイビケン株式会社がこれらの事業を支えています。

イビデンは、これらの多様な事業を通じて、国内外での市場拡大を図り、持続可能な成長を目指しています。

経営方針

イビデン株式会社は、持続可能な成長を目指し、2023年度から5年間の中期経営計画「Moving on to our New Stage 115 Plan」(MNS115Plan)を推進しています。この計画は、5つの活動の柱を中心に、事業環境の変化に対応しながら全社一丸となって取り組むことを目指しています。

第一の柱は「事業の競争力強化」で、革新を続けるマインドを持ち、競争力を維持する商品力とビジネスモデルを実践します。また、グローバル経営を強化するための全社一体型システムの展開も進めています。

第二の柱は「新規製品の事業化」で、市場変化や顧客ニーズに基づく新製品を独創的なビジネスモデルで事業化します。関連会社も参画し、グループ全体での成長を目指しています。

第三の柱は「モノづくりの改革」で、改善と維持を継続的に実践し、現場力を強化します。国内外の工場を一体運営する「One Factory」構想を実現し、デジタル技術を活用して技能の継承を図ります。

第四の柱は「企業文化の改革」で、人的資本経営を実践し、目的意識を持った自立型人材を育成します。柔軟な組織編成で変化に対応し、社員が働きがいを感じられる環境を整備します。

最後に、第五の柱は「ESG経営の推進」で、エネルギーマネジメントや環境経営を通じてCO2排出削減を目指します。SDGsに紐づけた活動を活性化し、業界トップ水準のガバナンス体制を構築します。

イビデンは、これらの戦略を通じて、安定した成長と持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。