- 日本企業
- 石原産業
石原産業JP:4028
事業内容
石原産業は、主に3つの事業セグメントを持っています。それは、有機化学事業、無機化学事業、その他の事業です。これらのセグメントを通じて、石原産業は多様な化学工業製品の製造・販売を行っています。
有機化学事業では、石原産業は農薬、動物用医薬品、医薬、有機中間体を手がけています。農薬は、国内では石原バイオサイエンスを通じて販売され、海外ではISK BIOSCIENCES EUROPE N.V.やISK BIOSCIENCES CORP.が地域ごとに統括しています。動物用医薬品は、米国でISK ANIMAL HEALTH, LLCが製造・販売しています。
無機化学事業では、石原産業は機能性材料や酸化チタンを製造・販売しています。これらの製品は、富士チタン工業やMFマテリアルと協力して製造され、国内外で販売されています。台湾石原産業は、これらの製品の輸入・販売を担当しています。
その他の事業には、商社業や建設業が含まれます。石原テクノは、石原産業の化学製品の販売や原材料の調達を行い、一般化学工業品の仕入・販売も手がけています。石原エンジニアリングパートナーズは、生産設備の建設・修繕を行い、外部受託によるプラント建設も担当しています。
経営方針
石原産業は、化学技術を通じてより良い生活環境の実現に貢献することを企業のパーパスとしています。この理念のもと、社会、生命、環境への貢献を重視し、株主や顧客、地域社会、従業員を大切にすることを基本方針としています。また、遵法精神を重んじ、透明な経営を行うことを掲げています。
同社は「Vision 2030」と題した長期ビジョンを策定し、2030年に向けた成長戦略を推進しています。このビジョンでは、「独創・加速・グローバル。化学の力で暮らしを変える。」をテーマに掲げ、連結営業利益240億円以上、ROE10%以上の安定確保を目指しています。また、株主還元の継続も重要な目標としています。
中期経営計画「Vision 2030 Stage Ⅱ」では、独創的な研究・技術開発力の強化、グローバル化の加速、ROIC経営の推進、安定した株主還元の継続を基本方針としています。これにより、事業基盤の強化と事業構造の改革を進め、持続可能な企業価値の創造を目指しています。
有機化学事業では、顧客価値向上に直結する独自製品の供給を通じて、食、健康、生命を支えることを目指しています。無機化学事業では、酸化チタン技術を基に新たな価値を創造し、環境や情報化社会を支えることを目指しています。これらの事業を通じて、石原産業はサステナブルな社会の実現に貢献しています。