オークネットJP:3964

時価総額
¥665.3億
PER
中古車、中古デジタル機器、ブランド品、花き、中古バイク、中古医療機器のオンラインオークションと流通サービスを展開。

沿革

年  月

概  要

1984年3月

中古車TVオークションを主催する目的として、株式会社エフティーエスを東京都港区北青山に設立。

1984年9月

株式会社オークネットに社名変更。

1984年11月

レーザーディスク方式によるテレビオークションシステムを発表し、会員募集を開始。

1985年6月

関東甲信及び中部地区をネットワークとするTVオートオークション(TVAA)を会員数560社にて開始。

1989年8月

衛星通信テレビオークションシステムへ移行し、アナウンサーによる実況中継や動画による出品を実現。

1991年9月

社団法人日本証券業協会に株式を店頭売買銘柄として登録。

1993年6月

事業基盤強化のため、中古バイクテレビオークションを開始。

1996年9月

中古車流通の信頼性向上のため、検査専門子会社として株式会社オークネット・インスペクション・サービス(現 株式会社AIS)を設立。

1997年12月

事業基盤強化のため、切花テレビオークションを開始。

2000年5月

東京証券取引所市場第一部に株式を上場。

2001年9月

中古車テレビオークションにおいて落札代行サービスを展開するため、子会社として株式会社アイオークを設立。

2005年11月

事業基盤強化のため、中古PCの業者間オークション「PC αオークション」を開始。

2006年11月

取扱商材拡大のため、花きオークションにおいて鉢物専用のリアルタイムオークションを開始。

2008年5月

システムの利便性の向上やサービス商品拡充のため、通信衛星方式のオークションからインターネットオークションへ移行完了。

2008年9月

事業基盤強化のため、ブランド品のリアルタイムオークションを開始。

2008年10月

東京証券取引所市場第一部上場廃止。

2012年1月

取扱商材拡大のため、中古モバイル機器のリアルタイムオークション「モバイルオークション」を開始。

2012年7月

海外事業展開の戦略的拠点として、香港にAUCNET HK LIMITEDを設立。

2013年3月

事業基盤強化のため、スマホデータ消去関連ビジネスを開始し、物流センターを設立。

2015年1月

事業の拡大及び多角化に伴い迅速な意思決定を行うとともに、更なる運営体制の強化を目的として、株式会社オークネット・モーターサイクル、株式会社オークネット・アグリビジネス、株式会社オークネット・コンシューマープロダクツ、株式会社オークネット・アイビーエスに分社化。

2015年9月

海外事業展開の戦略的拠点として、米国にAUCNET USA, LLCを設立。

2017年3月

東京証券取引所市場第一部に株式を上場。

2020年7月

株式会社東京砧花き園芸市場の株式を取得し、子会社化。

2020年9月

株式会社ギャラリーレアの株式を取得し、子会社化。

2021年9月

株式会社グランブーケ大多喜の株式を取得し、子会社化。

2022年4月

市場区分の見直しにより、東京証券取引所のプライム市場に移行。

事業内容

オークネットは、循環型流通のマーケットデザインカンパニーとして、多岐にわたるオンラインオークション及び関連事業を展開しています。同社グループは、オークネット及び連結子会社19社、非連結子会社8社、持分法適用関連会社1社を含む広範な企業群で構成されています。

主要な事業セグメントは以下の通りです。

1. **四輪事業**: 中古車のオンラインオークションを中心に、共有在庫市場、ライブ中継オークション、落札代行サービス、車両検査サービスなどを提供。これらのサービスは、中古自動車販売業者等を会員とする業者間取引に特化しており、会費収入とオークション手数料が収益の主体です。

2. **デジタルプロダクツ事業**: 国内外の事業者向けに中古スマートフォン、タブレット端末、PC本体、関連機器、カメラ等のオークションを開催。データ消去ソフトを用いたデータ消去サービスも提供しており、オークション手数料収入が主な収益源です。

3. **コンシューマープロダクツ事業**: BtoB事業として、全国の販売店、質屋、買取店等にブランド品のオークション関連事業を提供。また、C向け事業として、ブランド品の小売販売及び買取事業を行っており、小売販売収入が収益の柱です。

4. **その他事業**: 中古バイク、花き、中古医療機器のオンラインオークション関連事業や海外事業などを展開。ただし、その他事業の詳細は重要性が乏しいため、記載が省略されています。

オークネットは、これらの事業を通じて、循環型経済の推進に貢献しており、オンラインオークション市場における幅広いニーズに応えるサービスを提供しています。

経営方針

オークネットは、その中期経営計画「Blue Print 2025」を通じて、持続可能な成長を目指しています。同社は、SDGs企業としての役割を自覚し、情報の力で流通課題を解決することに注力しています。具体的には、循環型流通の構築を目標とし、GCV(グロスコマースバリュー)1兆円の達成を目指しています。これは、リユース市場の拡大とSDGs企業としての優位性を活かす戦略です。

また、オークネットはEBITDA(利益前利息・税・減価償却費・償却費)100億円の達成を目標に掲げており、既存事業の成長と積極的なM&Aを通じてこれを実現しようとしています。さらに、ROE(自己資本利益率)20%の達成を2025年までに目指し、配当性向30%を基本とした剰余金の配当を実施する方針です。

同社は、多様性の尊重とグローバル展開にも力を入れています。米国、欧州、中東、香港等の地域での海外事業の拡大や海外バイヤーの獲得を推進しています。また、人的資本への投資にも注力し、採用活動や賃金体系の見直しを通じて、働きやすい環境の整備や自己成長の機会の提供、組織の活性化に取り組んでいます。

これらの戦略は、オークネットが業界の発展と社会生活の向上に貢献するという経営理念のもと、運営ノウハウ、情報の信頼性、最適なシステム、会員ネットワークといったコアコンピタンスを活かし、国内外での業容拡大を目指す姿勢を示しています。同社は、これらの成長戦略を推進することで、次のステージへの更なる経営基盤の拡充を目指しています。