JIG-SAWJP:3914

時価総額
¥261.6億
PER
56.9倍
インターネットサービスやIoTデバイスの安定稼働を目指し、自動検知&自動制御をコアに、システムマネジメント「puzzle」、クラウドセキュリティ「Safing」、IoTエンジン「NEQTO」等のサービスを展開。

沿革

年 月

変遷の内容

2001年11月

北海道札幌市北区七条西五丁目において、Linux OSの自社開発及びその研究開発等を目的として、アイピー・テレコム㈱(現 当社)[資本金 10,000千円]を設立。

2008年8月

「アイピー・テレコム㈱」から、「ジグソー㈱」に商号変更。

各種システムの監視、障害対応及びフルマネジメントから成る運用サービスを事業目的とする。

2009年1月

物理サーバ向けマネジメントサービス開始。

2014年3月

東京都港区に東京本社を開設。

2014年4月

各種クラウド向けマネジメントサービス開始。

2014年6月

保有コア技術の応用によるオートディレクションプラットフォーム「puzzle」をリリースし、自動運用・制御サービスを開始。

2014年10月

北海道札幌市北区北八条西三丁目に本店を移転。SCC(札幌コントロールセンター)開設。

2015年4月

東京証券取引所マザーズ(現 グロース市場)に上場。

2015年6月

自動制御技術応用によるIoTデータコントロールサービス「IoT-A&A Service」提供開始。

2015年12月

通信制御・信号制御技術の応用によるIoTデバイス・各種モジュール組込み・メッシュネットワーク事業展開のためにMobicommを子会社化(現 完全子会社)。

2016年5月

東京都千代田区大手町に東京本社を移転。

「ジグソー㈱」から、「JIG-SAW㈱」に商号変更。

2017年1月

色信号制御技術の応用、ソフトウエアによる視覚再生プロジェクト(NEW-VISION)を開始し、冨田浩史教授(国立大学法人 岩手大学:医学博士)が当社フェロー着任。

2017年7月

NEW-VISIONの色信号制御アルゴリズムによるプリズムグラス(頭部装着型映像提示装置)に関する国内特許登録(現在は、米国、欧州5か国、中国及び台湾においても特許登録済。)。

2018年7月

エッジコア技術によるIoTコントロールモジュール「neqto: 」のサービス提供開始(2021年2月ブランド名を「NEQTO」へ変更)。

2019年1月

全産業向けグローバルIoTサービス等の提供を目的として、米国子会社 JIG-SAW US-tech INC. をサンフランシスコに設立(現 JIG-SAW US, INC. 連結子会社)。

2019年2月

マネジメントサービスの当社グローバルコントロールセンター開設及び研究開発を目的として、カナダ子会社 JIG-SAW DT INC. をトロントに設立(現 JIG-SAW CA, INC. 連結子会社)。

2020年4月

事業規模拡大により、東京都千代田区に丸の内オフィスを開設。

2021年5月

IoTを軸としたビジネス拡大に対応するため、北海道札幌市にSCC N44を開設。

2021年5月

マルチクラウド包括支援サービス「JIG-SAW PRIME」提供開始。

2021年10月

クラウド自動セキュリティサービス「Safing」提供開始。

2022年9月

IoTの双方向通信ソフトウエア「NEQTO Engine Linux版」提供開始。

事業内容

JIG-SAWは、インターネットサービスやIoTデバイスの安定稼働を目指し、独自のコア技術を活用した自動検知&自動制御(A&A)サービスを提供しています。同社の事業は主に「システムマネジメント」と「IoT向け各種サービス」に分けられます。システムマネジメントでは、ロボット型自動運用プラットフォーム「puzzle」を用いた物理サーバやクラウドサーバ、IoTデバイスのマネジメントを行い、運用コストの削減や業務負荷の軽減に貢献しています。また、クラウドセキュリティサービス「Safing」やクラウド包括支援サービス「JIG-SAW PRIME」を通じて、クラウド環境の安全性向上と運用支援を行っています。

IoT向けサービスでは、IoTエンジン「NEQTO」を中心に、組み込みマイクロプロセッサ向けエンジンの提供やマシンの安全管理サービスを提供しています。これにより、エッジからクラウド間のIoTデータストリームの自動課金や、多彩な課金モデルの実現を可能にしています。

さらに、同社は再生医療分野や自動運転・自動操縦分野への技術応用を進めており、これらの分野でのイノベーションにも貢献しています。例えば、失明した方の視覚を回復するための視覚再生プロジェクトや、自動運転・自動操縦ソフトウェアの開発などが挙げられます。

JIG-SAWは、これらの事業を通じて、インターネット・IoTの根元で中核を担う企業として、グローバルな事業展開を進めています。

経営方針

JIG-SAWは、IoT時代の幕開けに伴い、あらゆる機器や生物までもがインターネットネットワークに繋がる世界を見据え、極小ソフトウエア(アルゴリズム)の開発と、それによって得られる膨大なデータの監視・運用・制御の独自技術を核とした成長戦略を推進しています。同社は、これらの技術を活用し、世界中で新たに立ち上がる革新的なテクノロジーやサービスを支え、未来を導く一員となることを目指しています。

経営目標として、安定的な事業拡大を通じて企業価値、特に時価総額を継続的に高めることを掲げており、売上高、営業利益、営業利益率、営業キャッシュ・フローの継続的向上に努めています。中長期的な経営戦略としては、IoE(Internet of Everything)とIoA(Internet of Abilities)を見据えた事業基盤の強化を重視しており、ソフトウエア技術、ハードウエア技術、自動運転・操縦技術、データ制御技術の4つのコア技術を軸に、業種や規模にとらわれない双方向データ制御のIoTサービス実現を目指しています。

また、JIG-SAWは、研究開発、販売促進費、人件費、グローバル展開のための先行投資を継続し、IoTデバイス管理アルゴリズム「NEQTO」をファブレスOEMモデルで展開することにより、グローバル企業との統合ソリューションを加速させ、世界中のエコシステムを支えるビジネスへと昇華させる方針です。さらに、システムマネジメントサービスのグローバル化、クラウドセキュリティSaaSサービスの展開、自動運転ソフトウエアライセンスの商用化を進めています。

中長期的な成長に向けた先行投資として、全産業向けに提供可能なサービスの強化、IoT市場における強固な事業利益創出と財務基盤の維持、高い事業成長の実現を目指しています。グローバルマーケットでのビジネス展開も重視し、日本だけでなく欧米・アジア等のグローバル市場をターゲットに、システムマネジメントを軸としたサービス提供を強化していく予定です。