ハビックスJP:3895

時価総額
¥43.3億
PER
8.4倍
不織布関連事業では、パルプ不織布(クッキングペーパー、おしぼり、ドリップ吸収シート等)と化合繊不織布(紙おむつ、ペットシーツ表面材)を生産・販売。紙関連事業では、衛生用紙(紙おむつ・ペットシーツの吸収体包合紙、おしぼり、テーブルナプキン等)を手がける。

沿革

1950年12月

岐阜県関市で「株式会社大黒屋(味噌、たまり醸造業)」を設立。

1952年10月

「福村製紙株式会社」に改称し、本社を岐阜市加納に移転。「黒ちり紙(古紙を使用したトイレ紙)」の製造を開始。

1955年4月

「白ちり紙(漂白済みのトイレ紙)」の製造に転換、一部トイレットペーパーの製造に着手。

1970年6月

「ナプキン原紙」の製造を開始。

1973年8月

「トイレットペーパー」の製造を中止。「紙オシボリ原紙」の製造を開始。

1978年11月

穂積工場を新設し、「ポケットティッシュ原紙」の製造を開始。

1981年10月

茜部工場を新設し、「ボックスティッシュ」の加工を開始。

1982年4月

「衛生用紙(紙オムツ吸収体用途)」の製造を開始。

1984年12月

東京営業所を設置。

1986年10月

伊自良工場を新設し、サーマルボンド製法による「化合繊不織布」の製造を開始。

1987年9月

伊自良工場を増設し、「ボックスティッシュ」の加工を開始。

1987年11月

本社を伊自良工場に移転。茜部工場を閉鎖。穂積工場を増築して、増産体制を整備。

1992年3月

穂積工場の月産1,500トン体制を確立。

1993年3月

「ハビックス株式会社」に改称。

1994年7月

不織布販売会社「ジェイソフト株式会社」を設立。東京営業所を統合。

1994年8月

伊自良工場にて、「パルプ不織布」の製造、「クッキングペーパー」の加工を開始。

1995年3月

岐阜工場(旧本社工場)を閉鎖。

1995年6月

「ボックスティッシュ」の加工を中止。

2000年1月

本社を岐阜市福光東に移転。

2004年11月

ISO9001認証取得。

2005年2月

ジャスダック証券取引所に株式を上場。

2005年11月

ISO14001認証取得。

2007年6月

海津工場を新設し、「衛生用紙」の製造を開始。

2008年9月

「ジェイソフト株式会社」を完全子会社化。

2010年4月

ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに株式を上場。

2012年8月

タイ王国に、「HAVIX TRADING(Thailand) Co., Ltd.」を設立。

2012年12月

本巣工場を新設し、「化合繊不織布」の製造を開始。

2013年7月

大阪証券取引所と東京証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。

2015年9月

森林認証取得。

2015年12月

本巣工場を増設し、「化合繊不織布」の増産体制を整備。

2019年12月

海津工場を増設し、「衛生用紙」の増産体制を整備。

2020年7月

海津工場にて、「不織布マスク」の加工を開始。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、スタンダード市場へ移行。

事業内容

ハビックスは、自社および連結子会社2社を含むグループで、不織布および紙の製造・加工・販売を主軸に事業を展開しています。同社の事業は大きく分けて、不織布関連事業と紙関連事業の2つのセグメントに分類されます。

不織布関連事業では、パルプ不織布と化合繊不織布の2種類を生産・販売しています。パルプ不織布は、エアレイド製法により生産され、クッキングペーパーやおしぼり、肉や魚のドリップ吸収シートなどに使用されます。一方、化合繊不織布は、サーマルボンド製法で製造され、紙おむつやペットシーツの表面材として利用されています。連結子会社のジェイソフト株式会社は、ハビックスが生産するパルプ不織布の販売を担当し、もう一つの連結子会社HAVIX TRADING(Thailand) Co., Ltd.は、タイ国内で不織布製品の販売を行っています。

紙関連事業では、フレッシュパルプを主原材料とした衛生用紙を生産・販売しており、紙おむつやペットシーツの吸収体の包合紙、おしぼり、テーブルナプキンなどに使用されています。

ハビックスグループは、これらの製品を通じて、日常生活に欠かせない多様な用途に対応する製品を提供し、消費者のニーズに応えています。

経営方針

ハビックスは、不織布および紙の製造・加工・販売を行う企業であり、その成長戦略は、社会への貢献と企業価値の向上を目指しています。同社は、「創和」を経営理念とし、「ビューティフルライフ創造企業」としての姿勢を強調しています。これは、衛生・安心・快適な製品を通じて社会に貢献し、新しい製品の創出を通じて快適な生活を提供することを目指しています。

中長期経営戦略として、ハビックスは2023年度から2030年度にかけての長期経営ビジョン2030と第1次中期経営計画2026を策定しました。この計画では、「新事業・新分野創出」「競争力強化」「経営基盤強化」「人材マネジメント」「サステナビリティ対応」の5つの経営戦略を掲げています。これらの戦略を通じて、外部環境の変化に強いビジネスモデルへの転換や収益性の改善を図り、営業利益の拡大を目指しています。

また、ハビックスは、新商品・新事業領域の積極的な推進、既存事業の拡充、もの造り基盤の再構築、経営基盤の強化、社会的貢献など、様々な取り組みを推進しています。これらの取り組みは、環境やライフスタイルの変化に対応し、市場ニーズを的確に捉えることを目的としています。特に、環境問題への積極的な取り組みや、サステナブルな社会の実現に貢献することを重視しています。

ハビックスの成長戦略は、社会への貢献と企業価値の向上を両立させることに焦点を当てており、新しい技術や製品の開発、事業の多角化、そして社会的責任の果たし方を通じて、持続可能な成長を目指しています。