ニッポン高度紙工業JP:3891

時価総額
¥221.7億
PER
13.4倍
アルミ電解コンデンサ用セパレータ、電池セパレータ等の機能材製造・販売に特化。

沿革

1941年8月

ビスコース加工紙「高度紙」の製造および販売を目的として、高知市にニッポン高度紙工業株式会社を設立

1943年4月

電解コンデンサ用セパレータの生産を開始

1954年11月

1号抄紙機を設置し、「機械抄き」タイプの電解コンデンサ用セパレータの生産を開始

1961年11月

2号抄紙機を設置し、日本で初めて二重紙の生産を開始

1963年4月

電解コンデンサ用セパレータの輸出(中国、台湾、ブラジル等)を開始

1966年3月

3号抄紙機運転開始

1968年8月

高知県高知市春野町にて春野工場(現:本社工場)操業開始、5号抄紙機運転開始

1969年8月

6号抄紙機運転開始

1971年10月

本社を高知県高知市春野町に移転

1971年12月

7号抄紙機運転開始

1972年8月

本州製紙㈱(現:王子エフテックス㈱)と電解コンデンサ用セパレータについて業務提携

1976年4月

低インピーダンス電解コンデンサ用セパレータを開発

1977年8月

アルカリマンガン乾電池用セパレータを開発

1985年3月

8号抄紙機運転開始

1987年3月

耐熱性樹脂「ソクシール」の製造設備を設置、機能性樹脂の事業活動開始

1987年5月

不織布製造設備を設置

1988年1月

10号抄紙機運転開始

1989年4月

無水銀アルカリ電池用セパレータを開発

1992年6月

高知県安芸市にて安芸工場操業開始、11号抄紙機運転開始

1992年12月

ニッケル水素電池用セパレータを開発

1995年8月

12号抄紙機運転開始

1996年2月

日本証券業協会に店頭登録

2000年6月

回路基板(FPC)新工場を建設

2001年8月

N-1号抄紙機運転開始

2002年6月

マレーシアに現地法人NIPPON KODOSHI KOGYO(MALAYSIA)SDN.BHD.(現・連結子会社)を設立

2003年7月

中国・蘇州に合弁会社蘇州萬旭光電通信有限公司を設立(2013年4月に当社出資持分を譲渡)

高知県安芸市の山林240haを水源涵養保安林として取得

 2004年8月

高知県南国市にて南国工場操業開始

2004年12月

ジャスダック証券取引所に株式を上場

2009年5月

リチウムイオン電池用セパレータ市場に本格参入

2012年3月

高知県J-VER制度の認証を民間企業として初取得

2012年10月

鳥取県米子市にて米子工場操業開始、R-1号抄紙機運転開始

2013年7月

東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場

2016年1月

フィリピンのパルプ製造会社Albay Agro-Industrial Development Corporationを買収(2018年6月に当社保有全株式を譲渡)

2019年12月

多様な生態系の保全を目的に、民間企業として全国初の「緑の回廊」協定を森林管理局と締結

2020年3月

経済産業省と東京証券取引所が選定する「健康経営銘柄」に初選定

2022年4月

東京証券取引所のJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行

2023年4月

NKKソリューションズ株式会社を設立

事業内容

ニッポン高度紙工業およびその連結子会社1社は、特定の高機能材料の製造と販売に特化しています。主に、アルミ電解コンデンサ用セパレータと電池セパレータ等の機能材を手がけており、これらは電子機器や電池の性能を向上させるために不可欠な部品です。アルミ電解コンデンサ用セパレータは、アルミ電解コンデンサの性能を決定づける重要な役割を担っており、同社の製品は高い信頼性と性能で知られています。また、電池セパレータは、電池の安全性と効率を高めるために使用される材料であり、同社はこの分野でも高品質な製品を提供しています。ニッポン高度紙工業グループは、これらの製品を通じて、電子機器や電池の性能向上に貢献していると言えます。

経営方針

ニッポン高度紙工業は、エレクトロニクス産業に不可欠なアルミ電解コンデンサ用セパレータおよび機能材の安定供給を通じて、顧客満足度の向上とエレクトロニクス産業の発展に寄与することを目指しています。同社は、企業理念と長期目標に則り、社員一人一人の能力向上と自己革新に取り組みながら、多様化・複雑化するニーズに応え、お客様との強固な信頼関係の構築を通じて企業価値の向上を目指しています。

2022年3月期から2024年3月期にかけての3ヵ年中期事業計画では、経営数値目標として連結売上高190億円(うち機能材売上高46億円)、連結営業利益35億円以上、自己資本利益率(ROE)10%以上を設定しています。この計画の下、ニッポン高度紙工業は4つの基本戦略を推進しています。これには、成長分野における重点的取り組み、競争力の強化、人材への投資、そして社会の持続的発展に貢献するCSR経営の推進が含まれます。

具体的には、車載、通信関連、環境関連市場で成長が期待される製品の販売拡大、高付加価値セパレータの開発体制強化、デジタル技術を活用した業務プロセス改革、効率的な生産体制の構築、安定供給体制の強化、次世代人材の育成、健康経営の推進などに取り組んでいます。これらの戦略は、ニッポン高度紙工業が直面する経営環境の変化に対応し、持続可能な成長を実現するためのものです。

ニッポン高度紙工業は、これらの成長戦略を通じて、エレクトロニクス業界の発展に貢献し、企業価値のさらなる向上を目指しています。