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巴川コーポレーションJP:3878
事業内容
巴川コーポレーションは、複数の事業セグメントを持ち、多岐にわたる事業を展開しています。主な事業セグメントには、トナー事業、半導体・ディスプレイ関連事業、機能性シート事業、セキュリティメディア事業、新規開発事業があります。
トナー事業では、複合機やプリンター用のトナーを製造・販売しています。巴川コーポレーションは、グローバルな生産販売体制を整え、各拠点間で製品を供給し合い、事務機器メーカーや複合機メーカーに販売しています。
半導体・ディスプレイ関連事業では、光学フィルムや半導体実装用テープを製造・販売しています。FPD向け光学フィルムやQFPリードフレーム固定テープをフィルムメーカーやICメーカーに提供しています。
機能性シート事業では、製紙や機能性不織布の製造・販売を行っています。電気絶縁紙やセラミック繊維シートを代理店や需要家に販売し、紙に塗工した製品を鉄道・バス会社などに直接販売しています。
セキュリティメディア事業では、有価証券やカード、磁気記録関連製品の製造・加工を行い、情報処理関連事業も展開しています。これらの製品を需要家に提供しています。
新規開発事業では、巴川コーポレーションが持つ基礎技術を活用し、新製品の開発と販売を行っています。これにより、革新的な製品を市場に提供しています。
その他の事業として、不動産賃貸や物流サービスを展開しています。子会社の巴川物流サービス株式会社は、製品の輸送や保管を担当し、効率的な物流を支えています。
経営方針
巴川コーポレーションは、2026年3月期を最終年度とする第8次中期経営計画を策定し、事業ポートフォリオの転換を通じた成長と企業体質の変革を目指しています。この計画では、5GやDXを支える事業の展開、SDGsに資する製品の開発、構造改革を通じた企業価値の向上を掲げています。
同社は、トナー事業や半導体・ディスプレイ関連事業を中心に、安定した収益構造を確立しています。特に、半導体実装用テープ事業は、車載用途を中心に成長が期待されており、今後も市場シェアの拡大を目指しています。また、ディスプレイ用光学フィルム事業では、車載用途でのシェア拡大を進めています。
機能性シート事業では、抄紙技術を活かし、パルプ以外の原料を用いた製品化を進めています。中国経済の影響で販売は低迷していますが、競争環境に恵まれており、今後のビジネスチャンスが期待されています。さらに、セキュリティメディア事業では、デジタル社会におけるセキュリティニーズに対応し、成長を図っています。
巴川コーポレーションは、成長分野への経営資源投入や新製品の立ち上げを通じて、中長期的な成長を実現する方針です。また、サステナビリティ基本方針の策定やDXによる業務革新を進め、企業価値の向上を目指しています。これにより、持続可能な成長を追求しています。