芦森工業JP:3526

時価総額
¥250.2億
PER
13.8倍
自動車用シートベルトやエアバッグを含む自動車安全部品事業、高機能資材織物や消防用ホースを扱う機能製品事業、太陽光を活用した売電事業。

事業内容

芦森工業は、主に「自動車安全部品事業」と「機能製品事業」の2つの事業セグメントを展開しています。これらの事業は、国内外で包括的な戦略を立案し、事業活動を行っています。芦森工業は、14の子会社と1つの関連会社、その他1つの関係会社を持ち、グループ全体で事業を推進しています。

自動車安全部品事業では、主に自動車用シートベルト、エアバッグ、トノカバー、電動リアサンシェードなどを製造・販売しています。これらの製品は、芦森工業自身だけでなく、芦森工業山口やオールセーフなどの子会社、さらに海外の関連会社でも製造・販売されています。これにより、グローバルな市場での競争力を高めています。

機能製品事業では、高機能資材織物や合繊ロープ、消防用ホース、消火栓用ホース、産業用ホース、防災用品などを提供しています。また、管路補修用ホースや関連工事も手がけています。これらの製品は、オールセーフやジェット商事などの子会社、ヤシロコンポジットといった関連会社を通じて製造・販売されています。

その他の事業として、芦森工業は太陽光を活用した売電事業も行っています。この事業は、再生可能エネルギーの活用を通じて、持続可能な社会の実現に貢献しています。これにより、芦森工業は多角的な事業展開を行い、安定した収益基盤を築いています。

経営方針

芦森工業は、長期的な成長を目指し、堅実な経営基盤の確立と卓越した技術力を活かした新製品の開発を推進しています。同社は「信用を重んじ、堅実を旨とする」ことを基本方針とし、社会貢献を重視した事業活動を展開しています。新たな中期経営計画では、ミッション・ビジョン・バリューを見直し、企業の方向性を明確にしました。

同社の中期経営計画「Road to 150」では、2030年に向けた成長基盤の整備を進めています。2025年からの3年間で、総額210億円の設備投資と研究開発投資を計画し、連結売上高900億円、連結営業利益60億円を目指しています。投資と株主還元のバランスを重視し、安定した配当を行う方針です。

自動車安全部品事業では、豊田合成とのアライアンスを活用し、エアバッグやシートベルトの拡販を進めています。技術競争が激化する中、次世代シートベルトや内装品の開発、品質向上、生産性の向上を図るための施策を展開しています。グローバル市場での競争力を高めるため、迅速な対応が求められています。

機能製品事業では、インフラの老朽化や災害対策に対応する製品の開発を進めています。パルテム関連では、下水道分野での新工法開発や上水道分野への参入を目指しています。防災関連では、高機能消防ホースの販売拡充を図り、産業資材関連では、物流省力化製品の拡販を進めています。

財務・投資戦略では、「攻めの投資」への転換を図り、未来の収益基盤を整備しています。研究開発費を増大させ、新規分野の開発や製織技術の向上を目指しています。成長投資と設備更新に重点を置き、持続可能な成長を実現するための基盤を強化しています。