RS TechnologiesJP:3445

時価総額
¥840.7億
PER
シリコンウェーハ再生、プライムシリコンウェーハ製造販売、半導体関連装置・部材販売、ソーラー事業、技術コンサルティングを展開。

沿革

2010年12月

東京都品川区において、シリコンウェーハ再生事業を主たる事業として株式会社RS Technologiesを設立

ラサ工業株式会社からシリコンウェーハ再生事業に関する装置を購入し、三本木工場(宮城県大崎市)の工業棟を賃貸借契約を締結するとともに、ラサ工業株式会社を退職した従業員の一部を雇用

2011年1月

三本木工場において操業開始

2011年11月

三本木工場がUKAS(注1)より「ISO9001:2008」(品質マネジメントシステム)認証取得

2013年3月

東京都公安委員会より古物商許可証を取得

半導体生産設備の買取・販売を開始

2013年10月

三本木工場においてソーラー事業を開始

2014年2月

台湾に子会社として艾爾斯半導體股份有限公司(現・連結子会社)を設立

2015年3月

東京証券取引所マザーズに株式を上場

2015年6月

三本木工場第8工場竣工

2015年12月

艾爾斯半導體股份有限公司(現・連結子会社)の台南工場竣工

2016年9月

東京証券取引所市場第一部へ市場変更

2018年1月

中国北京市に北京有色金属研究総院及び福建倉元投資有限公司との合弁会社である北京有研RS半導体科技有限公司(現・連結子会社)を設立するとともに、有研半導体材料有限公司(現・連結子会社)を連結子会社化

2018年5月

株式会社ユニオンエレクトロニクス(現・株式会社ユニオンエレクトロニクスソリューション(現・連結子会社))の株式を全て取得し連結子会社化

2018年8月

中国徳州市に子会社として山東有研半導体材料有限公司(現・連結子会社)を設立

2019年1月

株式会社DG Technologies(現・連結子会社)の株式を全て取得し連結子会社化

2020年2月

中国上海市に子会社として上海悠半導体有限公司を設立

2020年3月

中国徳洲市に山東有研RS半導体材料有限公司(現:持分法適用会社)を設立並びに中国北京市に子会社として有研艾唯特(北京)科技有限公司を設立

2020年7月

山東有研RS半導体材料有限公司へ出資を行い、持分法適用会社化

2021年6月

有研半導体材料有限公司は組織形態を株式会社へ変更するとともに社名を変更(新社名:有研半導体硅材料股份公司)

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行

2022年11月

有研半導体硅材料股份公司が上海証券取引所科創板市場に株式を上場

事業内容

RS Technologiesは、複数の事業セグメントを持つグローバル企業です。同社グループは、シリコンウェーハの再生事業、プライムシリコンウェーハの製造販売事業、半導体関連装置・部材等の販売事業、そして太陽光発電や技術コンサルティングなどのその他事業を展開しています。

シリコンウェーハ再生事業では、半導体製造過程で使用されたモニタウェーハの再生加工を行い、これを半導体製造会社に再供給しています。この事業は、半導体製造のコスト削減と環境保護の両面から需要が高まっています。また、プライムシリコンウェーハの製造販売事業では、新品のシリコンウェーハを製造し、半導体メーカーに供給しています。これらのウェーハは、半導体デバイスの基板材料として不可欠です。

半導体関連装置・部材等の販売事業では、中古の半導体製造装置や消耗品を中国市場を中心に販売しており、この事業は、コスト削減を図る半導体メーカーにとって重要な選択肢となっています。

その他の事業として、RS Technologiesは太陽光発電事業を通じて再生可能エネルギーの普及に貢献しており、技術コンサルティング事業では、半導体ウェーハ製造工程の技術指導や教育サービスを提供しています。

これらの事業を通じて、RS Technologiesは半導体産業のサプライチェーンにおいて重要な役割を果たし、環境保護と経済発展のバランスを追求しています。

経営方針

RS Technologiesは、半導体市場の長期的な需要増加に対応するため、技術開発、営業施策、製造体制の強化、そして積極的な海外進出を中心とした成長戦略を推進しています。同社は、ウェーハ再生事業を主軸に、半導体メーカーからの需要を捉えるため、国内外を問わず市場拡大を目指しています。

技術開発では、8インチウェーハの結晶技術の確立と、12インチハイエンド向け再生技術の開発に注力しています。これにより、プライムウェーハ事業の安定化と、最先端の微細化技術への対応を図っています。

営業施策面では、アメリカ、欧州、アジアの主要国との取引強化、大手半導体デバイスメーカーとの安定的な取引の確保、モニタウェーハや半導体関連商品の販売強化を目指しています。これにより、グローバルな市場での同社の存在感を高めることを目論んでいます。

製造体制の面では、半導体デバイスの高集積度化に対応するための設備拡充と、高度な知識・技能を有する人材の確保に努めています。これにより、製品品質の向上と生産効率の最適化を図っています。

さらに、海外進出を積極的に進めることで、主要な半導体メーカーの需要に迅速に対応し、グローバルなビジネス展開を加速しています。これらの戦略を通じて、RS Technologiesは半導体産業における競争力の強化と持続可能な成長を目指しています。