MIEコーポレーションJP:3442

時価総額
PER
金属加工品の製造・販売とグループ経営管理の有力企業。特殊金属部品、精密加工や表面処理のソリューションを展開。連結子会社3社、持分法適用関連会社1社を擁し経営計画・管理を実施。国内基盤で上海に関連会社を展開。

事業内容

MIEコーポレーションは、金属加工品を手がける子会社やグループ会社の経営計画・管理を行う企業です。同社は金属部品の製造と販売を主力に、製造現場の統括や販路の整備を通じて事業を展開しています。

同社の主要顧客は自動車や産業機械、電子機器などの製造業が中心で、量産向け部品から中小ロットの特注品まで幅広く供給しています。収益は製品の販売が柱であり、グループ内での生産最適化や管理業務からの安定した収入も加わります。

事業は製造販売、グループ経営管理、海外関連会社への投資の大きく三つに分かれています。連結子会社には㈱MIEテクノ、㈱MIEフォワード、㈱中部マテリアルズがあり、上海にある関連会社は海外での生産・販売拠点として機能し、国内外の供給網を支えています。

経営方針

同社は「Planting Seeds for Growth ~成長に向けた種をまこう~」を掲げ、2022年度の創業115周年を節目として次の3年間を長期再成長に向けた重要期間と位置づけています。具体的な数値目標は開示されていませんが、同社は売上高、売上総利益率、経常利益を主要な経営指標として重視し、既存事業の強靭化と成長分野への参入を両輪に、収益の安定化と利益率の改善を目指しています。

同社は重点投資分野として、従来の自動車や産業機械向け部品に加え、半導体など品質要求の高い分野への参入を掲げています。差別化戦略としては、継手や金属加工における技術力と品質管理を武器に、高付加価値製品の受注を拡大する方針です。併せて、属人化している見積り作業の自動化や製造工程の機械化を進めることで、価格変動や市況に左右されにくい経営基盤を築こうとしています。

新市場の開拓・事業拡大では、グループ内の生産最適化や海外関連会社(上海拠点など)を活かした供給体制の強化を行います。見積りの早期化による受注機会の拡大や、中小ロットから量産まで幅広い対応力の強化を通じて、国内外の需要取り込みを狙っています。また、米国関税や為替変動といった外部リスクを注視しつつ、販路整備とグループ経営管理で収益の安定化を図っています。

技術革新面では、工場全体の生産性向上を目的に自動溶接機や三次元測定機の導入を進めています。これにより省力化と検査精度の向上を同時に狙い、半導体分野で求められる高い品質要求に応える製造・検査体制を構築します。さらに、現場の機械化や見積り自動化を通じて人に依存しない業務プロセスを整備し、安定した利益確保につなげることを同社は目指しています。