日創グループJP:3440

時価総額
¥65.5億
PER
11.8倍
金属加工・化成品・建設・タイルなどの製造・販売の大手。太陽電池アレイ支持架台、金属サンドイッチパネル、止水テープを展開。2025年6月1日付で持株会社体制へ移行、金属加工事業を100%子会社へ承継。国内中心に展開。

事業内容

日創グループは金属加工、化成品、建設、タイルなど複数の分野で製造・販売と施工を手がける総合メーカーです。主力製品には太陽光パネル用の支持架台や金属サンドイッチパネル、下水道用の耐震継手、止水テープ、住宅向けの湿式・乾式タイルなどがあり、設計から加工・施工まで一貫して対応しています。なお、同社は2025年6月1日に持株会社体制へ移行し、金属加工事業を100%子会社に承継しました。

同社の主要顧客は建設会社、エネルギー事業者、機械・自動車メーカー、自治体や住宅メーカーなどで、公共インフラや建築分野向けの需要が収益の中心になります。収益構造は製品販売と建設工事の請負が柱で、各子会社が専門領域ごとに製造と販売を担うことで安定した売上を確保しています。

事業は金属加工、化成品、建設、タイル、その他の報告セグメントに分かれており、それぞれで製品ラインを持っています。金属加工では太陽電池支持架台や空調関連機器、防音ボックスなどを扱い、化成品ではゴム・ウレタン・樹脂製品としてマンホール継手や止水テープ、車両向け部品を供給しています。建設事業は内外装パネル工事や太陽光発電設備の設置、タイル事業は湿式・乾式タイルの製造・販売、その他では木材加工や住宅設備のネット販売、ものづくり支援のウェブサービスやシステム受託開発を行っています。

経営方針

同社は第4次中期経営計画に基づき、最終年度である2027年8月期に売上高300億円、EBITDA27億円、ROE8%を達成することを成長目標に掲げています。これらの数値を達成するために、合併・買収や先行投資を中核に据えた中期戦略を採用しており、具体的にはM&A投資枠50億円、先行投資枠10億円を設定しています。経営理念である「創る」力を価値創造の源泉と位置づけ、グループ全体で価値創造プロセス(同社の呼ぶ「日創BOOOOST!」)を回して持続的な企業価値向上を目指しています。

同社は重点投資分野として、金属加工や化成品、建設・タイルなど既存の製造領域を深堀りするとともに、太陽光架台や下水道向け耐震継手、止水テープといった社会インフラに直結する製品群を差別化の軸にしています。設計から加工・施工まで一貫して提供できる体制を強みに、顧客の工程短縮や品質管理ニーズに応えることで価格競争だけに陥らない競争力を構築しています。加えて、製造原価低減やグループ横断の営業展開を通じて付加価値を高める施策を進めています。

同社は新市場開拓と事業拡大に向け、持株会社体制への移行(2025年6月1日実施)を通じてグループ支援体制を強化し、M&Aを成長ドライバーとしてグループ企業数の拡大を図っています。買収後の統合(PMI)を着実に実行することでシナジー創出を目指し、設計工程や調達の一部を海外へ移転する海外拠点化プロジェクトや、ウェブを活用したものづくり支援・住宅設備の販売など非製造領域の拡大にも取り組んでいます。これにより公共インフラや再エネ、住宅市場といった需要の安定した分野での収益基盤を強化しています。

同社は技術革新と人材投資を重要施策と位置づけ、研究開発や新製品開発への先行投資、人材の採用・育成に資金を振り向けています。デジタル化による設計や生産の効率化、材料や加工技術の改良を進めることで製品性能の向上とコスト競争力の両立を図っています。また資本コストや株価を意識した経営を掲げ、ROE目標の達成に向けて投資判断や資本配分を厳格化し、長期的な企業価値の向上に取り組んでいます。