トーエルJP:3361

時価総額
¥164.1億
PER
10.3倍
エネルギー事業ではLPガス販売、関連機器の卸・小売、保安管理、顧客サービス、住宅関連設備機器の販売、ウォーター事業では「アルピナ」「Pure Hawaiian」の製造販売を展開。

沿革

1963年5月

LPガス小売業を目的として、神奈川県横浜市港北区新吉田町に東京エルピー瓦斯株式会社(資本金700千円 現・株式会社トーエル)を設立

1972年3月

埼玉県白岡市上野田に、白岡営業所(現・埼玉TASKセンター)を開設(注1)

1972年12月

大型団地へのLPガス供給を目的に横浜市港北区新吉田町に、東京興発株式会社(資本金1,000千円 現・トーエルシステム株式会社)を設立

1973年6月

大型配送の業務委託を目的として、横浜市港北区新吉田町にトーエル商事株式会社(資本金3,000千円 トーエルサービス株式会社 2011年5月に当社へ吸収合併)を設立

1973年12月

LPガス製造・卸売業を目的として、神奈川県厚木市上依知字に株式会社トーエル(資本金30,000千円)を設立、充填基地にすると共に容器再検査所、配送センター及び安全点検センター開設

1977年2月

神奈川県厚木市上依知字に、厚木営業所(現・厚木TASKセンター)を開設

1987年8月

茨城県土浦市上高津字沼下に、土浦工場を開設

1988年2月

神奈川県綾瀬市深谷に、湘南営業所(現・湘南TASKセンター)を開設

1989年3月

安全点検業務を強化する体制を作ることを目的として、有限会社トーエルメインテナンス(資本金17,000千円 現・株式会社ミナックス)を設立(注2)

各地営業所の呼称を「TASKセンター」に改称、販売店顧客に対する配送・管理・緊急出動・保安業務など24時間365日対応する「TASKシステム」を構築

1991年7月

埼玉県川越市鯨井に、川越TASKセンターを開設

1992年10月

埼玉県北埼玉郡騎西町芋茎に、北埼玉TASKセンター(現・南埼玉TASKセンターに統合)を開設

1995年6月

横浜市金沢区福浦に、カマタエナジー株式会社・三石液化ガス株式会社と提携してデポを開設「横浜南配送センター」を開設、同所に横浜南TASKセンターを開設

1996年12月

「関東通産局(現・関東経済産業局)認定保安機関」第1号取得

1997年4月

西東京地区の顧客の高密度化を促進し営業基盤を確立するため、東京都羽村市神明台に株式会社東興から土地・社屋他営業の全部を買取り、トーエル東興株式会社(資本金10,000千円)を設立

1997年7月

東京都羽村市神明台に、西東京TASKセンターを開設

1997年7月

本社を神奈川県横浜市港北区高田町に新築移転

1999年10月

事業規模の拡大と強化を目的に東京エルピー瓦斯株式会社を存続会社として株式会社トーエルを吸収合併、東京エルピー瓦斯株式会社を株式会社トーエルに商号変更

1999年11月

グループ再編のため、トーエル商事株式会社をトーエルサービス株式会社に商号変更し、有限会社トーエルメインテナンスから安全・点検業務を引き継ぐと共に器具販売業務を集約

1999年12月

容器再検査業務を独立させる目的で、神奈川県厚木市上依知字に株式会社トーエルエンジニアリング(資本金10,000千円 現・LPG物流株式会社)を設立

2000年2月

グループの結束強化のため、東京興発株式会社及びトーエルサービス株式会社を100%子会社化

2002年1月

新規事業としてハワイウォーター販売事業を立ち上げ、当該事業の重要な役割を担う株式会社ミナックス(資本金10,000千円)を100%子会社化

2002年11月

横浜市保土ヶ谷区今井町に、有限会社大和商事の土地を買取り、事務所・デポを設置、保土ヶ谷
TASKセンターを開設

2002年11月

ハワイウォーター事業の育成・強化のために、ハワイウォーター部を設置

2003年4月

トーエル東興株式会社を清算(同年8月清算結了)

2003年6月

横浜市港北区新吉田町にハワイウォーター販売事業のさらなる拡大に備えて、事業用倉庫として土地及び建物を購入し、「横浜ストックヤード」を開設

2004年4月

株式会社ミナックスは株式会社HWコーポレーションに商号変更

2004年8月

ハワイウォーターの品質管理・製造設備の稼動状況の把握を行うため米国ハワイ州にTOELL U.S.A. CORPORATION(資本金100千ドル)を設立

2005年2月

株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場

2006年1月

国産ピュアウォーターの製造をするため長野県大町市に白馬ウォーター株式会社(資本金10,000千円 現・アルプスウォーター株式会社)を設立

2006年9月

アルプスウォーター株式会社にて国産ピュアウォーターの製造を開始

2008年1月

日本レストランシステム株式会社と折半出資し、ネット販売事業への参入を目的とする合弁会社T&Nネットサービス株式会社を設立

2008年7月

国産ピュアウォーターの製造をするため山梨県北杜市に南アルプスウォーター株式会社(資本金50,000千円)を設立

2009年5月

東京都国立市泉に、多摩TASKセンターを開設

2009年9月

日本レストランシステム株式会社と折半出資し、水耕栽培による野菜等の生産を目的とする合弁会社T&Nアグリ株式会社を設立

2010年5月

埼玉県三郷市高州に、三郷TASKセンターを開設

2011年5月

保安業務の更なる充実と業務効率の向上を目的に100%子会社であるトーエルサービス株式会社を吸収合併

2012年5月

東京興発株式会社はトーエルシステム株式会社に商号変更

2012年12月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場

2013年3月

大阪証券取引所JASDAQ市場の上場を廃止

2013年4月

TOELL U.S.A. CORPORATIONに追加出資し同社を連結子会社化

2013年5月

米国ハワイ州にピュアウォーターの生産工場、Moanalua Factory(ハワイ第1工場)を竣工

2013年9月

株式会社トーエルエンジニアリングはLPG物流株式会社に商号変更

2013年12月

東京証券取引所市場第一部に指定

2015年1月

コールセンターと事務センター機能を分社化し株式会社TOM(連結子会社)を設立し、横浜、羽村コールセンター、羽村事務センターを設置

2015年5月

国内のピュアウォーターの生産拠点を大町工場に集約し合理化を図るため南アルプスウォーター株式会社を吸収合併

2017年12月

厚木工場内にバルク工場新設

2019年6月

ボトルウォーター需要の伸びに備え、米国ハワイ州にNimitz Factory(ハワイ第2工場)を竣工

2021年3月

経営資源の集約と効率的な組織運営を目的として、株式会社HWコーポレーションを吸収合併

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、東京証券取引所スタンダード市場へ移行

事業内容

トーエル及びそのグループ会社は、主にエネルギー事業とウォーター事業を展開しています。エネルギー事業では、LPガスの卸売りと小売りを中心に、関連機器の販売、保安管理、顧客サービス業務、さらには住宅関連設備機器の販売を手掛けています。このセグメントにおけるサービスは、LPガスの販売、関連器具の販売、LPガス配管工事(外注)、LPガス充填業務、LPガス容器の再検査や管理、コールセンターや事務センターの運営管理、ホームサービスなど多岐にわたります。

ウォーター事業では、国産ピュアウォーター「アルピナ」とハワイ産ピュアウォーター「Pure Hawaiian」の製造販売を行っています。この事業セグメントでは、アルプスウォーター株式会社が国産ウォーターの製造を、トーエルが国産ウォーターとハワイ産ピュアウォーターの販売を、そしてTOELL U.S.A. CORPORATIONがハワイ産ピュアウォーターの製造を担当しています。

トーエルグループは、これらの事業を通じて、エネルギー供給と健康志向の高い水の提供という二つの重要な市場ニーズに応えています。エネルギー事業では、安全で快適な生活環境の提供を目指し、ウォーター事業では、清潔で安全な水の供給を通じて、消費者の健康と生活の質の向上に貢献しています。

経営方針

トーエル及びそのグループ会社は、エネルギー事業とウォーター事業を中心に展開しており、その成長戦略においては、ライフライン・コンシェルジュとしての役割を重視しています。同社は、「火」「水」「空気」を通じて快適な生活を提案し支えることを経営戦略の基本に置いており、「火」にはエネルギー事業、「水」にはウォーター事業、「空気」には未来への成長を育む新規事業を位置づけています。

物流戦略を事業の中心に据え、LPガスやボトルウォーターの宅配ビジネスを通じて、顧客の軒先まで直接届けるサービスを強化しています。この宅配事業においては、顧客ニーズの変化を迅速に捉え、自社配送による対面チャネルの強みを活かし、サービスの一層の充実を図っています。また、顧客基盤を関東圏に集中させることで供給密度を高め、コスト競争力の強化を目指しています。

中期3ヶ年事業計画に基づき、毎年期初には過年度の実績を反映した計画数値のレビューを実施しており、営業利益22.4億円、営業利益率8.1%を中期指標に設定しています。これにより、外的要因による影響を受けやすいエネルギー事業の不安定さに対応しつつ、持続可能な成長を目指しています。

さらに、ウォーター事業では高品質な天然原水と競争力ある価格をキーワードに、ブランディング戦略を継続し、差別化を推し進めています。また、人材の確保・育成にも力を入れ、新卒採用から通年採用まで門戸を広げ、優秀な人材の確保に努めています。

トーエルグループは、これらの戦略を通じて、エネルギー供給と健康志向の高い水の提供という市場ニーズに応え、事業基盤の拡大とサービスの充実を図っています。