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ZOZOJP:3092
事業内容
ZOZOは、主にファッションECサイト「ZOZOTOWN」とファッションメディア「WEAR」の運営を行っています。ZOZOグループは、ZOZO NEXT、ZOZO Apparel USA, Inc.、ZOZO NEW ZEALAND LIMITED、南通卓騰信息科技有限公司の4つの連結子会社で構成されています。
ZOZOの事業はEC事業の単一セグメントであり、具体的にはZOZOTOWN事業、LINEヤフーコマース、BtoB事業、広告事業、その他の事業に分かれています。各事業はそれぞれ異なる形態でファッション関連のサービスを提供しています。
ZOZOTOWN事業は、買取・製造販売、受託販売、USED販売の3つの形態で構成されています。買取・製造販売では、ZOZOが在庫リスクを負い、ブランドから商品を仕入れて販売します。受託販売では、ブランドがテナント形式で出店し、ZOZOが物流を担当します。USED販売は、中古ファッション商材を買取り、販売する事業です。
LINEヤフーコマースでは、ZOZOTOWNがYahoo!ショッピングに出店し、ZOZOUSEDがYahoo!オークションに出店しています。これにより、ZOZOはLINEヤフーが運営するプラットフォームを活用して商品を販売しています。
BtoB事業では、アパレルメーカー向けにECサイトのシステム開発やデザイン制作、物流請負、マーケティング支援などを提供しています。これにより、メーカーのEC運営をサポートし、手数料収入を得ています。
広告事業では、ZOZOTOWNとWEARのユーザー基盤を活用し、取引先ブランドに広告枠を提供しています。これにより、広告収入を得るビジネスモデルを展開しています。
その他の事業には、送料収入や決済手数料収入、ZOZOMOを通じたオフライン店舗への送客、ZOZOSUITの販売などが含まれます。これらの事業は、ZOZOTOWN事業を補完する形で収益を上げています。
経営方針
ZOZOは、「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」という企業理念のもと、ファッションとテクノロジーを融合させた成長戦略を掲げています。同社は、ESG(環境・社会・ガバナンス)に積極的に取り組み、サステナブルな未来を目指しています。特に、ファッションとテクノロジーの力で個々の可能性を引き出し、社会・環境問題の解決を目指しています。
ZOZOの中期経営計画では、「MORE FASHION」×「FASHION TECH」をテーマに掲げ、ファッションとテクノロジーの融合を進めています。これにより、ファッションのさらなる追求とテクノロジーの活用を通じて、企業価値の向上を図っています。また、EC事業の成長を重視し、商品取扱高を重要な経営指標としています。
同社は、自己資本利益率(ROE)を30%以上に設定し、資本効率の高い経営を目指しています。2023年度のROEは49.4%と高水準を維持しており、目標を大きく上回っています。株主還元策として、配当性向を70.1%とし、自己株式の取得を含めた総還元性向を80%超を目指しています。
ZOZOの重点領域には、ZOZOTOWNの成長、LINEヤフーとの連携、利益構造の多様化、フルフィルメントとECシステムの強化があります。特に、ZOZOTOWNの成長では、ファッションとコスメの追求を通じて、より広範なユーザー層へのアプローチを強化しています。また、LINEヤフーとの連携を深め、シナジー効果を最大化することを目指しています。