ケイティケイJP:3035

時価総額
¥35.4億
PER
9.6倍
オフィス関連商品の生産・仕入・物流・販売とITソリューションの有力企業。リユーストナーやトナーカートリッジ等のOAサプライ、会員制ECサイト「YORIDORI」を展開。連結子会社7社体制。国内全国展開。

事業内容

ケイティケイはオフィス向けの消耗品とITサービスを中心に事業を展開しています。リユーストナーやトナー・インクカートリッジなどのOAサプライ、文具・オフィス家具に加えて、複合機や電子文書管理などのITソリューションを提供しています。

同社の主要顧客は企業や官公庁などの事業者で、オフィスの消耗品購入や複合機の導入・保守、IT環境の整備を一括で発注する法人が中心です。収益は消耗品や備品の販売、複合機の販売・保守契約、ITサービス、そして会員制のECサイトによる継続的な取引で構成されています。

同社の事業は大きくサプライ事業とITソリューション事業に分かれており、サプライではカートリッジのリユース品や各種印字用消耗品、OA用紙などを扱い、会員制EC「YORIDORI」経由の販売も行っています。IT側では複合機を中心とした文書管理やスキャン・電子化、PCやWEB会議を含む業務環境の整備、ネットワークやセキュリティの導入・保守を手掛け、子会社が物流・倉庫、EC運営、デジタルマーケティングなどの支援を担っています。

経営方針

同社は2025年8月期から2027年8月期を対象とする新中期経営計画「Growth Plan 2027」を掲げ、2027年8月期までに売上高2,000億円ではなく20,000百万円(=200億円)、営業利益600百万円(=6億円)、経常利益700百万円(=7億円)、ROE10.0%以上を目標に掲げています。収益性を高めつつ成長分野へ積極投資することで、安定した収益基盤から成長への転換を図ることを目指しています。

重点投資分野はITソリューション事業の拡大で、同社はこれを「第二の柱」と位置付けています。同時に長年築いてきたサプライ事業(リユーストナーや文具など)の顧客基盤を活用してクロスセルを進める戦略を採っています。具体的には自社ECサイト「YORIDORI」をプラットフォームとした顧客参画型のリユース循環システム「サステナブルパートナープログラム」を推進し、サプライ事業での差別化による収益改善で得たキャッシュをIT投資に振り向ける計画です。

新市場開拓では、中小企業を主なターゲットに複合機販売を起点とした提案型ビジネスを強化し、複合機導入から電子文書管理やネットワーク、セキュリティ、PC環境整備といったITサービスへと商談を広げます。デジタルマーケティングを活用したEC事業の拡大や、会員制ECを通じた継続的な取引拡大により、定期収入や保守・サービス契約の拡充を図ることで顧客接点を深め、売上と利益の両面で成長を狙っています。

技術革新への取り組みとしては、業務のデジタル化や顧客向けDX支援を重点に置いています。電子化・文書管理、遠隔会議やPC環境の整備、ネットワークとセキュリティの導入支援など、実需に即したITソリューションを強化するとともに、デジタルマーケティングやECプラットフォームの高度化で顧客獲得力を高めます。加えてサステナビリティを経営戦略の中心に据え、「環境貢献」「DX」「人材育成・多様性」「経営基盤強化」を重要課題として技術と業務プロセスの両面で改善を進める方針です。