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グンゼJP:3002
沿革
年 月 |
沿 革 |
1896年8月 |
生糸の製造販売を目的として、現本店所在地(綾部)で郡是製絲株式会社を設立 |
1934年10月 |
塚口工場新設、絹婦人長靴下事業を開始 |
1943年5月 |
商号を郡是工業株式会社に変更 |
12月 |
戦時体制のため、日本蚕糸製造㈱へ製糸17工場ほか移管 |
1946年5月 |
終戦により移管工場等が復帰し、商号を郡是製絲株式会社に復元 |
8月 |
メリヤス肌着事業開始(宮津工場) |
1949年5月 |
東京・大阪・名古屋証券取引所に株式を上場 |
1952年6月 |
ナイロンストッキング生産開始 |
1954年6月 |
ミシン糸事業開始(津山工場<現 津山グンゼ㈱ 連結子会社>) |
1958年8月 |
江南工場新設、合繊紡績事業開始(1981年撤収、1990年エンプラ事業センター<現 エンプラ事業部>を同工場に移転) |
1967年2月 |
商号をグンゼ株式会社(現社名)に変更 |
1968年11月 |
守山工場新設 プラスチックフィルム事業を強化 |
1970年3月 |
九州グンゼ㈱設立(ストッキング製造、現・連結子会社) |
9月 |
東北グンゼ㈱設立(インナーウエア製造、現・連結子会社) |
1973年4月 |
グンゼ物流㈱設立(現・連結子会社) |
10月 |
グンゼ包装システム㈱設立(プラスチックフィルムの印刷加工・販売、現・連結子会社) |
1984年12月 |
グンゼスポーツ㈱設立(現・連結子会社)、スポーツクラブ事業開始 |
1985年9月 |
グンゼ塚口開発㈱(現社名グンゼ開発㈱、現・連結子会社)が、当社塚口工場跡地に、各種商業・文化・スポーツ施設等を完成し、ショッピングセンター「つかしん」として発足(2006年4月「グンゼ タウンセンター つかしん」としてリニューアル) |
1989年10月 |
新大阪造機㈱を吸収合併し、印刷・食品関係機械事業に進出 |
1990年2月 |
福島プラスチックス㈱設立(プラスチックフィルム製造、現・連結子会社) |
4月 |
Thai Gunze Co.,Ltd.設立(インナーウエア製造販売、現・連結子会社) |
1991年10月 |
大連坤姿時装有限公司設立(インナーウエア製造販売、現・連結子会社) |
1992年10月 |
Gunze Plastics & Engineering Corporation of America設立(プラスチックフィルム製造販売、現・連結子会社) |
1995年4月 |
PT.Gunze Socks Indonesia設立(ソックス製造販売、現・連結子会社) |
8月 |
Gunze (Vietnam) Co.,Ltd.設立(インナーウエア製造販売、現・連結子会社) |
2000年8月 |
綾部エンプラ㈱設立(エンジニアリングプラスチックスの製造、現・連結子会社) |
2002年11月 |
Guan Zhi Holdings Ltd.設立(電子部品の仕入販売、現・連結子会社) |
2003年1月 |
東莞冠智電子有限公司設立(電子部品の製造販売、現・連結子会社) |
2004年7月 |
つかしん天然温泉「湯の華廊」オープン(グンゼ開発㈱運営) |
2005年12月 |
山東冠世針織有限公司設立(ストッキング製造販売、現・連結子会社) |
2006年3月 |
郡是(上海)商貿有限公司設立(インナーウエア・ストッキング等販売、現・連結子会社) |
2007年7月 |
常熟郡是輔料有限公司設立(繊維資材の製造販売、現・連結子会社) |
2010年4月 |
台湾郡是股份有限公司設立(電子部品の販売、現・連結子会社) |
2011年1月 |
郡是医療器材(深圳)有限公司設立(メディカル材料の製造販売、現・連結子会社) |
2011年9月 |
北京愛慕郡是服飾有限公司設立(アパレル製品等の卸売及び小売、現・連結子会社) |
2012年7月 |
Gunze United Limited設立(繊維資材の製造販売) |
2013年11月 |
宇都宮事業所等で太陽光発電による売電を順次開始 |
2015年3月 |
Gunze Sports (Cambodia) Co.,Ltd.設立(スポーツクラブの運営) |
2016年4月 |
Gunze Hanoi Co.,Ltd.設立(繊維資材の製造販売、現・連結子会社) |
2016年4月 |
㈱ジーンズ・カジュアルダン(アウターウエアの小売、現・連結子会社)を株式取得により子会社化 |
2017年4月 |
グンゼメディカルジャパン㈱設立 |
2018年7月 |
Gunze Plastics & Engineering of Vietnam Co.,Ltd.設立(プラスチックフィルム製造及び販売、現・連結子会社) |
2019年4月 |
㈱メディカルユーアンドエイを株式取得により子会社化 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場に移行 |
2022年10月 |
当社電子部品事業部フィルム部門を株式会社ダイセルに事業譲渡 |
2022年10月 |
㈱メディカルユーアンドエイがグンゼメディカルジャパン㈱を吸収合併し、商号をグンゼメディカル㈱(メディカル材料の販売、現・連結子会社)に変更 |
事業内容
グンゼは、多岐にわたる事業セグメントを展開している企業であり、その事業内容は大きく分けて機能ソリューション事業、アパレル事業、ライフクリエイト事業の3つに分類されます。
機能ソリューション事業では、プラスチックフィルムやエンジニアリングプラスチックス、電子部品の製造・販売を行っています。このセグメントでは、福島プラスチックス株式会社などに製造加工を委託し、グンゼ包装システム株式会社がプラスチックフィルム製品の印刷加工及び販売を手掛けています。また、海外ではGunze Plastics & Engineering Corporation of Americaなどが現地での製造・販売を展開しています。さらに、印刷関係機械や食品関係機械の製造・販売、メディカル材料の製造・販売もこのセグメントに含まれます。
アパレル事業では、インナーウエアやレッグウエアなどの衣料品の製造・販売を行っており、東北グンゼ株式会社などが製造加工を担当しています。流通加工の多くはグンゼ物流株式会社に委託されています。また、株式会社ジーンズ・カジュアルダンが国内でアウターウエアの小売・卸売販売を行い、北京愛慕郡是服飾有限公司などの海外関係会社が現地での仕入れ・販売を手掛けています。繊維資材の製造・販売もこのセグメントに含まれ、津山グンゼ株式会社が製造加工を行い、一部の販売は中央繊維資材株式会社を通じて行われています。
ライフクリエイト事業では、グンゼ開発株式会社などが工場跡地の再開発計画の立案と実行、再開発事業の管理運営を行っています。また、グンゼグリーン株式会社が緑化樹木の販売、グンゼスポーツ株式会社がスポーツクラブの運営管理を手掛けており、グンゼ自身も太陽光発電事業を展開しています。
これらの事業を通じて、グンゼは多様なニーズに応える製品とサービスを提供し、幅広い分野で事業を展開しています。
経営方針
グンゼは、中期経営計画「VISION 2030 stage1」を推進しており、2022年度から2024年度を推進期間と定めています。この計画は、2030年のビジョンと目標を設定し、現状とのギャップを埋めることを目指しています。具体的には、「新しい価値の創造」と「ここちよさ」の提供を通じて、持続可能な社会の実現に貢献することを目標としています。このビジョンの実現に向けて、グンゼは経済的利益と社会的利益の両立を目指し、サステナブル経営を推進しています。
中期経営計画では、新たな価値の創出、資本コスト重視の経営、企業体質の進化、環境に配慮した経営の4つの基本戦略を掲げています。新たな価値の創出には、新規事業の創出と既存事業の成長、サステナビリティを追求した新商品や新サービスの提供が含まれます。資本コスト重視の経営では、経営資源の戦略的配分と資本効率の追求による経済的付加価値(GVA)の黒字化を目指しています。企業体質の進化には、多様な人財が活躍する風土の醸成やデジタル技術の積極的活用によるプロセス変革が含まれます。環境に配慮した経営では、事業活動における環境負荷の低減を目指しています。
また、グンゼは、メディカル事業を成長牽引と位置づけ、プラスチックフィルムやエンジニアリングプラスチックス分野での利益拡大にも注力しています。アパレル事業では、ブランド価値の向上を目指し、ライフクリエイト事業では、生活関連商品の提供を通じて新たな価値を創出しています。
財務戦略としては、強固な財務基盤の維持と環境関連を含む設備投資と資本コスト低減の両立を目指し、GVA向上とフリーキャッシュフローの創出に取り組んでいます。株主への利益還元に関しては、ROEが株主資本コストを上回るまで総還元性向100%を維持し、安定的な配当を実施する方針です。
このように、グンゼは、新たな価値の創出とサステナブル経営を軸に、持続的な成長を目指しています。