グンゼJP:3002

時価総額
¥1388.7億
PER
46.6倍
機能資材や機械類、メディカル材料の製造・販売、インナーウエアやアウターウエアの製造・販売、不動産事業やスポーツクラブ運営など。

事業内容

グンゼは、複数の事業セグメントを持ち、多岐にわたる事業を展開しています。以下にその主な事業内容を紹介します。

**機能ソリューション事業**

このセグメントでは、プラスチックフィルムやエンジニアリングプラスチックスの製造・販売を行っています。国内では福島プラスチックスが製造加工を担当し、グンゼ包装システムが印刷加工と販売を行っています。海外では、Gunze Plastics & Engineering Corporation of Americaが現地での製造・販売を担っています。

**メディカル事業**

グンゼはメディカル材料の製造を行い、グンゼメディカルがその仕入れと販売を担当しています。海外では、郡是医療器材(深圳)有限公司がメディカル材料の製造・販売を行っています。このセグメントは医療分野での需要に応えるための重要な役割を果たしています。

**アパレル事業**

このセグメントでは、インナーウエアやレッグウエアなどの衣料品の製造・販売を行っています。製造は東北グンゼなどに委託し、流通加工はグンゼ物流が担当しています。また、ジーンズ・カジュアルダンが国内でアウターウエアの販売を行い、海外では北京愛慕郡是服飾有限公司が現地での仕入れ・販売を行っています。

**ライフクリエイト事業**

グンゼ開発が工場跡地の再開発計画を立案・実行し、再開発事業の管理運営を行っています。また、グンゼグリーンが緑化樹木の販売を行い、グンゼスポーツがスポーツクラブを運営しています。さらに、グンゼは太陽光発電事業も展開しています。

これらの事業を通じて、グンゼは多様なニーズに応える製品とサービスを提供し、国内外での市場拡大を図っています。

経営方針

グンゼは、2030年ビジョン「新しい価値を創造し『ここちよさ』を提供することで持続可能な社会の実現に貢献します」を掲げています。このビジョンのもと、「変革と挑戦」をキーワードに、経済的利益と社会的利益を両立させるサステナブル経営を推進しています。2022年度からは中期経営計画「VISION 2030」を進め、持続的成長を目指しています。

2025年度から2027年度までの3年間は「VISION 2030 stage2」を推進し、コア事業の成長と構造改革を通じて、2030年の目標達成を目指します。特に、成長事業への積極投資と低収益事業の改革を進め、資本収益性の向上を図ります。また、株主還元方針の実施とPER向上政策により、PBR 1.0倍以上の早期実現を目指しています。

グンゼは、機能ソリューション事業において、持続的な成長と社会的価値の創出を目指しています。プラスチックフィルム分野では、資源循環モデルをグローバルに展開し、環境対応型の新製品を市場に投入しています。エンジニアリングプラスチックス分野では、医療・半導体分野の需要拡大に対応し、新たにエネルギー分野を戦略的事業単位として立ち上げています。

メディカル事業では、革新的なバイオマテリアルとデバイスの提供を通じて、グローバルな医療機器企業への成長を目指しています。地域ごとの市場特性を踏まえた戦略を推進し、日本、中国、欧州、米国などでの市場浸透を進めています。中東、南米、アジア地域では、迅速な市場参入を目指しています。

アパレル事業では、国内市場の縮小や競争激化に対応するため、2025年度から2026年度を構造改革期間と位置づけ、再生に向けた取り組みを行います。創益カテゴリーに集中特化し、生産物流再編や地産地消の強化を図ります。不動産分野では、投資効率を重視し、低収益アセットの改善を進めます。スポーツクラブ分野では、スクール事業の拡大や新業態の開発に取り組んでいます。