不二製油グループ本社JP:2607

時価総額
¥2075億
PER
23.1倍
植物性油脂、業務用チョコレート、乳化・発酵素材、大豆加工素材の製造販売、関連する物流及びサービスを展開。

沿革

1950年10月

伊藤忠商事株式会社の全額出資(資本金300万円)による不二製油株式会社を設立し、不二蚕糸株式会社大阪工場を買収。

1951年2月

圧搾工場を新設してコプラの製油を開始、我が国最初の圧抽式製油に成功。

1953年11月

本社を大阪工場所在地から大阪市東区安土町(現 大阪市中央区安土町)に移転。

1954年1月

我が国最初の本格的パーム核油搾油を開始。

1955年8月

神戸工場を建設し操業を開始。

1955年9月

大阪工場に油脂溶剤分別装置を完成し、我が国最初のハードバター(商品名 メラノバター)の製造を開始。

1961年10月

株式を大阪証券取引所市場第二部に上場。

1963年2月

洋生菓子用チョコレートの販売開始。

1967年4月

植物性クリームの生産開始。

1967年12月

大阪工場に大豆たん白分離設備を完成し、大豆たん白事業を開始。

1968年4月

泉佐野食品コンビナートに約192千平方メートルの工場建設用地を取得。

1969年4月

阪南工場第1期工事完了、操業を開始。

1971年4月

阪南工場第2期工事完了、操業拡大。大阪工場の移転を完了し、閉鎖。

1973年2月

大阪証券取引所市場第一部に指定。

1974年7月

本社(大阪支店)を大阪市南区八幡町(現 大阪市中央区西心斎橋)に移転。

1978年10月

東京証券取引所市場第一部に上場。

1981年10月

シンガポールにFUJI OIL (SINGAPORE) PTE. LTD.を設立。

1986年10月

マレーシアにPALMAJU EDIBLE OIL SDN. BHD.を設立。

1987年6月

米国に海外子会社FUJI SPECIALTIES, INC.及び同社の子会社FUJI VEGETABLE OIL, INC.を設立。

1988年5月

シンガポールにWOODLANDS SUNNY FOODS PTE. LTD.を設立。

1990年2月

つくば研究開発センターの業務開始。

1992年2月

ベルギーにVAMO-FUJI SPECIALITIES,N.V.(現 FUJI OIL EUROPE)を設立。

1994年10月

関東工場を建設し、操業を開始。

1995年12月

中国に不二製油(張家港)有限公司を設立。

1999年2月

阪南事業所内のセンタービル(1998年10月完成)に本社事務所を移転。

2001年8月

関東工場内にチョコレート工場を建設し、操業を開始。

2001年8月

たん白食品つくば工場を建設し、操業を開始。

2004年8月

中国に天津不二蛋白有限公司を設立。

2005年12月

りんくう工場を建設し、操業を開始。

2006年5月

千葉工場を建設し、操業を開始。

2010年2月

タイにFUJI OIL (THAILAND) CO., LTD.を設立。

2012年3月

シンガポールにアジア地域統括会社 FUJI OIL ASIA PTE. LTD.を設立。

2014年7月

本社を大阪府泉佐野市に移転。

2015年1月

中国に不二(中国)投資有限公司を設立。

2015年3月

シンガポールにアジアR&Dセンターを開設。

2015年6月

HARALD INDÚSTRIA E COMÉRCIO DE ALIMENTOS LTDAの株式を取得。

2015年10月

商号を「不二製油グループ本社株式会社」に変更し、新設承継会社として「不二製油株式会社」を設立。グループの戦略立案及び各事業会社の統括管理業務を除く一切の事業を承継し、持株会社体制へ移行。

2016年8月

FUJI GLOBAL CHOCOLATE (M) SDN. BHD.の株式を取得。

2016年8月

阪南事業所内に不二サイエンスイノベーションセンターを開設。

2017年4月

中国に不二製油(肇慶)有限公司を設立。

2017年11月

マレーシアにUNIFUJI SDN. BHD.を設立。

2018年3月

米国にFuji Oil New Orleans, LLCを設立。

2018年7月

INDUSTRIAL FOOD SERVICES PTY LIMITEDの株式を取得。

2019年1月

Blommer Chocolate Companyの株式を取得。

2019年7月

ドイツにFuji Brandenburg GmbHを設立。

2022年4月

米国に合弁会社Fuji Oil International, Inc.を設立。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。

2022年5月

米国の合弁会社Fuji Oil International, Inc.が現物出資を受け、米国のOilseeds International, Ltd.の株式を取得。

事業内容

不二製油グループ本社は、植物性油脂、業務用チョコレート、乳化・発酵素材、大豆加工素材の製造販売を主軸に事業を展開しています。これらの事業は、同社およびその子会社42社(連結子会社39社)、関連会社6社(持分法適用会社3社)、その他の関係会社1社及びその他の関係会社の親会社1社によって支えられています。

植物性油脂セグメントでは、食用加工油脂、食用油、チョコレート用油脂を提供し、不二製油(株)やFUJI OIL ASIA PTE. LTD.など複数の国内外の企業がこのセグメントに関与しています。業務用チョコレートセグメントでは、チョコレート製品を中心に、不二製油(株)やPT. FREYABADI INDOTAMAなどが事業を展開しています。

乳化・発酵素材セグメントでは、クリーム、マーガリン、フィリング、チーズ風味素材、USS製法による豆乳加工品及びプレミアム豆乳製品を提供しており、不二製油(株)や(株)フジサニーフーズ、オーム乳業(株)などがこのセグメントに貢献しています。大豆加工素材セグメントでは、大豆たん白素材、大豆たん白食品、水溶性大豆多糖類を提供し、不二製油(株)やフジフレッシュフーズ(株)などが関わっています。

さらに、同社グループは物流及びその他のサービスも提供しており、伊藤忠商事㈱とは原材料の購入及び製品販売等の取引を行っています。これらの事業活動を通じて、不二製油グループ本社は食品業界における多様なニーズに応えています。

経営方針

不二製油グループ本社は、食品業界における植物性油脂、業務用チョコレート、乳化・発酵素材、大豆加工素材の製造販売を主軸に事業を展開しています。同社は、食の素材の可能性を追求し、食の歓びと健康に貢献することを使命としており、サステナブルな食の未来を共創することをビジョンとしています。このビジョンの実現に向けて、2022年度から2024年度までの3年間を新しい価値を生み出す企業グループへと生まれ変わるための経営基盤を強化する期間と定め、中期経営計画「Reborn 2024」を推進しています。

「Reborn 2024」では、事業基盤の強化、グローバル経営管理の強化、サステナビリティの深化を基本方針としています。事業基盤の強化では、基礎収益力の復元、既存領域における高付加価値製品へのポートフォリオの入れ替え、成長・戦略分野への経営資源の集中、挑戦領域への展開を進めています。グローバル経営管理の強化では、事業収益の向上策として事業別ROIC管理の導入や事業軸の管理強化を進め、サステナビリティの深化では、ESGマテリアリティをベースに各グループ会社のサステナビリティへの取り組みを加速させています。

財務戦略においては、成長によるキャッシュ・フローの創出と資本効率の向上、財務ガバナンスの強化を通じて、グローバルで強固な財務体質への改革を図っています。また、株主還元については、配当性向30%~40%の方針とし、安定的かつ継続的な配当を実施しています。

不二製油グループ本社は、これらの戦略を通じて、企業価値向上を図り、全てのステークホルダーから信頼される企業グループとなることを目指しています。